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絹と明察 改版(新潮文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4 18件
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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2012/03/29
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/372p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-105037-9
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

絹と明察 改版 (新潮文庫)

著者 三島 由紀夫 (著)

駒沢紡績の社長駒沢善次郎は、自分を“父”とし従業員たちを“子”とみなす家族主義的経営によって、零細な会社を一躍大企業に成長させた。しかし、彼の外遊中に、ハイデッガーを奉ず...

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絹と明察 改版 (新潮文庫)

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商品説明

駒沢紡績の社長駒沢善次郎は、自分を“父”とし従業員たちを“子”とみなす家族主義的経営によって、零細な会社を一躍大企業に成長させた。しかし、彼の外遊中に、ハイデッガーを奉ずる政財界の黒幕岡野の画策によってストライキが決行され、三カ月間の争議の後、会社は組合側に屈する—。近江絹糸の労働争義に題材をとり、日本的心情と西欧的知性の闘いを描いた長編小説。【「BOOK」データベースの商品解説】

駒沢紡績の社長・駒沢善次郎は、家族主義的経営によって、会社を大企業に成長させた。しかし、彼の外遊中に、ハイデッガーを奉ずる政財界の黒幕・岡野の画策によってストライキが決行され…。労働争議を題材にした長編小説。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー18件

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評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

父と家族

2001/12/24 23:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:メル - この投稿者のレビュー一覧を見る

 昭和29年に起きた近江絹糸の「人権ストライキ」の取材を元にして、この小説は書かれたという。猛烈に働いて、駒沢紡績を大きな会社にした駒沢善次郎。そして、会社の待遇に不満を持つ若い工員、大槻がリーダーとなってストライキを起こして会社の改善に導いていくストーリー。労働者が、経営者に立ち向かっていく物語とすれば、プロレタリア文学の一つと考えても良いのかもしれない。

 駒沢善次郎は、若い者には試練を与えなくてはならないと考えている。この試練が、後に人を成長させ、幸福に導いていくと信じて疑わない。だから、工員たちを徹底的に管理している。それが人権を抑圧しているとは少しも思わない。なにしろ、工員すべては、自分の娘であり、息子であると信じているから。このような前近代的な家父長の姿は、近代的な思想を持つ岡野には、愚かしい人物として写るのだ。
 ストライキは、大槻らの勝利で終結する。大槻は恋人の弘子と無事結婚する。二人は、新婚旅行として石山寺に行く。そこで、「源氏物語」が書かれた部屋を見ながら、大槻はこう思う。
 《それがいかにも座敷牢を思わせるところから、もし伝説が真実で、ここであの長い物語が書かれたことが本当なら、紫式部は狂気だったのではないかと大槻は想像した。(略)彼はどんな理由にもせよ、こんなところに住まなければならない生活を朗らかに拒否すべきだと思っていた。それは彼の夢みる明るい自由な生活の正に反対だった。いかなる種類の狂気からも遠く、彼の夢みる部屋は、明るく、快適で、簡浄で、程よく富み、家族の笑い声に充ちあふれていなければならなかった。》
 この部分は、おそらく戦後の日本の高度経済成長時の理想の家族の姿ではないだろうか。きっと、大槻と弘子はこの理想の家族を目指して、働き続けるのだろうと思う。

 ここで物語が終れば、前近代的なもの(=悪)が負け、近代的なもの(=善)が勝つという単純な勧善懲悪の物語だけど、三島由紀夫の用意した最後の10章が何とも予言的で奥深さというか恐ろしさを感じさせる。というのは、大槻らの勝利は本当の勝利でないことを暗示させるからだ。
 《かれらも亦、かれらなりの報いを受けている。今、かれらは、克ち得た幸福に雀踊しているけれど、やがてそれが贋ものの宝石であることに気づく時が来るのだ。折角自分の力で考えるなどという怖ろしい負荷を駒沢が代わりに負ってやっていたのに、今度はかれらが肩に荷わねばならないのだ。大きな美しい家族から離れ離れになり、孤独と猜疑の苦しみの裡に生きてゆかなければならない。幸福とはあたかも顔のように、人の目からしか正確に見えないものなのに、そしてそれを保証するために駒沢がいたのに、かれらはもう自分で幸福を味わおうとして狂気になった。》
 一体、駒沢善次郎とはなんだったのか、ここにきて再び考えさせられる。単なる、封建的な時代錯誤の人物ではなかったのかと。駒沢が、「幸福」を保証してきていたとは、どういうことなのか。大きな美しい「家族」を一つにまとめてきた駒沢という存在。それを追い出して、消滅に導こうとしている、大槻の世代や岡野には、真の「幸福」はありえないのだろうか。三島は、駒沢善次郎を描くことで何を表したかったのかということを考えたくなる。

 この小説は、戦後日本社会、また三島の天皇観などを考えるには、非常に面白いものだと思う。

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2005/09/24 19:52

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2006/08/24 17:19

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2012/02/09 12:38

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2017/04/08 20:20

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