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自分は果実の方が好きかな。ただロジックのキレもラストの置いてかれた感も変わってない。早く新訳の続き出ないかな
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古典ミステリィの如く重厚かつ豪華絢爛な言葉のセレクト。緻密に、あるいは雑に撒かれた伏線とメタレヴェルな推理合戦。そして、今まで組み上げた世界観をぶち壊すあの女。
正直、柏木はぐちゃぐちゃに押しつぶされて欲しいところだったけど。虐げられてこそのまほろ!守られてどうするこの人殺し!
ちなみに、僕の推理は一人目と同じ。ああ、桃ジュース用意しないと。
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キツいことを書きますが、期待の裏返しということで。読みにくい、どれも独り善がりのキャラクターに魅力を感じない、ラノベ全盛世代の悪い部分がでた作品、と言ったらラノベ作家さんにも作者御本人にも悪いでしょうか?ルビの多用に特徴される文体ですが、小説の世界構築がまだまだ甘いため、文体に頼りすぎた結果、知識の羅列と冗漫な文章がただ煩いだけと感じられます。正直たったこれだけのトリックにこれだけの文章を読まされるとは思いませんでした(笑) 人気のあるシリーズではあるようですし、できればもう5化けくらいして癖を味に変えてくれることを期待して星1つ。
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相変わらず難解な小説でした。
600ページを越す長編で、伏線は最初の方にあり、主人公のキャラクターもわかり難い。かつ、独特なルビの活用でなかなか読み進まなかったです(泣)
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豪奢な長距離列車内で起こる殺人事件、事件に挑むのはかたや冷徹・かたや病的の少しアベコベな少年2人…とくれば、本格ミステリ好きの血を騒がすには出来過ぎなくらい舞台を整えた作品ではないでしょうか。
仏語を多用したルビ遣い、メタ的で仰々しさ全開の口上めいた台詞回し、超人ぞろいで(でもどこか病んでる)登場人物たち、古典的浪漫を感じる絢爛豪華な舞台装置にミスマッチそうでマッチする近代的なツールを混ぜ込んでくる・・・などなど、一部の方々にはたまらない、読んでいて恥ずかしくなるほど過剰な装飾がてんこ盛り。
この本のイメージカラーといっても過言じゃないほど何度も登場する「普魯西青色(プルシャンブルー)」・・・どんな色味か全く検討つかず、検索して「紺色かっ!」の突っ込みをひっそり心の中で入れました。
ここまでやられると、飾りたてに拘り過ぎて大風呂敷を広げて畳めないんじゃ・・・?という不安がよぎりますが、ミステリとしてはきっちり、むしろ硬め・地味目くらいな解答をしています。雰囲気に酔うだけでは終わらないと分かったので、これからも安心して読めそう!
ロジックについてそんな感想なのですが、証明が終わればブッとび弾けるのも、きっとこのシリーズの色なんでしょう。解決篇後の人外跋扈(!?)超展開にご期待あれ!!
しかし、毎度毎度女性たちが恐ろしいことといったら・・・。堕落のさせかたも凄まじいのに、畏怖の存在にさせるのも度を越えてます。
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主人公、古野まほろは東満州にいたが西満州軍が攻めてきたことで東京に帰ることになる。が空港は攻撃により使用不可能となる。そこで陸路、鉄道「あじあ」に乗り、「使者」と会い物品を受け取る指示を受ける。そこでバラバラ殺人事件が起こりゴタゴタに巻き込まれて行く。
ミステリ部分は良いが、その他の説明や台詞回しが冗長過ぎて読みにくい。最後もミステリというよりはオカルト的。
合わなかった。
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天帝シリーズ2作目。今回の話は前作と異なり、学園ものではなく列車もの。オリエント急行を彷彿とさせる。
舞台は前作から半年後。やはり華族や軍隊が出てくるパラレルワールド。大日本帝国は内戦中のようだ。
高校生古野まほろは満州から日本本土へ逃れるために特別急行「あじあ」に乗る。
1作目を読まなくても今作を読めるように配慮されているが、1作目から読むことをお勧めする。その方が話の流れが分かりやすい。
前作同様こちらもルビや外国語が多用されているが、今回は音楽用語は殆どないように見受けられた。まだ読みやすいのではないだろうか。
個人的には最後の展開があまり好きではない。最後でぶっ飛んだ気がする。単なる本格推理小説と見なして読むと度肝を抜かれることは間違いない。
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11/10/2012 読了。
やっぱ読み終えるまでに、時間を要しますね。
このシリーズ。
前作でだいぶ慣れているので、
あまり抵抗感もなく、物語に入れた気がします。
今回は、列車が舞台になったので、
吹奏楽の面々が活躍することはないのですが(1人除いては)、
それでもまた個性の強い面々が登場してますよ。
(天河屋君、好きだったんだけどなー。)
そして、ばっさばっさと・・・あれですけど。
ミステリ部分は、一冊で完するけど、
SF部分はまだまだ謎多きなので・・・次の文庫化が待ち遠しいです。
それにしても、修野無双っすね!
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「真物の探偵小説はね、殺人という暴力の極北、罪業の極北を舞台のうえで展開することによって(殺人ほどの罪悪でない事件を展開させる物語も否定はしないけれど)、そしてそれに纏わる幻惑的な美しい謎を提示することによって、第一に人間が何処から来て何処へ行くのかをメタレヴェルであたしたちに問いかけ、第二にその解答により如何にして深甚な洗滌をもたらすかを競う、そう現代の神話なのよ‼そこに謎があるからなのよ‼」シリーズ2作目。まじ面白い。
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”天帝のつかわせる御矢”古野まほろ著 幻冬舎文庫(2012/06発売)
(2007/06発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:影山ちひろ(慶應義塾大学推理小説同好会))
・・・内戦の満州から逃れるべく超豪華列車に乗った主人公・まほろ。大物スパイも乗り込んでいるという車内で待ち受けていたのは連続密室殺人であった・・・。
・・・天帝シリーズ二作目。作中にも指摘がありますが、一作目の結末に触れている部分が多数あるので一作目の”天帝のはしたなき果実”は読んでおくべきかと思います。
親友との逃避行、悲劇の少女、個性的な乗客、豪華列車、古典ミステリのオマージュとロマンに溢れた一冊でした。
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分厚っ!
どうして買ったんだろう?
多分、寝台列車の見取り図が載っていたからだ。
ぱらぱらとめくったら、満州がどうのこうの、と書かれていたからだ。
物凄い当て字と、何語なのか(私には)分からないルビ。
頭の良すぎる人の饒舌な文章に悶絶。
でも、嫌いじゃないよ、こういうの。
などと思っていたら、本格推理小説のはずが、バイオレンスアクション伝奇SFになっていた、どうして?なラストでした。
久しぶりに朝の4時まで読んでしまった。
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僕の中で絶賛まほろ再評価中なので、『果実』で感じたキツさも、霧散しているのでは?と読んでみた天帝2作目。
やっぱキツい(爆)衒学趣味を彩りとして用いたミステリは何作もあれど、ここまで過剰に盛り込んだ作品は稀でしょうし、リーダビリティを低下させてしまっている感は否めません。
しかし、これは『果実』の感想でも言いましたが、ミステリ部分に関して言えば、文句無しに面白い。ドアの開閉、持ち去られた左腕、犯人足り得る条件などに関するロジックは特筆ものです。
終盤の展開は、『果実』の設定が忘却の彼方ということもあり、お口ポカーンでしたが、別にミステリ部分を邪魔するものではないので、特段文句はありません。
表紙につられてライトなミステリだと思ったり、シリーズ未読者が挑戦すると十中八九、壁に投げることになると思うので注意してください。(爆)
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「天帝」シリーズ2作目ですね。
相変わらずルビだらけで読み辛いです。
特に「〜してい。」(〜している。)という文末に引っ掛かりを感じます。
作者の持ち味と取れればそれも良し、
でも私は普通に書いてくれた方が文章に入り込めたでしょう。
内容は大陸満州から日本へ向かう豪華寝台列車で起こるという、
有名女流作家の作品を嫌でも思い出すようなシチュエーションと、
前作同様の推理合戦。ただし今回は乗客同士で。
「何故そこで歌っ?!」とか劇場案内の形を取った読者への挑戦状とか、
かなり芝居がかったセリフの数々もありました。
推理合戦も前作と同じ形を取っていて、
論点をQ1、Q2・・・と整理しながら、
その一方で明確となった事実は公理K1、K2・・・として整理していく。
それを踏まえた上でそれぞれが推理を披露する展開は好きです。
それにしても著者はかなり趣味にはしった感じがしますね。
主人公まほろのだめっぷりも更に酷くなってます。
同行する親友柏木(男)と満州で一目ぼれした美奈。
両方への想いでボロボロって・・・。
「何じゃそりゃ!」は、こっちのセリフです。
相変わらず荒唐無稽な展開とか、
ミステリーと言い切ってしまうのには少し抵抗がありますが、
SFも好きなジャンルではあるので許容範囲ということですね。
それにしても・・・。
「超豪華寝台列車あじあ」、現実にあったらぜひとも乗車したいです。
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再読。殆ど内容は覚えていたので伏線とか諸々を回収しながら楽しく読めた。前作「果実」では学園ミステリだったけれど今作の舞台は超豪華寝台列車。前作のようなミステリ合戦はあるもののちょっとスケールダウンしてるかな。それにしてもまほろ君は相変わらずのエロコアラだなぁ。柏木君があれだけ言ってたというのに…。その柏木君の本領発揮が読める「華館」も再読したくなった。
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天帝シリーズ2作目。
戦火の満州から離れ。満州から東京までの超豪華寝台列車。サロンカーもあるのだ。まほろや柏木とともに乗り合わせたのは、貴族、軍人、白系ロシア。列車殺人事件。
二人斬殺。推理大会。さいごにまほろが推理。真犯人が死亡。前作と同じパターン。前作、この後に人外出てくるのだが、あまりなのでスルーした。ちゃんと読んでおけばよかったような、読まなくてもよいような。妖狐登場。しかし結局修野嬢が勝つのだな。