「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発売日:2012/08/17
- 出版社: 星海社
- レーベル: 星海社FICTIONS
- サイズ:19cm/291p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-138838-3
紙の本
サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)
本が手の届かないほど遠くにあると思っていたこと。本が母と娘を繋ぐ絆であったこと。本が祖父への畏れであり、忘れ得ぬ思い出であったこと。そして、強すぎる願いゆえに、たった一冊...
サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)
紙の本 |
セット商品 |
サエズリ図書館のワルツさん (星海社FICTIONS) 2巻セット
- 税込価格:2,640円(24pt)
- 発送可能日:購入できません
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
本が手の届かないほど遠くにあると思っていたこと。本が母と娘を繋ぐ絆であったこと。本が祖父への畏れであり、忘れ得ぬ思い出であったこと。そして、強すぎる願いゆえに、たった一冊の本すら手放せないこと。そこにあるすべての本には数え切れない“想い”があり、そこに集うすべての読者にはその数だけの“物語”があった。さえずり町のサエズリ図書館。それは本の“未来”が収められた、美しく、不思議な図書館。紅玉いづきが詠う、すべての書物への未来譚―。あなたにとって大切な一冊は、きっとここでみつかる。【「BOOK」データベースの商品解説】
そこにあるすべての本には数え切れない“想い”があり、そこに集うすべての読者にはその数だけの“物語”があった-。本の“未来”が収められた、美しく不思議なサエズリ図書館と、そこに生きる本を愛する人の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
著者紹介
紅玉 いづき
- 略歴
- 〈紅玉いづき〉1984年生まれ。石川県出身。作家。「ミミズクと夜の王」で第13回電撃小説大賞・大賞を受賞。ライトノベル、ゲームシナリオ、コミック原作など多方面で活躍。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
かわいい子と図書館とラノベ的表紙と。流行りもの満載かと思いきや、ややや、やー! でした。
2018/11/28 00:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ツイていない人代表の上緒さん。
朝のニュースの星占いは最下位だし、血液型占いも最下位だし、
弁当を作ったのに置き忘れるし、お局さまにいびられるし、
おまけにとうとう、車もぶつけちゃうし。
そこは図書館の駐車場でした。
泣く泣く責任者に会いにいくと、ワルツさんという
なんとも可愛らしい女性が出てきたのでした。
近未来か数千年後か、時代設定に含みを持たせています。
伏線が分かるように書いてありますので、
何かあるのだろうと思いつつ読み進めます。
でも、出だしがこんな感じなので現代の香りがします。
ただひとつ、本の位置付けが大きく違っています。
この世界では、もはや電子データが主流で、電子書籍という
言葉すら陳腐化しています。それを端末で見るのが一般的です。
紙やインクという資源を必要とする製本は酔狂なぜいたく品です。
学校ではショーケースに入った本を、
手袋をはめて取り出すというありさまです。
まるでパラレルワールドのような設定です。
ワルツさんは、電子データを魂だといいます。
かさばらないし、作成も容易、資源も使わず、
本にはできないことをたくさん可能にしてくれると認めています。
それなのに。
>「でも、ここにあるのが、本でよかった、とわたしは思います」
>「魂だけじゃ、抱きしめられませんから」
表紙の絵を思わず見ちゃいますね。
どうぞ抱きしめて下さい。
妄想すみません。
>「だって、みんな、本を愛していらっしゃるのでしょう」
ぽんぽんと、少し強めのセリフが目を惹きます。
きれいな扉絵に印象的な言葉。
ところが、ラノベの延長かなと思っていると、最後にどかんとやられます。
なかなか凝った設定に、思わずうむむとうなってしまいました。
紙の本
なし
2016/03/31 23:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:スイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大きな戦争が起き、人類が緩やかな衰退を迎える近未来。本は半ば骨董的な価値を持つ過去の遺物と化していた。そんな世界でなお大量の図書を所蔵、貸し出しをしているサエズリ図書館を中心としてそこを訪れる人々の物語を描く。魂がこもっているのはデータであり、本の形に拘る必要はないのではないかという問いかけにワルツさんが『魂だけじゃ、抱きしめられませんから』(p.135)と答える場面が気に入っています。やはり読書には読み進んだ分左右の手に感じるページの厚みの変化や重さ、紙の匂いなどの身体性が伴うものだと意識し直しました。
紙の本
最後の話で、ドカンと世界を覆される
2015/08/31 21:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うおざ - この投稿者のレビュー一覧を見る
なにしろ図書館大好きだし、
作者が「ミミズク」の紅玉 いづきだし、
気になっていたわけだ、「サエズリ図書館」。
で、読んでみたんだけど、
こりゃー、びっくりだっ!
いや、褒めてんの。面白かったよ!
四つ話が入っている。
読み始めて、最初はほんのチラッとしか書いてないので、
あまり気にならないんだけど、
少しずつ少しずつ、わたしたちが知っている「日常」と
この物語世界とが「違うようだ」とわかっていく。
ほじめのうちは、
「本」の「あり方」が違うだけかと思ってたんだけど、
どうもそれだけじゃなさそうな感じが、じわじわと染み出して、
最後の話では、ドカンと世界を覆される。
これは、すごいや。
好きな子は、はまるだろうな。
作者さんは、図書館の司書さんだったそうです。
図書館への愛があふれています!
中学・高校の学校図書館にぜひ!
で、ふと、中学んときに読んだ筒井康隆を思い出した。
「幻想の未来」という文庫だったんだけど、
すごーくシュールで、気持ち悪く、でも目をそらすことを許されない感じで、
変に癖になる麻薬のような本だった。
あんなグロテスクな感じは、この「ワルツさん」にはないんだけど、
なんつーか、直面している「危機」は同じものだと感じる。
世の中すごーく便利になって進歩したと思ってたのに、
ぐるっとまわって、結局、同じところに還ってきたのかな、みたいな。
21世紀はじまったのにね。まいったなあ。。。
実は「ミミズク」未読です。
気になりながら、ぼんやりそのままだったんだけど、
これはぜひ読まなくちゃ! 楽しみだ~!
紙の本
本の守り人
2017/07/28 22:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
大戦の後のなかなか本と触れ合えない世界の物語。ワルツさんがいるなら あの図書館の本は守り継がれていくのでしょう。でも 守り手がいないと滅んでしまうような脆いものでもあるんでしょうね。
紙の本
それでは「よい読書を」
2015/03/26 14:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
電子書籍が主流となった世界。少女のときに体験した戦災から「本」が救い出してくれた。ワルツさんの凛とした姿には本への愛が満ちあふれている。 いつになっても僕らは紙の本が好き。それでは「よい読書を」