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冒頭の第2次世界大戦終戦直前のドイツでのエピソードからナチの謎めいたその後を示唆するところからまずワクワク。
2016/11/10 11:55
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭の第2次世界大戦終戦直前のドイツでのエピソードからナチの謎めいたその後を示唆するところからまずワクワク。
異なる3ヵ所で一見無関係に見える出来事がそれぞれ一つの物語として成立するような迫力で展開される。やがて善玉当事者達は各々絶体絶命の危機の中で、お互いに知らない間に徐々に一つのターゲット(南アフリカの密林)へと収斂していくのだが、ここまでは問題の所在が何かといった謎解きのスリルが楽しめるし、そこへ行き着くまでの構成が秀逸。一つに収斂したあとは予測できない結末への期待で一気に読ませてくれる。
最新の量子論を駆使した結末は綺麗すぎる気もするが、未来への希望という観点からするなら多くの読者の支持を得られるであろう。
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2013年7月24日読了。
このシリーズも面白いのかどうなのか、微妙だなぁと思いつつ、先が気になるので読んでしまう。
上巻は、謎が謎を呼ぶ展開で、まだ何にもわからない状態。
下巻で一気に引き込んでくれることを期待。
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ヒマラヤ、デンマーク、そして南アフリカで進行していくそれぞれの事件が、やがて1つの落としどころに向かって収斂していく様は実にダイナミックで、清々しい気分になるぐらい上手くまとめられている。
シリーズ第2作にしてすでに、シグマフォースというチームの持つ魅力が存分に描かれており、また肝心のストーリーについても、前作より完成度は高いと感じた。
特に第1作の「マギの聖骨」は、キリスト教的素養を下地として持たない大多数の日本人にとっては少し難解な部分もあったが、今作はナチスに関する最低限の知識があれば十二分に理解可能なプロットとなっているので、そういった意味でも味わいやすい。
物語のヤマ場で量子論を恋愛感情に転化してしまっているある種のご都合主義だけはちょっと…と正直思わないでもないが、辻褄合わせを含めたディテールの技術も確かで、高レヴェルのエンターテインメントに仕上がっている。
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ユダヤ人を恐れたヒトラー。だからこそユダヤ人を抹殺し、超人を創ろうとしたナチス。フィクションだがとてもリアルで進化論や量子論まで登場する壮大な物語。さぁ、下巻の展開が楽しみ。
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デンマーク、ネパール、南アフリカでの奇妙な現象が同時進行する。まだ交わらず、モヤモヤした状態だが、下巻ではどうなるか
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読書録「ナチの亡霊(上)」4
著者 ジェームズ・ロリンズ
訳 桑田健
出版 竹書房文庫
p142より引用
“ 密猟者が関与していたら、角を残してい
くはずがない。サイの個体数が今でも急速に
減少している最大の理由の一つは、その角に
ある。角の粉末は、アジアの市場では勃起不
全の治療薬として売られている。バイアグラ
の漢方薬版だ。角一本で、大金が手元に転が
り込む。”
目次から抜粋引用
“一九四五年
ダーウィンの聖書
怪しい影
みにくいアヒルの子
混血”
機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
長編アクション小説。シリーズ第二弾上巻。
第二次世界大戦末期、要塞都市を爆撃が
襲っていた。敵の攻撃を避け、司令を受けた
部隊が下水道を通り運ぶものは…。
上記の引用は、動物保護区でのサイの死体
を見た監視員の考えに対する一節。
サイの角は確か、髭と同じ成分が硬化してい
ると聞いたことがあります。わざわざ他の動
物の物を殺して獲らなくても、精力絶倫な人
間の髭を分けてもらって煎じて飲むほうが、
効果が高い気がします。
科学知識と歴史に対する造詣が深い人ほど、
より面白く読めそうな作品です。
少々長く、上下巻なので、根気のある人で
ないと向かないかもしれません。丁寧に情景
を描くと、どうしてもながくなってしまうの
でしょうが。
ーーーーー
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面白かった。久しぶりに一気に読んで、面白かった!もう一回読もう!って言えた作品。
シリーズ第二段とは分かってはいましたが、ドイツとかナチスとか見るとどうしてもそっちが気になる。第一弾は見なかったことにしてこちらを先に読了。
アクションシーンもスピード感もすごくいい。薀蓄も満載。
素直に上手い!と唸りました。
残念な点としては登場人物が多すぎて、個々の掘り下げたエピソード的なものが少なくてキャラクターが薄っぺらに感じたこと。前作からの主要人物は前作未読なのでしょうがないとしても、今回主要になってる人物も薄っぺらに感じるのはいかがなもの?
まあ壮大なお話なので仕方ないのかなとは思います。
もっとも気に食わないのはラスト。ファンタジー好きの面としては評価したい。が、今回は一応リアリティを追求してる作品なので、死んだものを生き返らせる力は人間がどんなに進化してもありえないと思うんだが?ちょっと残念。
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デンマークとネパールと南アフリカ共和国と、三か所に現れる怪物?怪人? ナチの残党が目指す世界征服。一部の優性な人間がすべてを導くなんて‥…出来るのか??
どんな人にも支配されたくはない!あんたはどれだけ偉いんだ?と思いながら読んでます
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ヒマラヤの僧院、デンマークの古書オークション、アフリカの自然保護区…舞台がしょっちゅう切り替わりながら、あっちでもこっちでも謎とアクションが展開されていく感じは、まさに映画を見ているよう。
上巻の切り方も憎いな~続き買ってきます!
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(上下巻共通)
ちょっと、とっちらかしすぎてしまったんじゃないか疑惑。
複数エピソードを並行して描くのはいいんだけど、エピソードの切り替わるタイミングが、ちょっとテンポ悪い感じ。「24」シリーズみたいにリアルタイム性を売りにするならともかく、小説なんだから、もう少し落ち着けばいいのに。(^^;
内容は前作と変わらずトンデモ科学系の謀略小説。
「キリスト教が」と言われるより「ナチが」と言われた方が、ちょっとリアルな感じがすると言うことに気付きました。(^^
せっかく主人公のチームがあるんだから、チームとしての連携をもっと見たかった気がしますね。
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シグマフォースシリーズを初めて読んだ。
序盤は、どうナチと関わっていくのかを推測しながら読んでいたが、
予想していた人物が意外な正体であったり、まったく予測できない展開に転んでゆく。
場所が異なる複数の出来事が同時に進んでいくのだが、
そのおかげで本の中の出来事を立体的に見ることができた。そして、本の中に入り込みやすかった。
もちろん小説なのでフィクションである部分もあるが、歴史的事実・理論(例えば量子学や進化論)が要所に出てくる。
量子学の説明も分かりやすく、初心者の私でも何と無くではあるが理解することができた。
二人の人間が生物の起源について討論する場面があるのだが、生物に興味がある私としてはわくわくして読むことができた。
歴史的事実、理論に関する記述も非常に面白い。
下を読むのが楽しみだ。
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米特殊部隊シグマフォースの活躍を描いたシリーズ第2弾。
デンマークでは、進化論を著したダーウィンが持っていたという聖書がオークションに出品。調査に向かった主人公グレイソン・ピアースが暗殺者に命を狙われる。
ネパールでは奇病が発生。調査していた医師とシグマフォースの司令官が謎の組織に捕らえられる。
南アフリカ共和国では、謎の怪物が目撃される。
すべてはナチスが研究していた「釣鐘」に関係しているらしい。
「銃を突きつけられる」「高所から落下する」「何者かが現れる」などといったところで場面が切り替わり、相変わらず先が気になる展開の連続。
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前作の「マギの聖骨」よりはストーリー展開がスムーズになり読みやすくはなったが、あいかわらず強引な点が多い。最後の場面では「想い」がキーになるが、一応武装した化学者を標榜している小説でそれをいっちゃおしまいだろうと思う。
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スタートは主人公グループが分散して、少しまどろっこしい思いもしたのだが、展開が進むにつれ相変わらずのテンポと起動性を備えやめられない面白さにつながっている。
科学的な表記が真実(のよう)に見えて、ストーリーに厚みが出ているのは、前作と同様である。
下巻が大変楽しみだ。
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シリーズ第二段
相変わらずのノンストップアクション
ナチスと遺伝子操作と量子力学
チベット、ドイツ、南アと舞台もあちこちに移動。
ルーン文字の謎、オカルト趣味のヒムラー
ラスト3行も効いている。
モンクとキャットの関係に
ペインターの大活躍。
シリーズ物ならではの展開。
続けて読んでいくこと決定。