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- カテゴリ:一般
- 発売日:2012/07/20
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:19cm/329p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-375480-2
紙の本
米軍が恐れた「卑怯な日本軍」 帝国陸軍戦法マニュアルのすべて
著者 一ノ瀬 俊也 (著)
ゲリラ戦術を使う日本軍を“卑怯”と指弾した米軍。だが、その卑怯な戦法を日本軍は中国戦線で学んでいった。となると…? 知られざる国家間の対敵国用「戦法」「戦訓」マニュアル・...
米軍が恐れた「卑怯な日本軍」 帝国陸軍戦法マニュアルのすべて
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商品説明
ゲリラ戦術を使う日本軍を“卑怯”と指弾した米軍。だが、その卑怯な戦法を日本軍は中国戦線で学んでいった。となると…? 知られざる国家間の対敵国用「戦法」「戦訓」マニュアル・策略等々の奇妙な連関を読み解く。【「TRC MARC」の商品解説】
太平洋戦争(大東亜戦争)末期の1945年8月に、新兵向けに配布された米陸軍の対日戦用マニュアル書「卑怯な日本軍」が本書の「テーマ」です。真珠湾の騙し討ち以来の「卑怯」という対日イメージを強調し、日本人の姿格好などに対する差別的なイラストも満載のこの文書に描かれた「日本軍」のイメージは正しかったのか? 死んだフリをして近づいてきた米兵に手投げ弾を投げたり、英語をしゃべって友軍のようなふりをするから警戒せよ…といった「変装策略」など、微細に「卑怯な日本軍」の手法を図解入りで説明もしています。
というのも、欧州方面ではドイツの降伏により戦争も終わり、ベテラン兵は除隊となり、実戦経験の乏しい新兵を日本との地上戦にも投入する可能性が高かったため、手っとり早く日本軍の「戦術」を教え、敵としてのイメージを増幅させるためのハウツー書が必要だったわけです。ちなみに、同書の挿絵はアメリカの漫画家サム・コービンによるもので、日本人をみんな同じ顔に描くことで「ヒトよりも下等で、嫌悪感をもよおすもの」(ジョン・ダワー「容赦なき戦争」)と「定評」のあった人です。
埼玉大学准教授で、新進気鋭の戦史研究家でもある一ノ瀬俊也さんが、その内容を精査しつつ、実は日本軍はそうした「卑怯な戦法」を大陸との中国軍との戦闘で学んだ事実も解明していきます。この「卑怯の連鎖」は、なかなか歴史の皮肉を感じさせもします。
卑怯を強調しつつも、その反面、よかれ悪しかれ、日本軍が怖い、強い存在であると畏怖もされていたわけですが、そうした米軍に畏怖された日本軍の虚実が本書によって初めて明らかにされます。【商品解説】
著者紹介
一ノ瀬 俊也
- 略歴
- 〈一ノ瀬俊也〉1971年福岡県生まれ。九州大学大学院博士後期課程中退。博士(比較社会文化)。埼玉大学教養学部准教授。著書に「故郷はなぜ兵士を殺したか」「皇軍兵士の日常生活」「旅順と南京」など。
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