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発展途上国と先進国における新しい資金調達の姿を紹介しています。
発展途上国ではマイクロファイナンスにより、これまでお金を闇金からしか借りられなかった人がまともな金利でお金を借りられるようになった事で貧困から抜け出す手助けに。
先進国ではITの発展により、多数の個人から少額のお金を集めることが可能に。資金調達のキーは”共感”。
ワクワクするような事業を行う人には共感で結ばれた人からお金が集まってくる。
農地改革で日本に旦那さんがいなくなってしまったけれど、プチ旦那さんがこれから誕生してくるんじゃないか?そんな予感がしました。
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よくまとまってる。よくわからないまま褒めたてられていたソーシャルファイナンスについてよく理解できる一冊。
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狭い範囲の太い絆からお金が生まれるマイクロファイナンス、広い範囲の細い絆からお金が生まれるクラウドファンディング、両者の対比によって社会の発展段階における金融の最適化を模索する著者の思いを感じることができました。さらに日本特有の環境(政府系金融機関など)についても言及しており大変参考になりました。
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著者の「必要なところに必要なお金が届くような世の中を作りたい」という思いがひしひしと伝わってくる。
誰もがなんらかの形で、支援したい人を見つけ、個人の自由と責任の範疇で出資や寄付を行う時代が日本でもきつつある。
ファイナンスのことを知らない人でも、丁寧に解説してあるので読みやすい。
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新しい金融のあり方について書かれている。
お金を返すインセンティブとして強い人と人とのつながりがあげられる。太い人の絆か、細くてたくさんの絆だ。
ムーアの法則によって下げられた情報処理のコストが人と人との繋がりを変えている。それはお金の流れにだって関係している。お金の関係は必ずしも悪いものではないと感じるものだった。ソーシャルファイナンスがお金を必要とする人に必要なだけ行き渡らせようとしている。
あらためて銀行がオワコンだとおもえました(^^ゞ
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最初にお断りしておきますが、私は著者が代表を務めるNPO法人、Living in Peaceの「チャンスメーカー」に参加しておりますので、完全に無関係な立場ではありません。
その上で、本書の感想を少々。
マイクロファイナンスについても、初期のやり方から離れて株式上場企業となり、単なる高金利融資になっているのも紹介しております。この際、コールレートと貸出金利を比較していますが、これは比較対象が異なりますので、「高金利」を印象付けようとして公平を欠くのではないでしょうか。
また、本書は一部のマイクロファイナンスの書籍や、社会企業家のような方がやってしまうような既存の金融機関への露骨な敵意や偏見を出してはおりません。しかし、本書で紹介されるようなP2Pの金融の仕組みで、銀行など既存金融機関の情報生産(審査)のノウハウを代替できるのか、納得のいく理解は得られませんでした。こちらは機会があれば、直接説明を聞いてみたいところであります。
私としては、子どもたちの教育資金援助には賛同しますので、チャンスメーカーは続けていきたいです。なんとか金額も増やしたいとも思っています。
著者らの活躍には期待すること大です。
自分でできる範囲で、応援して行きたいと思います。
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ソーシャルファイナンスという言葉には馴染みがなかったが、グラミン銀行や無尽講の仕組みでもあるコミュニティファイナンスと、インターネットの進展により可能となったP2Pファイナンスあるいはクラウドファウンディングがどのように成立しているのか理解できた。特に、「資本コスト=待つことの対価+リスクの対価+情報取得の対価」というフレームワークに当てはめての説明は分かりやすい。
従来型の金融よりも資本コストを引き下げることにより低利で、融資を受けられる層を広げるソーシャルファイナンスは、金融の機会や機能を拡大するものだと理解した。
12-90
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あとがきの最初の1ページにこの本のすべてが書いてある。
必要なところに必要なお金が回すためにあるのが金融、これがよりその通りになるための仕組みとしてソーシャルファイナンスという仕組みを説明している。
つまり、資金調達を容易にするためにはそのコストを下げる必要がある。コストを下げる新たな方法として、ソーシャルファイナンス(P2Pファイナンス)が提案されている。そのベースとして、マイクロファイナンスも事例など共に説明を行っている。
わかりやすく説明されており、社会的な重要性も見えてくる。資金提供者となるのか、あるいは仲介するものとして如何にビジネスにつなげるか、そういったことも考えていかなければならないであろう。
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目指すものは「必要なお金が、必要としている人の手元に届く」ような社会。
http://ameblo.jp/nakahisashi/entry-11412435169.html
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どちらかというとマイクロファイナンスよりで、クラウドファンディングは触り程度。寄付・購入型と投融資型の法律上の違いとか書いてあったら最高だった
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日本初のマイクロファイナンスファンドを企画した、慎 泰俊 (しん てじゅん) 氏の著書です。
ファイナンスの仕組みから、貧困国で多いマイクロファイナンスと
新しいファイナンスのP2Pファイナンス(インターネットがあるからこそできるソーシャルファイナンス)について書いた本です。
お金を貸し借りしているそれぞれの立場から、何故そうなるのか書かれているので、誰が読んでも分かりやすい本になっていると思います。
ただお金を貸すことによる金銭的な利益を享受するメリットだけでなく、貸した人を助けることによる精神的な満足度が高い仕組みを、インターネットを使うことで作ったのがソーシャルファイナンス。
貸す方は精神的満足度が高くなるために、金利が安くなったりすることでリターンが少なくなっても満足する。借りる方は、金利が安くなることでお金を手に入れることができるようになり、そのお金で実現したかったことを実現する。そして、それを実現し完済することで、お互いがハッピーになる。
時代が変わり方法は変わっても、根底にあるものは変わっていないというのが、この本を読むとよく分かると思います。
技術の進歩が金融に与える影響を理解するためにも、一度読んでおくべき本だと思います。
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顧客の皆様の新たな事業にどうかなと思って買って読みました。
ファイナンス事業についての初心者としてはよくわかる本
金融イノベーションが資本コストを下げ、資本コストは機会損失の対価・
リスクの対価・情報取得の対価の3つの合計という考え方で、
ソーシャルファイナンスはそのコストを下げる意味合いがあるとの解説。
そういう意味ではこれも金融イノベーションの一つかと思います。
その辺の事柄がよくわかる本でした。でも、やっぱりお金って
難しい。
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今までのベンチャー vs エンジェル、ローンなどとは異なるお金の流れができるかもしれないということ。小さな日々の動きを観察することによって、新しいその世の中の流れを理解できるかもしれないこと。など...気づきを得られました。
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ソーシャルファイナンス(この言葉が正しいかは分かりませんが)を構造的に理解するに大変役に立ちました。
大学時代にユヌス氏のマイクロファイナンスによる貧困解決の取り組みを知って以来、金融の新しい形に興味を持っていました。
情報通信の進化であるとか、ソーシャルメディアの普及によって金融と情報との接点の方法が変わり、新しい金融サービスが生まれているという認識はありました。
その中でこの本を読む事で、金融とはそもそもどういうもので、何故情報通信の進化やソーシャルメディアの普及が金融に変化をもたらしたを体系的に理解する事ができました。
たぶんこれからも変わるであろう金融サービスに関わる位置にいれたら面白いだろうなと思いました。
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アニメ制作とクラウドファンディングの可能性について学ぶためにAmazonで探して購入。
「みんなのファンド」しか知らなかったが、この本を開いた時点では国内のアニメ専門のクラウドファンディングとしてAnipipoが発表となっている。
Anipipoはアニメのためのクラウドファンディング
http://jp.techcrunch.com/archives/jp20121025anipipo/
本書は基礎的な考え方を抑える上で大変役に立った。
以下、引用文と合わせて頭の整理のために記述。
まず、フレーワークとして以下。
資本コストは「待つこと」「リスク」「情報取得」の三つの対価で決まる
次に、ソーシャルファイナンスとクラウドファンディングの関係は以下。
ソーシャルファイナンス
|_コミュニティファイナンスーマイクロファイナンス
|_P2Pファイナンス(クラウドファンディング)
P2Pファイナンスの成功例、Kickstar。
国内事例ではmaneoとCampfire。
日本では個人から個人への反復的にお金を貸すことはできない。だから業者が入るビジネスモデルが必要。海外のP2Pファイナンスの仕組みはそのまま日本には持ち込めない。
Campfireは投資実績、リリースから1年半で3500万円以上、資金調達に成功するプロジェクトは8〜9割、集まった資金の20%が手数料として運営会社の利益
Campfireはクリエ—ターの資金調達支援。(一見するとアニメビジネスの資金調達にぴったりに見えるが、もちろんそう単純ではないだろう。規模だけで見てもそうだし、最低限の制作費を稼ぐのがゴールなら今の製作委員会方式とそう変わらない。制作会社が求めているのはその先)
また、リファレンスの項の中で欧米の大学院への推薦状について触れている。
教授への執筆について、経済学者の林文夫教授の文章は引用している。非常に考えさせられる。