紙の本
クーパーって?
2016/09/05 20:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
異世界と思われるお話と、仙台から釣りに出て遭難した男性のお話が交互に出てくる。最後は、クーパーの意味も分かって納得。そう来たかー、という設定でした。
紙の本
不思議な物語
2015/08/31 23:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FUMI - この投稿者のレビュー一覧を見る
どこか不思議な物語。
そこに、どんどん入り込める感じの作品に感じた。
ラストは「なるほどね」と思ってしまった。
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冒頭の1文に惹かれました。
重力ピエロみたいに、初めの1文から好きな作品です。
不思議な世界観が漂いながらも、伏線もしっかりしていた上に
キャラの猫の描写も可愛くて色々と楽しむことができました。
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猫と鼠と鉄の国とクーパーの戦士の国、実世界の相互が入れ庫の様な関係で、戦争とか統治の在り方とか、被支配者側の無自覚とか、結構な重い話を軽く語るのはいつもの作者の調子ではあるが、本作では、いつも登場する強烈なキャラが出てこないだけあって、ぼんやりとしたまま話が進み、そのまま終わる。またクーパーの正体が、早々に想像がつき、結末の底が割れてしまうのも残念ではある。
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意外にファンタジック、思想は柔らかめでメッセージたっぷり目。
視点が彷徨うけれど、吸引力のある不思議な魅力。
原点回帰、ちょっと立ち止まってみな、と、やさしく言われてるみたい。
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前作の「PK」が今ひとつ乗り切れなかったので、期待半分、不安半分で読み始めましたが、あっという間に物語世界に引き込まれました。
物語そのものには、これといった強いメッセージ性はありません。けれどもそれが、逆に読む人によっていかようにも解釈できる余地ともなっていて、そこから様々な社会風刺を読み取ることが可能です。
個人的には、猫のトムの
『出かけたら、ちゃんと帰る。そういうものだろう』
の言葉にぐっと心を動かされました。
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この国は戦争に負けたのだそうだ。占領軍の先発隊がやってきて、町の人間はそわそわ、おどおどしている。はるか昔にも鉄国に負けたらしいけれど、戦争に負けるのがどういうことなのか、町の人間は経験がないからわからない。人間より寿命が短いのだから、猫の僕だって当然わからない――。これは猫と戦争と、そして何より、世界の理のおはなし。どこか不思議になつかしいような/誰も一度も読んだことのない、破格の小説をお届けします。ジャンル分け不要不可、渾身の傑作。伊坂幸太郎が放つ、10作目の書き下ろし長編。
ちょっと期待外れだったかな。
いつものワクワク感が足りない気がした。
ただ、猫の習性が本当っぽくて、伊坂さんは猫が好きなんだろうなあと思った。
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主に猫の視線で語られて、童話っぽい感じ。カカシが喋る「オーデュボンの祈り」に近いかな。伊坂さんの強盗とか殺し屋のシリーズが好きな人にはつまんないかも。この本から得た教訓=為政者の欺瞞を見破る眼を持て!
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率直に言って、伊坂幸太郎は当たり前のことを当たり前に書いた、ただそれだけのように感じられました。もちろん、いい意味で。
この作品で気になったのは、話を脱臼させる展開があまり無いように感じられたこと。これは私の主観的な影響もあるのかもしれませんが、読み手を裏切る展開が一応用意されているものの、用心深く仕掛けられている風ではありませんでした。設定上、今回のような結末に導かれるのはオーソドックスな流れのように思います。それに「広げた風呂敷を畳まない」と言っていた伊坂幸太郎が、今作ではほとんど畳んでしまっているのも気になるところ。これらは恐らく、意図的に為されているように感じました。
その一方で、今作の見せ所として巧妙な設定が挙げられます。ネタバレを避けて言うのであれば、騙し絵のような発見が至る所に仕掛けられていて、寓話性が強調されているように思いました。それらが伊坂流の台詞と相まってメッセージを浮き彫りにしています。いつもの脱臼が少ないのはこちらをメインに据えるため、なのかもしれません。
描写の面では、猫の可愛らしい仕草が丁寧に描かれているのが印象的でした。確かエッセイか何かで「次は猫を書くんだ」という言葉があったような気がしますが、ここまでとは想像していませんでした。この猫の存在自体も仕掛けの一歯車ではありますが、そんな難しいことは置いておいて、ひとまずは猫に癒されてしまえば、この本を読んだ価値があるというものです!
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なんだかガリバーのようだ。
内容紹介
この国は戦争に負けたのだそうだ。占領軍の先発隊がやってきて、町の人間はそわそわ、おどおどしている。はるか昔にも鉄国に負けたらしいけれど、戦争に負けるのがどういうことなのか、町の人間は経験がないからわからない。人間より寿命が短いのだから、猫の僕だって当然わからない――。これは猫と戦争と、そして何より、世界の理のおはなし。どこか不思議になつかしいような/誰も一度も読んだことのない、破格の小説をお届けします。ジャンル分け不要不可、渾身の傑作。伊坂幸太郎が放つ、10作目の書き下ろし長編。
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伊坂さんの作品、全部読んでますが、彼の作品に共通するすべては“じわじわくる”だと思う。すごいスロースピード。序盤が退屈なのだ。でもどれも伏線になっているのを読者は知っているから待つ。じわじわきてやがて繋がり反転する展開を待つ。だからやめられない、たいして好きではないはずなのに読むのをやめられない。いわば中毒。
人間の言葉が解る猫のトムと妻に浮気され仙台から船に乗った猫の言葉が解る男から語られる物語。
まとめ方とかほんとうまい。全部納得してしまうんだよ、腑に落ちないなにかがあってもあーそうかとなる。だからやめられない、伊坂幸太郎作品を読むのはやめられない。
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序盤は猫と人間のお話に戸惑い、著者の意図が見え隠れする中盤からドライブがかかり、スッキリきれいに伏線を回収する終盤は気持ちいい。社会的メッセージのある素敵なエンタメ、世界の秘密について堪能。よくこんな物語を創造するものだ、面白かった。
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〈内容〉この国は戦争に負けたのだそうだ。占領軍の先発隊がやってきて、町の人間はそわそわ、おどおどしている。はるか昔にも鉄国に負けたらしいけれど、戦争に負けるのがどういうことなのか、町の人間は経験がないからわからない。人間より寿命が短いのだから、猫の僕だって当然わからない――。これは猫と戦争と、そして何より、世界の理のおはなし。どこか不思議になつかしいような/誰も一度も読んだことのない、破格の小説をお届けします。ジャンル分け不要不可、渾身の傑作。伊坂幸太郎が放つ、10作目の書き下ろし長編。
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なんだかこういうファンタジーはいまいちかな。どうなっていくんだろうかという不思議と読んでしまうのはさすがですね。