３月のライオン ７ Ｍａｒｃｈ ｃｏｍｅｓ ｉｎ ｌｉｋｅ ａ ｌｉｏｎ （ＪＥＴＳ ＣＯＭＩＣＳ）

9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：桜李　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ひなちゃんの巻。
相変わらず、物語の半分弱しか将棋をしない将棋漫画。(笑

学校生活における永遠の課題"イジメ"をテーマに持ってきた6巻から引き続き、イジメに対して言及していく。
結論から言えば、理想に徹しすぎている感は否めない。ただ、解決策のひとつであることも確かだと思う。

子供のイジメって、自覚なし、きっかけは些細なこと。からかい半分で始め、加減できずに行き着くところまで行ってしまい、同級生も大人も手を出せなくなってしまうケースが多いように思う。
"思いやり"に欠ける加害者と、自分では対処できず理不尽に追い詰められる被害者。
どちらの気持ちも、対処したいんだけどできない先生の立場も、とことん描かれているので読んでいて苦しい。

ひなちゃんの場合は、親身になってくれる主人公、いつも寄り添ってくれてるお姉さん、家族に恵まれているのが、少しだけ救われた気分になれる。
倒れた担任に代わってクラスをまとめ始めた学年主任が、真正面から生徒たちと向き合うシーン、よかったです。
「転校する者が出る程のいじめがあったのに、お前ら３８人もいて当事者以外誰一人声を上げず、ここまで見て見ぬフリをして来た代償だから」

最後に、扉絵がひとつのお話になっていて可愛い。重いテーマの中で、ほっと癒される1ページ。
そして女の子はやっぱりスイーツよね！甘いもの食べて、笑って、少しリフレッシュ。
盛大にトッピングされたデザートは、家族からひなちゃんへの愛だね。

次からは、ちゃんと将棋の話になるみたいです。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：チヒロ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

イジメはなかなかきちんと終わらせることがむずかしい。
でもヒナちゃんは闘い通したのですね。
誰かがちゃんと支えてくれてると感じたら人は強くなれるんだね。

零くんやおねいちゃんやおじいちゃんがいてくれたから、
あんなにほわほわした女の子が戦いの鬼にもなる。
そして後任の学年主任の先生のたのもしいことっ!
もし自分が今、いじめられている子供だったら、そしてこれを読んだら、
あの先生が自分の前に現われて欲しいと心底渇望するだろうな。

最初は生きているのも不思議なくらいに弱々しくて自信のない零くんが、
ヒナちゃんを守ると決めたことで驚くほど強くなっていったこともすばらしい。
二海堂もはやく復活して欲しい。
そんな彼らの生き様をみて、周りの人も力をもらっていくわけですね。

まさに本当の優しさとは？をあらためて考えた１冊。

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投稿者：くまくま　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

山崎順慶五段を下し、桐山零五段は平成23年度新人王になった。その足で、鴨川のほとりで一人たたずむ、修学旅行中の川本ひなたと合流し、クラスでいじめられている彼女の、独りぼっちの心を救う。
　桐山零の気づかないうちに、彼の孤独な世界は終わりを告げていた。川本家ではあかりやひなたが、学校に行けば将科部の仲間が新人王を祝ってくれ、将棋連盟では、未来の将棋界を背負う柱の一本として、彼に期待をかけてくれる。

　そして、桐山零の孤独が終わった様に、ひなたの孤独な戦いにも終わりの時が見えて来た。起きたことは何もなかったことにはならない。しかし、それでも相応の報いと、傷ついた者に対する救いが与えられないのは嘘だ。緊張と戦いの日々から解放されたひなたは、輝く様な笑顔を桐山零に向け、彼が救いを与えてくれたことを伝えるのだ。

　そして、将棋棋士としての桐山零は新たなステージへ。新人王獲得者に与えられる宗谷名人との記念対局は、将棋連盟会長の強力なバックアップもあり、タイトル戦級のイベントに仕立て上げられる。
　一方、二階堂晴信五段を通じて知り合った島田八段も、スランプの時期を切り抜け、櫻井岳人七段を下して、柳原棋匠への挑戦権を獲得する。

　新人の時代を過ぎ、トップ棋士への道を歩み始めた零は、そこにどんな景色を見るのか？

　表紙のイラストは、桐山のメガネをかけたひなちゃんだったんだね。

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投稿者：michaq　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

６巻に続いてひなちゃんのクラスのいじめ問題。学年主任が出てきて一気に動き出しました。いじめをしていた数名の女子だけではなく、「見て見ぬふりをしてきた」とクラス全員を断じた学年主任。喧嘩両成敗ではなくひなちゃんの気持ちを汲んだ姿勢に安堵しました。ただ、転校していったひなちゃんのお友達もひなちゃんも心に傷を負って消えることはない。そんな現実も忘れないのがこの漫画の良いところだと思います。

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投稿者：じゃび　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

この漫画はプロ競技・勝負事としての将棋のままならなさと人生や生活のままならなさを同じように描いているだけに、いじめに巻き込まれ向き合うこととは厳しい対局に挑むことと同じくらい消耗する、しかし避けては通れず、負けるわけにもいかないのだということがいやというほど伝わってくる。すごいな…

つらい展開の中で、せっかく爆誕した将科部が平均年齢の高い将棋部になってしまったのには笑った。そ、それでいいのか？！

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投稿者：ねこにゃんこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ひなちゃんのいじめ問題が解決してよかったです。結局、先生の対応次第によるところが大きかったけれど、ひなちゃんが自分の正義を貫けて良かったです。

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投稿者：昼休み　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

女性の胃袋はブラックホール・・・（笑）
甘い・しょっぱい・甘い・しょっぱいに加え、冷・温・冷・温・・・の無限ループ、わかりみが強いです・・・！

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投稿者：にあまま　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ひなちゃんのいじめがなんとかなって良かったと思う反面、いじめた人間てこうなんだろうなと思う。
本当に、「自分は悪気があってしたんじゃない」「ちょっといじっただけじゃない」くらいのもの。
実際そう思っているみたいだから、どうしようもない。
やられた側は多分、一生忘れることはないのに。
国分先生の「川本が嘘をついているって証拠は？」で、私までガツンときました。
だって虐められているって証拠なんて出せない。
だからいじめられた時もいじめられている人を見た時もどうしようもできなかった。
零くんはひなちゃんに救われたけど、私は国分先生に救われた気がしました。

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投稿者：タオミチル　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公・桐山零が親しくする川本姉妹の二女ひなた。彼女のいじめ問題はやっと解決を見る。ひなたのしなやかな強さと、彼女をとりまくひとびとの正しさと、そして、いじめ問題に本気で取り組もうとする学校の様子が描かれていて、読みごたえがあった。...でも将棋の物語なんだよねぇ。いじめの物語と並行して新人王をとった零は、宗谷名人と対局することに。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品がすごいなってところは、零だけの話ではないということです。
この巻の中で
零と戦った新人戦の山崎さんも何かを取り戻していったのが
きちんと描かれているのがすごい。
「信じて"努力を続ければ"夢は叶う」
この言葉も重い。

ひなちゃんが強い
泣きながら、傷つきながら、それでも立ち続ける。
逃げない。
「私が私の人生を棒に振る理由はない」
「私の勝ちだ」
苦しみながら、血を流しながら叫ぶ。
それをどう掬いあげるのか思っていたら
担任が倒れ、国分先生が出てきたところで潮目が変わった。
「証拠」への反論が正論ですごい。
そう言える人がどれだけいるか。
そして国分先生の教育って言葉に対する感想もそのとおりなので
すとんとくる。
そして、潮目が変わって謝罪があってもひなちゃんは言う。
「わたし許さなくても良いですか」
と。
すごいなぁ
でもちほちゃんが「会いたい」ってこのタイミングで手紙をくれて
終わった後の柔らかな空気がひなちゃんの元に戻ってくる。
本当に切々と感じられる。
良かった、本当に良かったよ。
解決できて本当に良かったって心の底から思った。
（物語の中の理想な解決だと言われようとも）
小さな勇者に忠誠を誓った零のように、私もひなちゃんに跪く。

野口先輩たちが新人王のお祝いしてくれるシーンがほんわりとして好き
痛いだけでなくこの優しさを描いてくれるのが本当に嬉しい。
そして林田先生も相変わらず良いです。
「世界は結果だけでまわっているんじゃない」
あなたにもそう言いたいです。
空回り気味でも

宗谷名人と対して零はまだ嵐の中に入ってさえいないことを認識する。
「ぎりぎり人の姿を保っているだけの将棋の鬼」
さあ、神の子供との対戦です。

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投稿者：qima　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

今まで助けてくれた人たちのために、すごくがんばったよ。えらかった。人って自分のためじゃ、がんばれないけれど、他人のためには強くなれるよね。

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投稿者：TEN　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

信じれば夢は叶う・・・但し一文が抜けているのところは深く心に残りました。

川本姉妹の甘味処での乗せっぷり、こういう楽しくてほっとできる場面があるのが好きです！

ひなちゃんの件は、国分先生の登場で安心しました。

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投稿者：もんきち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ひなちゃんのイジメについて、本当に支えてくれる人が周りにいてくれる。涙が止まりません。虐めてる方って、本当にこういう感じ。自分が悪いなんて一ミリも解ってないんだろうなと思う。

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投稿者：宮村みやこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ああ、そういうことだったのか。しかしその後を引き継いだ学年主任の先生は状況をかなりスッキリさせてくれて読んでる方も安心しましたよ。現実にはああいう教師はいませんがね。そういえば桐山5段は今回対局しませんでしたね。

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投稿者：どいさん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

二階堂の覚悟を知り、新人王戦決勝に挑む桐山。対局後、京都に修学旅行で来ているひなたのことが心配になり、桐山も京都に向かう。