紙の本
ポジティブ嫌いなひとのために
2012/09/26 21:24
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nerimo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「人間は長期間にわたって回避困難なストレスを浴び続けると、その後ストレスを回避できる状況となってもそのための努力をしなくなる」という現象があり、これを学習性無力感と呼びます。「これは自分のことだ」と言って、精神的に問題を抱えたひとが持ち出す場面もネット上ではしばしば見られます。ネガティブなひとの間で比較的評判の良い理論です。
1998年、その学習性無力感という言葉を生んだことで知られる心理学者・マーティン=セリグマンが、米国心理学会の会長に就任したさいのスピーチで提唱したのがポジティブ心理学です。心理学はこれまで心の病に焦点を当ててきた。けれども、人間がより幸せになるためにも使えるのではないか。マイナスをゼロにするばかりでなく、ゼロをより大きい数にするための方法を考えられるのではないか。
ポジティブ心理学は創始されて日が浅いせいか、まだあまり知られていません。心理学の教科書にも載っていません。名前だけで毛嫌いするひとも多いでしょう。新種の自己啓発じゃないのかと。しかし、「人間の幸福度は何によって決まるのか」「幸福度を高めるにはどうすれば良いのか」といったことを研究するマトモな学問です。そして本書は、ポジティブ心理学の知見をハウトゥー(「人がもっと幸せになり、いつまでも幸せでいるために使えるスキル」)の形で非専門家向けに紹介したものです。ポジティブ嫌いなひとこそ読むと良いと思います。
紙の本
数字が多い
2017/11/14 22:34
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投稿者:aya - この投稿者のレビュー一覧を見る
裏付けとなる数字がとても沢山でてきます。翻訳本らしい言い回しが多かったです。
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幸福は以下の三要素によって決まると筆者は言っています。
1. 環境(10%)
2. 遺伝による設定値(50%)
3. 意図的な行動(40%)
半分はその人の生まれ持った性格(幸福の感じやすさ)によって決まります。一方で、環境が幸福に与える影響は10%しかありません。
そして残りの40%はその人の意図的な行動によって変えることができます。
その意図的な行動とは以下の12個です。
1. 感謝の気持ちを表わす
2. 楽観的になる
3. 考えすぎない、他人と比較しない
4. 親切にする
5. 人間関係を育てる
6. ストレスや悩みへの対抗策を練る
7. 人を許す
8. 熱中できる活動を増やす
9. 人生の喜びを深く味わう
10. 目標達成に全力を尽くす
11. 内面的なものを大切にする
12. 身体を大切にする――瞑想と運動
例え自分が不幸のドン底にいたとしても、これらの行動を意図的に実践し、習慣化すれば今の自分よりも40%も幸せになることができるのです。もちろん全てを実践する必要はなく、まずは自分が共感できるひとつからはじめるのでも良い。そしてこれらの主張は決して感覚や経験によるものではなく、きちんとした実験や実証に基いていると筆者はおっしゃっています。
こういったアドバイスを素直に受け入れられる心の余裕が幸福の第一歩なのかなと思いました。
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幸福となる要因の40%は自分で変えられる。大きな幸福も当たり前になってしまう快楽順応しないように変化をさせ、習慣化することが大切。なにするかは、自分にあったものを。
2013/5/24
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一番心に残ったのは、ネガティヴな先読みをした場合、あたかも自分が問題を見抜く力があるように錯覚してしまうが、そんな能力なんて有りはしないということ。
例えそんな力があたったとして、仮にその悲しい先読みが当たったとしても「やった!当たった!」と幸せな気持ちにはならないのだから、そんな能力は必要ない。
ネガティヴな先読みは止める。
この点をちょっと意識しておこうと思う。
1.感謝の気持ちを表わす
2.楽観的になる
3.考えすぎない、他人と比較しない
4.親切にする
5.人間関係を育てる
6.ストレスや悩みへの対抗策を練る
7.人を許す
8.熱中できる活動を増やす
9.人生の喜びを深く味わう
10.目標達成に全力を尽くす
11.内面的なものを大切にする
12.身体を大切にする(瞑想と運動)
「考えすぎ」をやめる4つの方法
①しがらみを捨てる
②とにかく第一歩を踏みだす
③考えすぎのもとになる状況を避ける
④大きな視野で物事をとらえる
40%の行動習慣が続く5つのコツ
1.ポジティブな感情をより多く体感する
2.タイミングをはかり行動に変化を起こす
3.社会的なつながりを大切にする
4.意欲と献身的な努力をもって人と関わる
5.行動は繰り返すことで習慣になる
*快楽順応
*バリア思考
・この状況や経験には他にどんな意味があるのだろうか?
・私にとって何かチャンスはあるだろうか?
・このことから何を学ことができ何か将来に活かせる教訓はあるだろうか?
・この結果、私はなんらかの強みを育てられるだろうか?
*所属欲求
文化的な違和感というよりも翻訳の違和感だと思う
。
翻訳って大事…。
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言いたいことはわかるし、「そうだな~」と共感する部分もある。
自分にかけているものなど、マッチする部分があれば
とても参考になる本だと思います。
ただ、全体的に文章が堅苦しいというか、文字だらけですし、
表現もまどろっこしくて(翻訳ならではというか)ちょっと個人的にはよみずらかった。
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・1年後にもこれは重要なことだろうか?それに答えることができれば、今ある問題を大きな視野で見る余裕ができ、悩みは小さくなるでしょう
・感謝とは、物事を大切に味わい、それを当たり前と思わずに、現在に価値をおくものです
・人は自分にとって根本となる部分を変える必要がある時、さまざまな方法を試さなければならない場合が多い。
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幸福行動診断テスト
①9
②8
③12
④3
⑤2,10
⑦11
⑧5
⑨1,4
11.6
12.11
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もっと幸福になりたいのなら,スポーツをしなければならない。ということがわかりました。つまり,ずっと続く幸せを求めるのならば,たえず考え方や行動に変化を起こさなければならない。
困難に直面した時に対処する態度や強さに秘密がある。
感謝の気持ちを持つとどんな挫折をしたときにも,反射的に「悲しい」と思うのではなく,今の生活で何が大切か,またどうすれば今よりも良い状況にすることができるのかと考えられるようになる。
楽観主義とは単に私はそれを手にすることができるという考え方だけではなく,どうやって達成できるかというプロセスについてもしっかりと考えることを意味する。
考えすぎない,他人と比較しない
幸せな事柄とは,集中して「他に何も考えていない状態」。
相手のために何をしてあげられるか?
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あまり響かなかった。幸福を決定するものの内訳で、行動が4割とありそれを自分が操作できる。だが言い換えればそれ以外の要素が6割を占めるため、たとえ4割を変えても過半数を超えない、ということが説得力を欠けさせる要因となってしまった。。
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いつも思う。幸せって普通に転がってるものなんだけど、これに気づける心があるかどうかって思う。
行動習慣って言っても簡単なようで難しい。
でも、笑顔で挨拶をするとか、ありがとうを言葉にしたりしていることから始めるのがいいんじゃないかな。
この本の中で一番難しいなとおもったのが「人をゆるす」こと。難易度高し!
でもこれが本当の意味でちゃんとできるようになると、本当に楽になると思う。もちろん、時間をかければできることだと思う。
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人が行動や考え方を通じて、遺伝的に決定された性格や生まれた環境等を加味すると自分を変えられる部分は40%。その40%の幸福度を上げていく練習をしていこうという試み。中で述べられていた方法を、自分では知らず知らずのうちに実行していたのえ、幸せ実感度は結構高かった。これから感謝日記をつけようかな。
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幸せは、50%が遺伝、10%が環境、40%が意図的な行動で決まる。
40%に集中する。
幸せになりたいなら、40%に対してスポーツをするように取り組む。
絶えず考え方や行動に変化をさせる。
ブータンは経済を発展させるもっともよい方法がGDPではなくGNHであると気がついた。幸せの波及効果。
幸福とは、青い鳥のように見つけるものではない。心の状態。
快楽順応。好ましい変化にも慣れてしまう。
幸せのための行動習慣
1、感謝の気持を表す。週一回だけ、感謝を記録する。快楽順応に抵抗するため、週3回でないほうがいい。幸福にとって、快楽順応は天敵。
絶えず新鮮な方法を取る。
2、楽観的になる。1年後5年後10年後に最高の自分像を思い浮かべて日記にする。そうすると目標を小目標に落とし込める。
3,考え過ぎない、他人と比較しない。
最も幸福な人々は他人の成功から喜びを得ることができ、他人の失敗を目のあたりにしたときは心遣いをする。幸福なほど廻りと比較しない。
大きな視野で見る。一年後も重要だろうか。この経験から何を学べるか。
4,親切にする。
週に一日だけ、いつもよりもっと親切な行動をとろうと行動する。親切は自由な意思で自発的に行われなければ意味が無い。介護をしなければならない状態は幸福には結びつかない。
5,人間関係を育てる。
所属欲求を満たす。家族のことを第一に考える。社会活動に参加し続ける。相手のよいニュースに素直に反応する。
6,ストレスや悩みへの対抗策を練る。
ネガティブなこともプラス面を発見する。がんが見つかっても家庭を大事にすることにつながる。
私を殺さないものは、全て私を強くする。トラウマでも心的外傷後成長がある。ストレス、悩みは、自分を強くすると考えて、必要以上に悩まない。
7,人を許す
エイミーの母親はントベコを許した。許すことは若いすることではない。
復讐の心、避けること、をやめる。許した人と自分を「私たち」と考える。
カタルシス理論は間違い。そのことを考えることになって敵意は増えてしまう。
8,熱中できる活動を増やす
会社でゴルフを、ゴルフでセックスを、セックスで仕事を、思い浮かべない。
その時のことに熱中する。フローに入る。精神を集中する鍛錬でフローになれる。
人の働き方は、労働とみなす、キャリアとみなす、転職とみなす、のどれかに当てはまる。
9,人生の喜びを深く味わう。
ありふれた体験を努力と意欲で楽しむ。物事を達成した感情に浸る。家族や友達と一緒に達成感を味わう。
10,目標達成に全力を尽くす。
全力を尽くすと恩恵がある。目標は自分で選ぶ。
接近目標と回避目標。回避目標では成果が上がらない。
11,内面的なものを大切にする。
信仰を持つことは幸福につながる。不健全な習慣をしなくなるだけでなく、社会的な繋がりやボランティアなどで、幸福感が高まる。
12,身体を大切にする。瞑想と運動。
簡単な瞑想。20分。何も考えない訓練。
幸せな人のように振舞う。永遠の微笑みか、永遠のシワか。
瞬間で消えてしまうポジティブな感情でも、繰り返すこと。
宝くじにあたったら、一回の高額なものを買うより、少しずつ長い間に贅沢をする。
行動に変化をつける。快楽順応に抵抗する。
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自分の行動で幸せの因子の40%は変えられる、というデータを元に、現場分析のためのツールや様々なケースの紹介をしている。最後に習慣についてまとめてある。
合う人には福音の一冊になると思います。
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幸せはスキルだ。「幸福とは、目標を追い求めることから生まれるのであって、必ずしも目標の達成から生まれるものではない」優れたゴルフ論?