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冒頭の第2次世界大戦終戦直前のドイツでのエピソードからナチの謎めいたその後を示唆するところからまずワクワク。
2016/11/10 11:56
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭の第2次世界大戦終戦直前のドイツでのエピソードからナチの謎めいたその後を示唆するところからまずワクワク。
異なる3ヵ所で一見無関係に見える出来事がそれぞれ一つの物語として成立するような迫力で展開される。やがて善玉当事者達は各々絶体絶命の危機の中で、お互いに知らない間に徐々に一つのターゲット(南アフリカの密林)へと収斂していくのだが、ここまでは問題の所在が何かといった謎解きのスリルが楽しめるし、そこへ行き着くまでの構成が秀逸。一つに収斂したあとは予測できない結末への期待で一気に読ませてくれる。
最新の量子論を駆使した結末は綺麗すぎる気もするが、未来への希望という観点からするなら多くの読者の支持を得られるであろう。
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2013年9月5日読了。
う~~~ん、このシリーズ2作目ですが、前回同様最後がご都合主義すぎる…もうちょっと深みが欲しいなぁ。
今回も、ナチス、遺伝子、超人間とか、伝説の化け物とかいっぱい風呂敷は広がってたんだけど…。底が浅い。
残念。
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ヒマラヤ、デンマーク、そして南アフリカで進行していくそれぞれの事件が、やがて1つの落としどころに向かって収斂していく様は実にダイナミックで、清々しい気分になるぐらい上手くまとめられている。
シリーズ第2作にしてすでに、シグマフォースというチームの持つ魅力が存分に描かれており、また肝心のストーリーについても、前作より完成度は高いと感じた。
特に第1作の「マギの聖骨」は、キリスト教的素養を下地として持たない大多数の日本人にとっては少し難解な部分もあったが、今作はナチスに関する最低限の知識があれば十二分に理解可能なプロットとなっているので、そういった意味でも味わいやすい。
物語のヤマ場で量子論を恋愛感情に転化してしまっているある種のご都合主義だけはちょっと…と正直思わないでもないが、辻褄合わせを含めたディテールの技術も確かで、高レヴェルのエンターテインメントに仕上がっている。
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意識は神経ニューロンの電気的な刺激だけではなく、量子現象の活動を含んでいるわけである。ということは、精神の集中が外部環境に影響を与える。科学は神秘の世界に決別したかに思えたが再び神秘の世界の扉を開けたのだ。進歩はパンドラの箱を再び開くのだ。
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読書録「ナチの亡霊(下)」3
著者 ジェームズ・ロリンズ
訳 桑田健
出版 竹書房文庫
p151より引用
“温室内は自然を楽しむ場所ではない。自然
を操作するための空間なのだ。温室の屋根の
下では、自然は剪定され、歪曲され、交配さ
れる。盆栽は銅線によって成長を妨げられ、
受粉は人間の手によって制御される。”
目次から抜粋引用
“黒いキャメロット
機械の中の悪魔
交配種
スイギュウの角
ルーン文字の謎”
機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
長編アクション小説。シリーズ第二弾下巻。
お互いの利益の為に敵と手を結んだ司令
官・ペインター一行、敵の裏切り者を見つけ
出す方策を実行に移すが、ペインターの身体
は着実に弱りつつあった…。
上記の引用は、植物研究用の温室について
の一節。
植物の品種改良等の恩恵は、多くの人が受け
取っていることでしょう。しかし、あまりに
も行き過ぎた改良は、何かしらの不都合を創
り出してしまうかもしれません。
科学事実とフィクションについて、巻末に
解説がありますが、今はフィクションでも、
人間が想像することは現実に起こりうること、
という言葉もありますので、遠い未来にこの
小説の中身が全て現実になってしまう時がき
てしまうかもしれません。
ーーーーー
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2013.12.5〜2014.1.3
やっと読み終えた。間にいろいろ挟んだので読み終わりか遅くなったが、面白かった。最後は、もしかしたら祈りの力を信じていない人には、なんなの?という感じかもしれないが、クリスチャンの私としては祈りの力をあのように解釈してくれたのはなんだか嬉しいし納得のいくものであった。本当は5をつけてもいいくらい。なぜつけないか? お話としては面白いけど、心の
琴線に触れるものではなかったからかな。
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シグマシリーズ、3から読んじゃったからこれが最後(かな?)なかなか面白かった。けど、量子学の話は難しかったー。
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三か所で発生した事がだんだん一か所に収斂していく。頭の中で場所を変換しながら読んでいく。…最後はほっとするのだけれど、助けになるものが物理的なものだけでなく気持ちとかよくわからないものもあるのが面白い。科学、量子力学などなかなか手ごわい薀蓄もあって面白い。
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(上下巻共通)
ちょっと、とっちらかしすぎてしまったんじゃないか疑惑。
複数エピソードを並行して描くのはいいんだけど、エピソードの切り替わるタイミングが、ちょっとテンポ悪い感じ。「24」シリーズみたいにリアルタイム性を売りにするならともかく、小説なんだから、もう少し落ち着けばいいのに。(^^;
内容は前作と変わらずトンデモ科学系の謀略小説。
「キリスト教が」と言われるより「ナチが」と言われた方が、ちょっとリアルな感じがすると言うことに気付きました。(^^
せっかく主人公のチームがあるんだから、チームとしての連携をもっと見たかった気がしますね。
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ジェームズ・ロリンズのシグマフォースシリーズ第2弾。
ナチの残党とそれを利用する優性理論信者の大金持ちとはちゃめちゃなバトルを繰り返します。
量子力学によってウンタラカンタラという機械が作られ、その機会はすごいことができちゃって、それを巡ってあんなことやこんなことが繰り広げられます。
一個の読みものとして流し読みしました。
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次々に新たな人物が登場してくる。複数の勢力があって複数の場所で事件が起き、場面もコロコロ変わる。誰それは博士で、誰それは敵の兵士で、誰それは富豪で、所属はどこで、誰それと兄弟で、今は誰それと行動を共にしていて。誰が誰だかわからなくなる。さらにルーン文字に量子エネルギー、シュレディンガーの猫、ゼロポイントエネルギー、ホメオボックス、知的デザイン説……混乱。
結末は1作目同様、モヤっとする。登場する用語や設定は事実に基づているらしく、科学的で知的でありながら、愛は地球を救う的な解決法。ハリウッド映画っぽいということのなのかも。とりあえず最後はキスするみたいな。
なんだかわからないけどドンパチやってるアクションシーンを楽しむシリーズだ。そして主人公たちはどんなにピンチになっても死なないので安心。悪い奴は死ぬ。
2023年3月現在、シグマフォースシリーズは15作出ている。これがずっと続くんだろうか。シリーズ2作目だけどちょっと飽きてきたぞ。
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シグマフォースのシリーズ。ナチスが研究していた完璧な民族を創るための装置をめぐる話。
こーれーはー面白かった!進化論と知的デザイン説。量子論と素粒子、物語に必要な知識を見事に解説してくれて、全く無知な私でも理解できてしまった。それも無理なく。
素粒子の潜在論とか興味深くて、わくわくしてしまいました。
アクションも相変わらずド派手で、映画を見ているような手に汗にぎるシーンもたくさん。
謎も一筋縄ではいかない仕掛けでほんとに楽しめました。
ちょっとファンタジー気味なラストではあったけど、ちょっと位良いんじゃないかと思いましたよ。
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祈りと信仰、宗教になじみの薄い私にはイマイチピンとこないが、本作を読んで案外効果があるのかもって思ってしまう。
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こちらが無知なこともあって、今回もイメージしづらい描写がある。死なないのがウリだと思ったら、描写もなくあっさりと。これは続編への布石?グレイがアン・ゲルに触れなかったのはちょっと。レイチェルとは終わりですかね。
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読んでみてシリーズものだと知りました。でも、一作目を読みたくなったので面白かったです。ちょっと荒唐無稽で、読んでいて、それはないだろうと思うところもありますが、海外のこの手の小説は難解なところが、良いので引き込まれます。