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時は老いをいそぐ
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 10件
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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2012/04/13
  • 出版社: 河出書房新社
  • サイズ:20cm/218p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-309-20586-1
  • 国内送料無料

紙の本

時は老いをいそぐ

著者 アントニオ・タブッキ (著),和田 忠彦 (訳)

東欧の元諜報部員、国連平和維持軍の被曝した兵士、ハンガリー動乱で対峙した二人の将軍、古びた建物を駆け抜ける不思議な風の歌…。ベルリンの壁崩壊以後、黄昏ゆくヨーロッパをさす...

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時は老いをいそぐ

2,376(税込)

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商品説明

東欧の元諜報部員、国連平和維持軍の被曝した兵士、ハンガリー動乱で対峙した二人の将軍、古びた建物を駆け抜ける不思議な風の歌…。ベルリンの壁崩壊以後、黄昏ゆくヨーロッパをさすらう記憶の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】

東欧の元諜報部員、国連平和維持軍の被曝した兵士、古びた建物を駆け抜ける不思議な風の歌……。ベルリンの壁崩壊以後、黄昏ゆくヨーロッパをさすらう記憶の物語。「円」ほか全9編収録。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

7−26
ポタ、ポト、ポッタン、ポットン 27−56
亡者を食卓に 57−82

著者紹介

アントニオ・タブッキ

略歴
〈アントニオ・タブッキ〉1943年イタリア生まれ。現代イタリアを代表する作家。75年「イタリア広場」でデビュー。「供述によるとペレイラは……」でヴィアレッジョ賞受賞。ほかの著書に「レクイエム」など。

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みんなのレビュー10件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

ともに生きてくれた人びとについての記憶、人類の遺産である文学からの恩恵。二者への謝意が書かせたであろう、まろみある短篇作品集。

2012/10/22 13:54

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「時は老いをいそぐ」ではなく「老いは時をいそぐ」が思い過ごしではない、ここ数年。情けなくはあるものの、しかし今さら、ほかの誰の人生でやり直せば満足が行くのか分からない身に、しみじみ響いてくる文章が所収2篇め「ポタ、ポト、ポッタン、ポットン」にあった。

あんたは自分が賢いってわかっているし、そんなことは考えたこともないかもしれないけど、子どものときの記憶だと思ってるものは、もう大人になってからの記憶なんだ。そんなに昔のことは思い出せるもんじゃない。そのころ大人だった人の手助けが必要なんだよ。(P41)

 体に痛みをかかえた初老の男性が、小さな頃に母親代わりをつとめてくれた叔母の重篤で病院に駆けつける。
 叔母に乞われ、ささやき声に耳をかたむければ、上のおしゃべりの後、これまで打ち明けられていなかった昔話が始まる。男性が5歳当時のことで、それは彼の一生を左右する叔母の発見であった。
 叔母にしてみれば、大切な甥の将来を、輝ける光の中に送り出すことに成功した非常に嬉しい発見だったのだろう。しかし、病に倒れた彼女には、もはやその出来事を生き生き表情豊かに語る力はない。「けど死にそうだなんて思わないでよ」(P40)と断わりながら、かすかな声で、実の息子のようにいとしい甥の耳に語りかける。

 幼い子どもは、まだ自分についての「昔むかしの話」を持っていないから、昔むかしの話を不思議なものとして面白く聞けるのかもしれない。
 いつのまにやらうっかり年を重ねた大人は、自分自身の「昔むかしの話」を多すぎるほどに蓄えてしまったため、自分の話ばかりしようとする。世の中には、そういう大人が多くはないか。
 自分の昔むかしの話を、まるで人ごとのように、誰にでも通ずることのようにうまく語れる大人なら、この話に登場する「叔母」のように煙たがられない。けれども、自分の経験したことが、さも重要なことだと押しつけるようにしゃべりたがる者はイタい。

  『時は老いをいそぐ』は詩的響きに満ちた切ない題名だから、読む前から人は、タブッキという作家(和田忠彦という哀切が分かったイタリア文学者が訳したタブッキ)の魅力に吸い寄せられ、そこに漂う情緒をまといながらこの本をひもとき始める。
 そして、タブッキが現代イタリア文学のみならず世界の現代文学においても得難い作家のひとりだと知っている者なら尚のこと、本書の文学的位置づけ、文学的価値をしっかり語ろうとする。そこで題名に含まれる「時」「老い」がタブッキ文学にとってどういうものなのかを解き明かそうという気持ちになるのだろう。

 そのような読後の知的営みは、文学という世界において必要なものには違いないが、「時」「老い」によって得られるものを、自分の過去を振り返りつつ思い巡らせながら、すべての人の「人生の収穫」として全霊で読んでみるのが、この短篇集にはふさわしい。そのように感じられて仕方なかった。

 身内や友人はじめ過去の自分とともに生きた人びとについての記憶、彼らにまつわる言及、そして過去の出来事への思いといった私的な部分の価値が、はっきりとどういうものなのかは説明されずイメージのように語られ、時という幾千、幾万もの場面のシーケンスの中に広がっていく。
 そして、そうした私的な部分の価値を遠巻きにしながら、人間の遺産としての文学の数々の価値もまた、時のシーケンスの中に広がる。過去の文学作品を連想させる断片が、そこかしこに見受けられ、文学に生きたタブッキの「しるし」を確認させられる。

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紙の本

さらりとした哀しさ

2016/06/09 04:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:une femme - この投稿者のレビュー一覧を見る

どの短編も、唐突に始まるためか、なかなか読みにいと思うこともあったが、他に類のない、現実的なのに隠喩的ともいうような、さらりとしているのに深い味わいのある物語が並ぶ短編集だと思った。さすがは、タブッキの作品だと思う。なんというか、完璧に纏まっている。

 尚、訳者の先生の解説が、巧みに、作品の理解を深めてくれた。
 つまり、<望郷>と 、<時>が、これらの作品のテーマとなっていて、特に、私にとって深かったのは、「<時>との葛藤のほかならない<書くこと>が背負う逆説を<時が伝える>逆説に重ねることから滲む思い」が描かれているという解説だった。

 全体を通して、主人公たちは時に心を砕き、時を追いかけ、時を見失い、そして、紛れもなく時は過ぎる。

 本編も、きっちりと書かれた解説も、完璧な形の作品だと思った。

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2012/08/09 17:49

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2017/04/15 13:36

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2012/09/27 18:33

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2012/05/14 22:52

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2012/03/27 21:16

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2012/05/02 00:06

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2013/10/18 18:54

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2015/11/15 14:30

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