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紙の本
正法眼蔵の思想的研究
著者 辻口 雄一郎 (著)
「正法眼蔵抄」への批判的考察、道元禅に継承された如浄の禅と慧忠の思想、75巻本と12巻本との間に見られる思想的不整合の問題、哲学的な問題領域からの掘り下げなど、正法眼蔵に...
正法眼蔵の思想的研究
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商品説明
「正法眼蔵抄」への批判的考察、道元禅に継承された如浄の禅と慧忠の思想、75巻本と12巻本との間に見られる思想的不整合の問題、哲学的な問題領域からの掘り下げなど、正法眼蔵についての論稿をまとめる。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 序章 『正法眼蔵』を学ぶ人のために
- 第一章 伝統宗学の『正法眼蔵』解釈の批判的検討
- 第一節 「現成公案」巻と「一方証」の道理
- 第二節 『一方証の道理』について
- 第三節 一法究尽について(1)
- 第四節 一法究尽について(2)
- 第二章 『正法眼蔵』における中国禅の継承とその創造的展開
- 第一節 道元の身心脱落
- 第二節 「身心脱落」と面授時脱落説
- 第三節 道元の無情仏性論1
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これまでにない正法眼蔵へのアプローチ
2012/04/30 00:35
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃにゃんがにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の前半部分は、筆者の、伝統宗学への内在的批判を通じて、道元の真意の解明を目指そうとする姿勢には、これまでの宗門の『正法眼蔵』解釈にも、哲学者たちの『正法眼蔵』解釈にも見られない新鮮さがあると思います。また後半部分に展開される西洋哲学との比較思想的考察は、よくある「デリダから道元へ」だとか「ヴィットゲンシュタインから道元へ」といった流行思想に便乗した読みと違って、道元禅の立場から日本哲学や西洋哲学を批判するという視点から書かれており、この点でも注目される本だと思います。研究者だけでなく、正法眼蔵に関心を持つすべての人たちにお勧めの一冊です。