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死せる王女のための孔雀舞 (佐藤史生コレクション)
死せる王女のための孔雀舞(パヴァーヌ)
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紙の本
繊細
2017/02/27 18:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:休暇旅行 - この投稿者のレビュー一覧を見る
七生子シリーズがとてもよかったです。こういう現実世界を独特の感性で丁寧に繊細に拡大し雰囲気を描き出していくような作品をもっと読みたいなと思ったのですが、どうやら本来はSF色のつよい作家さんみたいですね(併録三作品はすべてその系統)。選集のほかの巻だと、どれが現実世界ものなのでしょう。
紙の本
一度読んで、彼女の世界に触れてほしい
2012/04/28 23:29
17人中、17人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:お月見 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「夢見る惑星」や、「ワン・ゼロ」などの傑作SFやハイファンタジーを描かれていた佐藤史生さんですが、本書はわりと初期に発表されていた、早熟な少女の学生生活を描くという、佐藤さんにしては珍しい作風のシリーズを収めた短編集の復刻版です。2009年にこの世を去られ、その著書の数々が絶版になっていたままでしたが、この度復刻され、更に他の作品も復刊予定があるようで、嬉しい限りです。
頭脳明晰でクール、真面目な委員長タイプのヒロインの七生子は、子供の頃は、外界と繋がりをもたず、絵を書くことだけに没頭していた天才肌の少女でした。今は凡人と自己を評するけれど、なかなかどうしてクラスでもめったにいないタイプです。短い間だけ心を通わせるクラスメイトの美女も。二人とも、出自に秘密をかかえていて、そのために精神年齢は大人にならざるをえず、同士のような繋がりを感じていたのでした。
10代のころ、この作品を何度も読み返していたころも、今読んでも、まったく色あせないこの作者ならではの独自性と知性のきらめきがあり、さらりとしたユーモアも、少しだけ垣間見せる幻想性も魅力的です。
今回、単行本初収録のデビュー前の短編が読めたことも嬉しかったし、その中の一遍「一角獣にほほえみを」は、のちのSF短編集「金星樹」に収められた「一角獣の森で」としてリライトされていますね。セリフやストーリー展開にはあまり変更がありませんが、なるほどこのように表現するとより語りが生きるのかと、二つを読み比べるのも興味深かったです。
復刊を機会に、ぜひたくさんの方たちに触れていただきたいし、他の作品も読んで彼女の世界の不思議な魅力にひたっていただきたいです。
電子書籍
復刊されて嬉しいです
2016/02/17 23:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kmama - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐藤先生の美しい絵と美しい話。読み進めていくと、以前読んだことのある話なので、ああこういう話だったなあ、と感動しました。読んでいると当時(○十年前?)感激していた自分に戻ったような気さえしました。(;'∀')意外と電子書籍で買っても読み返さない漫画も多い中で、大事に読み返す一冊になりそうです。