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紙の本
前田建設ファンタジー営業部 1 「マジンガーZ」地下格納庫編 (幻冬舎文庫)
【星雲賞ノンフィクション部門(第36回)】かつてアニメに描かれた科学は今や空想ではない! 「マジンガーZ地下格納庫一式工事」に真剣に取り組んだ、実在のゼネコンである前田建...
前田建設ファンタジー営業部 1 「マジンガーZ」地下格納庫編 (幻冬舎文庫)
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商品説明
【星雲賞ノンフィクション部門(第36回)】かつてアニメに描かれた科学は今や空想ではない! 「マジンガーZ地下格納庫一式工事」に真剣に取り組んだ、実在のゼネコンである前田建設内「ファンタジー営業部」の取り組みを紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
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書店員レビュー
前田建設工業に設置された若手社員中心の部署...
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん
前田建設工業に設置された若手社員中心の部署
「ファンタジー営業部」。
一回目は「マジンガーZ地下格納庫」編
実際に建設を行うと仮定し、真面目に真剣に
取り組んでいるところが、面白い。
文庫担当
紙の本
本当の準大手ゼネコンが社員を使ってまじめにアニメ世界の建築物の製作を検討する。そのまじめっぷりが素晴らしい。
2012/04/21 10:50
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なかなか可愛らしいカバーの中身は、真面目かつ楽しい建設の話である。元は会社のWeb企画。建設業界を身近に感じて欲しい、わくわくすることを発信したいというのが発端だったらしい。
フィクションの中の建築物(ここでは「マジンガーZ」地下格納庫)を依頼されたという設定で、製作が真面目に検討されていく。マジンガーZを知っている世代にはそれだけでも十分面白いだろう。登場する社員のオタクっぽい発言も交えての会話形式の文章も楽しい。図面や見積もりなどは、紙の上で見るとさらに現実味が感じられる。
しかしそういう面白さだけでは終わらない。現実的な疑問や検討を真面目に進める経過を読むうち、土木建築にも詳しくなれる。原発事故での漏水対策に使われた「水ガラス」もダム建設などには良く使われることなども、改めて読んで話がつながってきた。「穴を掘って出た土はほぐされるので量が増す」なども、現場ではあたり前に重要な知識なのだろう。
本書にはさらに、重要な「既存データ」として、会社の実績が上手く組み込まれている。解説の言葉をいただけば「コロンブスの卵のような」会社紹介でもあるのである。
私事であるが、現在居住中のマンションで改築を検討したことがある。住民に説明はあるが、いきなり設計図や見積もりの内容を見ても、わからないことだらけであった。受注した会社自体、どう評価していいのやら。会社紹介にもこんなのがあったら喜んで読めるのに、と思った次第である。
出てきた「マジンガーZ」地下格納庫の見積もり額は72億円、工期6年5ヶ月。10年前のものなので見積もり期限はとうに過ぎているだろうし、技術も進歩したので数値は今ではかなり小さくなったのではないだろうか。それにしても、こうして具体的に数字になると、ほんとにつくりたくなりそうである。問題は如何にして「秘密」に作業を進めるか、か・・・。
2005年36回星雲賞ノンフィクション部門受賞。実際に存在しないものを存在させるとしたら、のSFを建設する側から真面目に迫ったところはたしかに受賞にあたいする面白さであった。続編も出ている。スカイツリーも完成したことだし、建築も楽しく活気付いて欲しい。
紙の本
軽快にして重厚
2013/01/27 21:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:部屋住冷飯郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひところ空想科学読本が流行って、私もハマッて読んだものですが、本書も概ねその系統に属するといえます。ただし、今までの類書が個人の、それも基本的には評論家的な立場の人々によって書かれていたのに対して、本書の場合はそのものズバリのご商売にされている企業が取り組んでいるところが大いに違います。つまり単なる知見を有するという意味での専門家ではなく、知識と経験と実績を有する職人さん的な意味合いでの専門家が、しかも組織として書いている。それこそが、今までの類書にはない内容的な厚みを加えているのです。
とはいえ、それゆえに私はしばらく敬遠していたのです。実はウェブサイトでこの企画が掲載されていた時は、チラっと見ただけで「専門的で難しそう」と思ってそれで終わっていました。ところが今回本書を読んでみると、そんなことないんですね。非常に読みやすい。素人向けに書かれているし、素人でも読めるように充分工夫されている。建設の知識ゼロの自分でも、無理なく読み進めていけました。しかし内容は軽くなく、とても重厚。まさに、軽快にして重厚。
本書ではマジンガーZの格納庫の設計見積をしているわけですが、読み終えての率直な感想としては、今はもう未来なんだなということです。テレビで見てたアレが、たしかに建設費用はメチャ高いてゃいえ、現実に建設可能というすごさ。小さいころい思い描いていたほど21世紀は華やかじゃななあ・・・なんて思っていたけれど、自分の気づかない知らないところでこれほど世界が進歩していたとは思いませんでした。
あらためて、科学技術ってすごい。そして建設業ってカッコいい!
・・・なんて、完全に前田建設の思うツボにはまってしまった自分がいます。
紙の本
架空を建設
2020/05/28 17:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメに出てくる建造物を綿密にリサーチして、工費から納期、見積りまで制作してしまうこだわりようにビックリです。自由なアイデアと想像力が、会社と人を育て上げていく秘訣なのかもしれません。