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「偉人」にもそんな頃があったのか!
「玄関番、車引き、なんでもするから使ってほしいのです」(野口英世20歳)、「一発も撃たずに革命をする気かね」(チェ・ゲバラ23歳)――。本書は偉人が「何歳のときに」「何を語ったのか」をまとめたものだ。ちまたに名言集や偉人伝は多くあるが、どの本も、綺麗な言葉が並んでいるけれど実感を伴って心に入ってこないものばかりではないだろうか。本書は、年齢にスポットを当て、どういう背景で放たれた言葉なのかを描くことで、なるべく自分の人生と照らし合わせながら読めるよう工夫した。名言は「人生のどういう場面で」「何歳のときに」言ったのかが重要なのだ。さて、君の歳であの偉人は何を語っただろうか?
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http://ji-sedai.jp/works/book/publication/kiminotoshi/01/01.html
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コンセプト勝ち。こういうのが凄く好き。
ただ、客観的記述以外は好きになれない。あくまで読み物として、パラパラ読む以上の域は出ない。
ちょくちょく出てくる「人生にエントリー」という言葉も気になる。なんかなあ。
あと、なぜ生年没年がないのかわからない。ただこれはコンセプトの問題で、あくまで"年齢"にスポットをあて、"時代"は脇においておくという狙いもあるのかもしれない。ただ個人的にはあった方が嬉しい。あと仮に"時代"を脇におくとしても、宮沢賢治の初原稿料が五円という話のときに、価値換算をしてなかったのはよくわからない。
また、名言の選定に疑問。エピソード選択はいいとしてなぜそこを抜粋したかわからない。例えば松下幸之助のそれはミスリードな気がする。
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著者の真山知幸さんは一九八〇年生まれでかなり若い人。
最初読み進めていく内は、歴史上の偉人たちの名言を年齢順に並べているだけかと思いましたが、本書は構成としてかなりよかったです。何より、ひとつひとつの名言に割かれているページが六ページ程度でめちゃくちゃ読みやすい。それでいて、それぞれのエピソードも大方把握できる。
本書を読んで思ったのは、歴史上の偉人と呼ばれる人たちは、著者も言うように、マイペースな人が多いと感じました。悪く言うと、空気を読まないような、そんな人たち。
ですが、そういう彼ら彼女らの勢い、そして覚悟がとてもいいと思いました。素直に、自分もがんばらなーと。
特に好きなエピソードしては、エジソンと淀川長治、そして松下幸之助です。またぜひ読みたい本。
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偉人が「何歳のときに」「何を語ったか」をまとめたもの。言葉とともに、その偉人の人生についても語られており、その分それぞれの言葉に重みがある。17〜95歳の言葉が取り上げられているが、どの言葉もものすごくパワフル。自分の人生を見つめ、生きる活力をもらえる一冊。
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名言をベースにその偉人達の歴史が語られているところがよかった。
どうしても偉人達はスポットライトが当たった部分だけを見がちだけど、その偉人達の生き方が少し分かった上で名言を振り返ると、また違った意味で考えさせられた。
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今年読んだ中で最も面白かった本の一冊!
言葉だけでなくその背景まで限られたページでよくまとまっていた
塾講師として伸び悩んで他の生徒を貶める発言をした生徒に指導する際、談志師匠のところをコピーして配ったところ、反省した模様。
このように自分自身についても考えさせられる、味わい深い本だった。
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オススメの理由
・偉人が名言を言った歳を基準にして歴史を見る、という新しい視点を提供してくれたから
・今までその人の名前しか聞いたことのなかった人物の人生や想いを知ることができ、どんな人が読んでも、自分と重なる何らかの生き方を学べる本だと感じたから
推薦者のページ
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偉人の名言が何歳の時に発せられたものなのか、をまとめた、切り口が面白い本。
世に出回っている名言は、誰がどのようなことを言ったのかまでしか分からないことが多いが、何歳の時の言葉かという情報を付け加えるだけで、また見え方が違ってくる。
「そんなに若いときに人生悟っっちゃってるの?」
「こんな年老いても、こんな心持ちでいられるようになりたいなぁ」
とかそういう目線で読め、面白い。
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2012.9.1
面白かった! いろんな偉人の名前は知っているし、名言を聞いたこともあるけれど、それが何歳の時にどういう背景で言われたものかということは全然知らなかった。ニュートンが物理学で大きな発見をしたのは若い時で、そのあとは迷走してたなんてご存知でしたか??
何度読んでも、その時々に新しい発見がありそう。チャップリン17歳の時の言葉、「私に必要なのは、チャンスだけです」なんて……私はこの年になっても言い切れないですよorz
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偉人の名言集。
『さまざまな面で人生は不平等であるが、時間は平等である。どのようにして時間をすごすかで、人生は決まる。』
という言葉にハッとした。
個人的には、淀川長治の言葉が印象的です。
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たくさん名言集とか偉人伝はあるけど、年齢にスポットを当てて、どういう状況でこの言葉を語ったのか、というコンセプトが面白かった。
そういう書き方だと、名言に臨場感がでてくる。誰もがもがいて、でも前に進んでいる。やる気をおこしてくれる本でした。
38人の偉人。
その中でも私が気になったのは、
平賀源内
稲盛和夫
エジソン
松下幸之助
安藤百福
淀川長治
の6人。
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歴史上の偉人たちの、年齢にスポットを当てた名言集。
名言集は数多くあるけど、確かにその時の具体的な年齢を記したものは珍しい。
17歳から95歳までの、38人の偉人たちの言葉と、それが放たれた背景、そしてそれに紐づいた簡単な年表も記されていて、それと照らし合わせながら読み進めて行った。こういう名言集は今まで無かったから面白かった。
その中でもナイチンゲール、黒澤明、トーマスエジソン、ガウディが印象に残ったかな。
ナイチンゲールは裕福な家庭に産まれたにもかかわらず、あえて看護婦の道を選んだ。「白衣の天使」という言葉は彼女が大本だったらしい。
ナイチンゲールは私と年の近い31歳の時に、「青春、私のそれはついに終わり、2度と戻らないという、その喜びをかみしめています」と言っている。
何と前向きなナイチンゲール。
そして私の尊敬するスペインの建築家、ガウディ。サグラダファミリアで過ごした最後の夜、74歳で「諸君、明日はもっと良いものを作ろう」と言った。
サグラダファミリアの完成、ガウディが本当は一番見たかったんだろうな。
二十歳のとき、私も満を持してここを訪れた。また完成が近づく頃に行きたいな。
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「淫猥のこと一切、禁ず」と南方熊楠は、19歳で言った!
>ただ努力するよりも「努力を努力とも思わないほど打ち込める何か」を
見つける方が楽だし、強い。好きでやっている人には誰も勝てない、
世の中には、もの凄い読書家が星の数ほどいらっしゃると思うが、
私程度の本好きでも、普通の人から見ると「何でそんなにたくさんの本を
読めるのか?」と聞かれることが少なくない。
でも、それは、私にとって努力でも何でもなく、ただ単に、読みたい本を
読んでいるに過ぎない。偉そうに言うと、好きでやっているのである。
――
「悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ねることかと
思って居たのは、間違ひで、悟りといふ事は如何なる
場合にも生きて居る事であった」
…病しょう六尺/正岡子規
残りの人生を意識し始めると、人は否が応でも、精力的に
活動するようになる。君も苦しいとき、その痛みがどこから
来るのか、文章で綴ってみてはどうだろうか。喜びも
悲しみも、すべては人生のスパイスとなる。自分を眺める
もう一人の自分がそのことを教えてくれるに違いない。
生きていれば、悲しいこと苦しいこともある。いや、むしろ人生は、
嬉しいこと楽しいことよりも、悲しいこと苦しいことの方が多いとも言える。
また、悲しいこと苦しいことがあるからこそ、嬉しいこと楽しいことが
輝くとも言えるだろう。
だから、悲しいこと苦しいことがあった時に、ただ耐えるのではなく、
何が悲しいのか、苦しいのか、その悲しさ、苦しさの原因を分析し、
それを糧にして、新たな嬉しいこと、楽しいことを生むという考え方もある。
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己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬というんです。一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。立川談志
吉田茂の章、ぐっときた。
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・「僕も38だからね、40までには大傑作を1つ書いておきたいよ。」(太宰治・38歳)・・・そろそろ「自分はこれくらいだろう」と高をくくって、守りに入る人も多い。ましてや結果を残しているのであれば、「先生」を気取って偉そうに生きていくこともできる。しかし太宰は人気が出たからといって天狗になったりはしなかった。この言葉の裏には、自分に対する厳しさ、作家という職業に対する誇りがあったのだ。
38歳の太宰は僕らにこういうだろう。
「人生が滅茶苦茶になってでも目指すべき場所があった。君にはそういう場所はあるか?」
・「如何にして活くべきかの問題を解釈して誰が何と云っても、自分の理想のほうがずっと高いから、ちっとも動かない、驚かない」(夏目漱石・40歳)
40歳の夏目は僕らにこういうだろう。
「表現をするにはまだ早い。まずは読書し、思想を養いなさい。」
・「よく覚えとけ。現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。現実は事実だ。」(立川談志・49歳)
49歳の立川談志は僕らにこういうだろう。
「起きていることすべての原因は自分にある。問題点を分析して、具体的な行動に移せ。」
・「諸君、明日はもっと良いものをつくろう。」(ガウディ・74歳)
74歳のガウディは僕らにこういうだろう。
「昨日よりも今日はいい仕事をしよう。今日よりも明日はいい仕事をしよう。」
・「ほんとに愛して本気で惚れたら、怖いことなんてないんだね、人間には」(淀川長治・89歳)
89歳の淀川長治は僕らにこういうだろう。
「何でもいいから、人生すべてを懸けて惚れなさい。」
・10年後にはきっと、せめて10年でいいからもどってやり直したいと思っているのだろう。今やり直せよ。未来を10年後か、20年後か、50年後からもどってきたんだよ今。
・「今」はもう二度と訪れることはない。10年後の自分がうらやましがるかもしれない「今」を過ごしていることを忘れず、1日1日を大切に生きていきたいものだ。
・年齢はナンバーでしかない。14歳の年寄りもいれば140歳の若者もいる。