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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
ユダヤ人が迫害されていた頃の話で、孤児院に住んでいるユダヤ人のフェリックスが主人公です。孤児院を抜け出し、両親が殺された少女ゼルダと出会うことで、物語が急展開します。
紙の本
続編を買いたい♪
2013/08/20 00:19
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投稿者:ぴぃちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初はとってもだるくて 課題図書って 子供に何かを刷り込むのに選ばれるのに なにを考えさせたいのだろう?と思ったのですが 最後3分の2くらいは 展開がはらはら ドキドキで 良かったです。ナチスやユダヤ人収容所の事を知った上で読むほうが臨場感が伝わってくるので良いと思います。2013年7月に続編が出たので続きをぜひ読んでみたいと思います。
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ナチスとユダヤ人のテーマは、もう語り尽くされた感じがある。当人にとっては語り尽くせないことだと思うのだが、どこかで読んだようなお話にしかならない。
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読んで良かった。フェリックスだけの時も楽しく読めるのだけど、ゼルダが
加わってからは、泣けて、顰めて、そして笑える。結末として、悲しい現実は
変わらないのだけど、最期まで、この人といたい、という気持ちと、この人を
守らないといけない、という責任感が見得て、ふしぎな気持ちになった。
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著者名を見て、表紙を見て、わー今回はやっときれいな表紙だーと思って手にとったら、とんでもない重量級。
舞台は1942年のポーランド、主人公はユダヤ人の少年。本屋の息子。
読み終わってからみると、こんなきれいな表紙でいいのかなとちょっと思う。(これがどこへ向かう線路なのかわかってはいても)
でもフェリックスとゼルダが見たいのはきれいな世界なのかもしれない。
状況をわかっていない子供が的外れに頑張るという型はいつも通りのグライツマンだけど、フェリックスが置かれる状況はロウィーナやコリンとは比べ物にならないほど危機的だ。
最初のうちのフェリックスが不自然なほど鈍いのは否認しなきゃ生きていけないから。
世の中を好きなように見る空想は精神を守ってくれるけれど、空想に基づいた行動は危険を招く。
だから読み手としてはものすごく怖い。やめて、そっちいっちゃダメ!と叫びたくなる。
フェリックスはお話を作る。
空想で気を紛らわし、自分のおかれた状況となんとか折り合いをつけるストーリーをつくりだすのは孤児の生きるすべ、らしい。
そういやジュディもアンもレニもエファもハイジも夢の中で生きてた。
夢に逃げたり、夢の中に希望を逃がしたり、お話として語ることでようやく経験を口に出せるってこともある。
そして、希望のない真実を語らなきゃいけないときもある。
大人であるバーニーは真実の中で生きている。
両親を殺された小さな少女、ゼルダと出会ってから、フェリックスは他人のためにほらを吹くようになる。
現実を理解してなおつく嘘は、優しくて強い。
フェリックスが成長するのは安心だけど悲しい。
この本だけで一応完結しているけれど、まだ1942。
この先どうなるんだよう!と思ったら、原作はシリーズ化していて既刊3冊、もうすぐ4冊目がでるらしい。
ぜひとも続きを読みたい。
リッチマル・クロンプトンのウィリアムシリーズって実在なのかな?
(追記1:続編http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4751522264の後書きによると実在らしい。)
(追記2:読んだ。「うわさのウィリアム 先生に夢中」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4591025810)
ゼルダに対するフェリックスは、ちょっと「ライフ・イズ・ビューティフル」っぽい。
状況を教えてもらえない子の話としては、2冊ほど思い出した。
同じ作者の「はいけい、女王様」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4198608296
パリのホロコーストの「サラの鍵」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4105900838
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ナチス占領下のポーランド、ユダヤ人の両親により孤児院に預けられたフェリックスは、両親を探すために孤児院を出る。両親はまだ生きているとフェリックスは信じているが、孤児院を出て両親を探す内に、徐々に現実に直面していく…
基本的な歴史的背景がわかっていないと理解できない物語だけれど、ナチス占領下のポーランドの緊迫感、そして当日迫害・虐殺されたユダヤ人たちの恐怖や絶望感が伝わってくる。そんな状況でも、両親が生きていると信じるフェリックスのひたむきさが歯痒く悲しい。後書きによるとこのあと4巻まで出るのだとか…どう続くんだろう。
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ナチス統制下のポーランドで、迫害から逃れるため両親に孤児として孤児院に預けられていたフェリックスは、孤児院を脱走し両親を捜す。町をさまようフェリックスは、ゲットーの地下室で子どもたちをかくまっている歯医者のバーニーと出会う。バーニーの片腕として地下室の孤児たちと暮すが、そこもとうとうドイツ兵に見つかってします。収容所へと移送される列車の中から、地下室の仲間の少女・ゼルダと生死を賭けた脱出をする。
ひたすら両親の生存を信じ、自分の生き方を切り開いていくフェリックス。ちょっとわがままだけれど、素直なゼルダ、孤児たちを暖かく見守るバーニー。つらく厳しい状況の中でも、子どもたちは生を信じて生きていく。
厳しさゆえの感動を与えてくれる。
どうか、生き延びていてほしい。
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想像力や物語は人を辛い現実から守ってくれるけど、救ってはくれない。
10歳の少年、フェリックスの話。
心優しく、勇敢で、利発な子どもだ。
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読書感想文の課題図書ということで読みました。
戦時中のユダヤ人迫害についての小説を読むことが多いのですが、はずれはあまりありません。どの作家も強いメッセージと覚悟を持って書いているからだと思います。このおはなしの特徴としては、主人公のフェリックスが幼くて、当時の社会状況等をまったく知らないままにストーリーが進んでゆくところ。
日頃軽いYAを読んでいる中学生にとっては重いテーマだと思いますが、時々は本を読むなり映画をみるなりして、史実にふれるべきでは・・と思います。
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第2次大戦中のポーランド。ユダヤ人で本屋を営む両親に育てられたフェリックス少年。両親は少年を助けるため嘘をついて孤児院に預けるが少年は両親会いたさに脱走する。豊かな本で培われた想像力でこの極限の悲惨な現実を乗り切ろうとするが・・・。
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辛すぎる。一生懸命に楽しいことを考えようとするのだけど、現実はどんどん悪くなるばかり。
この本を読んで、辛いときにも楽しいことを考えれば頑張れる、と言う人がいたらそれはまったく勘違い過ぎる。
楽しいことを考えなければ死んでしまうから、じゃないのかなあ。もちろんもともと空想癖がある子だったのだと思うけど。
希望が見えないところで前に進むことができるのかなあ。
わたしだったらどうするんだろう。できるのかなあ。きっと汽車の中にいるままだろう。
結果を省みない行為はできるのかしら。少ない可能性にかけ続けることができるのかしら。
死にたくないなあ。
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ニンジン一本からなぜそんなすごい思い込み(想像)が出来るんだろうと不思議に思いながら読み進めていった。後半から一気にフェリックスの素晴らしい
本質が見えてくる。
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物語の舞台は、1942年、第二次世界大戦中のポーランド。語り手は主人公のフェリックス、10歳になるユダヤ人。預けられていた修道院を抜け出し、両親を探す旅に出る。
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主人公フェリックスの想像力の翼が
存分に羽を広げられない世界。
ナチスドイツが
イディッシュ語の本を集めて燃やしている
わけではないと気がつき
『僕たちユダヤ人がいじめられるのは、
本のせいだけじゃなかったらどうする?
何かほかに理由があるとしたら?』
と考えるせつなさ。
フィリックスはもう気がついている!と
伝わってきて彼を抱きしめたくなります。
『ぼくは自分が、
この答えを知っているような気がして、
ぞっとしたからだ。
もしかして、ナチスがきらいなのは、
ぼくらの本だけじゃないのかもしれない。
きらいなのは、
ぼくたちユダヤ人かもしれないのだ。』
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読書感想文の課題図書で読みました。
ポーランドが舞台でユダヤ人がナチスに迫害される物語です。
映画[life is beautful] と重なり号泣します‼
絶対に読んで欲しい本です!