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商品説明
物を買い、使う。買い、使う。今を生きるには、飽くなき消費を続けるしかないのだろうか。溜まりゆく鬱を散ずるため私はホームセンターに向かった。超言語激烈文芸作品。【「BOOK」データベースの商品解説】
今を生きるには、飽くなき消費を続けるしかないのだろうか…。溜まりゆく鬱を散ずるため、「私」はホームセンターに向かった。果たして鬱を散ずることはできるのか。超言語激烈文芸作品。『小説推理』掲載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
町田 康
- 略歴
- 〈町田康〉1962年生まれ。「くっすん大黒」で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、「きれぎれ」で芥川賞、「宿屋めぐり」で野間文芸賞を受賞。
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書店員レビュー
何の飾り気もない言葉で申し訳ないが、この物語おもしろいとしかいいようがない...
ジュンク堂書店新潟店さん
何の飾り気もない言葉で申し訳ないが、この物語おもしろいとしかいいようがない。
日々溜まりゆく鬱を金額に換算し、その金額を少しでも少なくするため、つまり鬱を散ずるため、四苦八苦する姿が物語に描かれているのだが、これが笑えるのだ。
鬱々した気分になれば勿論鬱の金額に勿論加算されるし、鬱を散じるために実際のお金を使っても、その金額がそのまま鬱の金額に加算される。
現実世界同様うまく事が進んでいくことはなかなかなく、思ったようには鬱を散ずることができないが、読んでいてこちら側は鬱を散ずることができたような、気分になれた。
それは、このリズムのいいコトバと、ユーモアと、そしてなんといっても弱さが描かれていながらも、悲観的には語られているのではなく、愛くるしいおかしさでもって表現されていて、なにか弱いものの味方をしてくれるというか、寄り添ってくれるというか、例えて言うなら落語のようなスッキリとした笑いがあるからかもしれない。
そんな物語のラスト2行には町田康の人生美学のようなものがはいっているかのような文になっていて、やっぱり町田康はいい!と思ってしまった。
文芸書担当 涌井
働く→ストレスが溜まる→買い物やレジャーで楽しむ→...
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん
働く→ストレスが溜まる→買い物やレジャーで楽しむ
→ストレスが減る→でもお金を使ったからまた働く
→ストレスが…エンドレス!!
人間は生きているだけでお金がかかってしまいます。
生きるために働いてお金を稼ぐと、働くストレスが
溜まります。
じゃあ、買い物などでお金を使わないと、ストレスを
減らせないのか???
現代人の生活スタイルそのものに、
町田節が炸裂する爆笑エッセイ
文芸担当:みかみ
紙の本
冴えない作家の日々
2020/03/08 09:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
巻末に「登場する人物・団体名は全て架空」と書かれていて、辛うじて小説だと理解できました。カメラと犬が大好きな小説家の、お金の遣り繰りが淡々と綴られていて独特な味わいです。
紙の本
無意識の暴走
2015/08/16 20:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜそう考える、なぜそっちのほうへ行くのか?主人公の無意識の暴走は止まることを知らない。全編に溢れる笑いとそこはかとない悲しみ。この人は救われることはあるのだろうか?