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- カテゴリ:一般
- 発売日:2012/06/01
- 出版社: 講談社
- サイズ:19cm/319p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-217749-8
読割 50
紙の本
航空機事故に学ぶ 危険学の視点
著者 小林 忍 (著)
航空技術者として、また安全の責任者として長年現場で格闘してきた著者が、技術と社会、技術と人間の接点で起こっている真実を、危険学の視点から語る。【「TRC MARC」の商品...
航空機事故に学ぶ 危険学の視点
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商品説明
航空技術者として、また安全の責任者として長年現場で格闘してきた著者が、技術と社会、技術と人間の接点で起こっている真実を、危険学の視点から語る。【「TRC MARC」の商品解説】
日本航空で長年、技術・安全分野の責任者として活躍した著者が、航空機の事故と安全について、最新技術、法律との関係、経営との関係、社会との関わり、他の産業との比較など、さまざまな視点から探る。現代の巨大技術、システムが詰め込まれた航空機の事故研究決定版。
「小林忍ほど事故と安全について現場経験が豊かで専門的知識が深く、全体を見る視野も広い人物は少ない。3.11以後の今、この本は安全な社会づくりへの教典となるだろう」──柳田邦男氏(ノンフィクション作家)。
日本航空で長年、技術・安全分野の責任者として活躍した著者が、航空機の事故と安全について、最新技術、法律との関係、経営との関係、社会との関わり、他の産業との比較など、さまざまな視点から探る。現代の巨大技術、システムが詰め込まれた航空機の事故研究決定版。【商品解説】
目次
- 第1章 代表的な航空事故例
- 生みの苦しみ──1954年、コメット機(イギリス)
- 予測できた事故──1974年、トルコ航空DC10(パリ)
- 会話の脆弱さ──1977年、KLM747とPanAm747(テネリフェ)
- 改善と改悪は紙一重──1979年、アメリカン航空DC10(オヘヤ空港)
- 最悪の単純ミス──1985年、日本航空747(御巣鷹山)
- 裏目に出た威信──1986年、スペースシャトル・チャレンジャー(ケネディ宇宙センター)
- 経年化と整備──1988年、アロハ航空737(マウイ)
- 相反する設計要件──1992年、エル・アル航空747(スキポール空港)
- 人と機械のせめぎ合い──1994年、中華航空エアバス(名古屋空港)
著者紹介
小林 忍
- 略歴
- 〈小林忍〉1949年新潟県生まれ。元日本航空執行役員・社長総括安全補佐。JALエアロ・コンサルティング会長代行。「危険学プロジェクト・ベンチマークグループ」グループ長。
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著者/著名人のレビュー
日航、ボーイング社などで飛行…
ジュンク堂
日航、ボーイング社などで飛行機の構造設計や航空安全に従事してきた著者が明かす航空機事故から見た「危険学」。
具体的な航空事故例で明らかなように、多くの事故は予測・予防が可能なようだ。点検や修理、運用において過信・人為ミスが災厄をもたらしている。しかし近年のシステムの複雑化と経営判断によるコスト軽減、マニュアルの簡素化などがさらに状況を悪化させている。技術者が対処できない問題が積み重なる中で脆弱なバランスの上に運営されているのだ。機械と人間のミスマッチ、国や組織によって異なるマニュアルや安全に対する「文化」の違い、安全担当者の位置づけなど複合的要素が安全レベルを押し下げている。ボーイング787についてもその委託制に疑問を投げかけていた。
本書はさらに社会、マスコミ、利用者についてもその影響を分析する。航空業界のみならず社会の「危険学」として読める。事件が発生するとわかりやすい悪人を作り社会全体でバッシングする幼稚性は自明だ。自殺者が出ると入試を中止し教諭を全員異動させる対処などは下の下の策だろう。教育委員会の委員の任命権を持つ首長としてこれ以上の無責任はあるまい。
黒書店員 D