紙の本
座間味くんシリーズの3冊目。
2016/09/25 21:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつきちん - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作に引き続き、大迫警視正と飲みながら事件を推理する安楽椅子スタイルは変わりませんが。
今作からは科警研所属の女性警察官、津久井操がレギュラーメンバーとして、推理する案件を持ち込みます。
過去に起こった警備部の事件、対象警護の成功例失敗例を分析し、以降の事件発生抑制に繋げる。
そんな話の中で、座間味くんが驚きの推理を披露します。
この表紙の装丁が面白いですね。
水の入ったグラス1つで、今まで見ていた世界が反転する。
まさに小説の内容もそんな感じで、プロの警察官が疑っても見なかった世界を、座間味くんがあっさりと覆します。
あとはいつものことながら、3人が食べてるメニューが美味しそうですねぇ。
美味しい食べ物とミステリィ、こんな幸せな組み合わせは他にありませんvv
紙の本
座間味くんだから。
2015/12/14 21:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
座間味くんのつかみどころがないキャラが結構好きです。
飲み屋さんで飲みながら話聞いただけで解決の糸口とか見つけちゃうのズルいとか思うけど、良いの座間味くんだから。
投稿元:
レビューを見る
+++
科学警察研究所の職員・津久井操は、事件を未然に防げるかどうか、の「分かれ目」について研究をしている。難題を前に行き詰まった操が、大学の大先輩でもある大迫警視正にこぼすと、ひとりの民間人を紹介された。「警察官の愚痴を聞かせたら日本一」と紹介された彼は、あの『月の扉』事件で活躍した“座間味くん”だった―。
+++
座間味くん、今作でもたぐいまれなる洞察力&推理力である。しかも甲走ったところも気負ったところもなく、いつもあくまでマイペースでいながらさりげなくちゃんと他人のことに気を配れるというできた人物なのである。なんていい人なんだ、座間味くん。酒の席での愚痴のような話――話す方は何らかのサジェスチョンを期待しているのだが――から、目のつけどころの間違いや、思い込みによる勘違い、見過ごされた真実をさらりと暴露し、しかも、渦中の人物の立場や心情まで慮って対応策を考えてしまうのである。座間味くんについ見とれてしまうが、語り手の津久井や大迫の存在があればこその一冊であるのも間違いない。
投稿元:
レビューを見る
科学警察研究所に勤める津久井操は、室長から与えられた「警備における成功事例と失敗事例の分かれ目は何か」というあまりに捉えどころがない研究テーマに苦戦していた。そんな中紹介されたのが、一般人で「警察官の愚痴を聞かせたら日本一」の座間味くん。凝り固まった操や警察官の思考では思いもしなかった角度から、彼はそれぞれの事例を推理していく。
おもしろい切り口だなーというのが読後の第一印象。起こる事件はすべて主要な登場人物には関係のないもので、すべて解決・処理済みのもの。そしてそこから失敗・成功した要因を拾おうとする操に対して、事件の内容をひっくり返すのが座間味くん。こういう組み立て方のお話はあまり見ないパターンだと思う。
ただ、正直なところ7つもそんな短編が並んでいると、3つ目を読む頃にはパターンが見えてきてしまったし、同じロジックを違う話で繰り返しているだけの感じがしてしまって、途中からはダレてしまった。短編集だからこそ軽く読める良さもあるけど、もう少しバリエーションがあったらさらに楽しかったのになー。
あと、最大の後悔は先に「月の扉」「心臓と左手」(座間味くんが出てくるこれ以前のお話)を先に読まなかったこと!
投稿元:
レビューを見る
座間味くんの短編集第二弾。パズラー好みの展開で、お手軽に本格テイストを味わえる。
すでに決着している事件について、意外な側面を座間味くんが指摘する安楽椅子探偵スタイルなのだが、小粒ネタを強引に捻っているので、どうしても違和感が残る。作中のテーマである「分かれ目」についての定義もご都合主義っぽく見えてきて、無理矢理感の強い推理同様、徐々に吸引力を失って萎えてしまった。
伏線回収や推理のプロセスは本格の展開に則っているのだが、肝心のオチが映画のそれと酷似していたりと、読み終えてもハッとさせられる感覚がない。女性警察官の座間味くんに対する過剰なリスペクトも鬱陶しかった。
「分かれ目」から事件を切り取るのは珍しい着眼点だとは思うが、なんとなく好きにはなれず。こってり作品後のお口直しにはちょうどいい軽さです。
投稿元:
レビューを見る
座間味くんシリーズ。
提示された情報から現状を読む能力に長けた彼が、所謂安楽椅子探偵の立場で事件の真相を解く、短編集。
そこに、おいしいもの要素(石持浅海作品にはよく食事シーンが登場する)も加わり、わたしとしては二重においしい。
座間味くんが二児の父として幸せであることを知れたのも嬉しい。
短編集なので、小さな推理クイズのような小気味よさで読める。
できれば座間味くんシリーズの順に読んで欲しい。(「月の扉」「心臓と左手」の二作だと思います)
本編の感想からは逸脱するが、書いておきたいのはこの本にもやはり出て来た「幸運」というキーワード。
わたしは石持浅海にこの言葉の使い方を教わった気すらしている。
幸運だったね、と思える余裕。
それには、どう生きて来たかが無関係ではない。
数多くの幸運に感謝できる人生でありたいと思う。
「傘の花」「最強の楯」「襲撃の準備」「玩具店の英雄」「住宅街の迷惑」「警察官の選択」「警察の幸運」の7作。
投稿元:
レビューを見る
シリーズその3。
仲間も増えてなかなか楽しかったです。
相変わらず食べ物、美味しそうだし。
短編だからホイホイ読めます。でも物足りない感じはしない。
続編出たらまたよみたいな。
投稿元:
レビューを見る
座間味くんシリーズ、短編集。安楽探偵椅子ものの部類。
科学警察研究所に勤める津久井操の話を聞いて、解決済み事件の真相を座間味くんが推理する。
読みやすく面白かった。
(図書館)
投稿元:
レビューを見る
事件はなぜ起こったのか? どうやれば食い止めることができるのか? という成功と失敗の「分かれ目」を研究する科学警察研究所の所員・津久井操。
とらえどころの無い研究を大学時代の大先輩である大迫警視正にこぼしたところ、大迫は彼女に一人の民間人・座間味くんを紹介した。
研究の対象となる事件は既に解決済み。お酒の席で津久井は事件を話すと、座間味はポツリとこう言った。
「ひょっとしたら、事件は、まだ終わっていないのかもしれません」
安楽椅子探偵ならぬ吞み屋探偵。
津久井操が研究材料にしている事件の概略を聞いて、その事件を別の側面から見たら……と、座間味が見た目を逆転させてしまうという構造の連作短編集。
小気味の良い推理になるほどと思いながら読み進めていくのですが、7編目になるとその構造が分かっているので、正直なところ飽きが入ってしまいます。
座間味は「月の扉」という作品に登場しているとのことですが、先にそちらを読まなかったのは失敗かもしれません。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりに石持さんの本を開く
『座間味くんシリーズ』とのこと。雑誌連載らしい。
相変わらず秩序正しく論理を組み立てる人で読んでいてストンと落ちる感がいい。
ヒロインとしての操さんの成長もほほえましい。
機会があればほかのシリーズにも手を伸ばしてみようか。
投稿元:
レビューを見る
図書館にて。
この作家の小説によくある、安楽椅子探偵の典型だが、安心して読める。
細かなことを観察し、気が付く視点を持っていれば、おのずと答えが見えてくるということだろうか。
気がつかされることが多い。
シリーズ物のようだから、もっと読んでいきたい。
投稿元:
レビューを見る
座間味くんシリーズ。第何弾になるんだろう?
今回は成功と失敗の分かれ目をテーマにした短編集。
どの作品もワンパターンで新鮮味にかける。
投稿元:
レビューを見る
科学警察研究所の職員津久井操は、事件を未然に防げるかどうか、の「分かれ目」について研究をしている。難題を前に行き詰まった操が、大学の大先輩でもある大迫警視正にこぼすと、ひとりの民間人を紹介された。「警察官の愚痴を聞かせたら日本一」と紹介された彼は、あの『月の扉』事件で活躍した“座間味くん”だった。
連作短編集。月の扉は未読。津久井ちゃんが警備にかかわる事件を話して座間味くんの推理で思いもかけない捜査のミスが発覚して絶句する、というパターンが毎話繰り返されるのは、ちょっと変化が欲しかったかも。半分くらいははっとしたけど、こじつけっぽいのもあった。ただ座間味くんのキャラクターは良かった。
投稿元:
レビューを見る
安楽椅子探偵ものの連作集。
毎回飲食場面とかの描写があり、内容に関係ない時は飛ばして読んでしまった。
オチも納得がいかないものがあった。
投稿元:
レビューを見る
言われた研究がうまくいかず、どうしようかと悩んでいた矢先
知り合いに誘われて食事へ。
そこで知り合った妻帯者は、驚くような思考回路の持ち主で
何だか色々きれいさっぱり、にしてくれました。
全て短編、で話が進んでいくので、非常に分かりやすいです。
警察の調書というのは、それほどまでに事細かく書かれているのかと
驚きましたが、それが完全に役に立っています。
むしろ、そこまで綺麗に内容を憶えている主人公に驚くべきでしょうか?
今まで読んでいたとしても、ここまで憶えている自信はないです。
テロもの、子供関係、宗教。
しかしすごかったのは、学校に復讐に行けた少年。
髪をどうにかした、というのは分かったのですが
確かにそれをするには冷静すぎます。
小さな犠牲で大きな幸福を。
最初の、地雷発言をした政治家の行った事と一緒、です。
毎度毎度違う所に食べに行っているのもすごいですが
それを登録している携帯もすごいです。
後どれくらい、入っているのでしょうか?w