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独裁体制から民主主義へ 権力に対抗するための教科書 (ちくま学芸文庫)
アメリカの非暴力闘争研究家による独裁政権打倒のロードマップ。史上数々の独裁体制を緻密に分析・研究した成果を踏まえ、非暴力の反体制運動の全体像を示し、誰もが展開できる実践的...
独裁体制から民主主義へ 権力に対抗するための教科書 (ちくま学芸文庫)
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商品説明
アメリカの非暴力闘争研究家による独裁政権打倒のロードマップ。史上数々の独裁体制を緻密に分析・研究した成果を踏まえ、非暴力の反体制運動の全体像を示し、誰もが展開できる実践的な方法論を解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
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現在の日本人一般も学ぶところ大の一書ではなかろうか
2023/01/02 01:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
来週から始まるNHK「100分de名著」の予習のために一読。無味簡素な記述ぶりだが、著者の情熱と経験がよく伝わるとともに、論理構成が明確なので内容自体はよく頭に入った。全体計画や戦略、戦術の重要性に関する部分は、経営学の発想(SWOT分析など)と重なる印象。結論としては「独裁体制からの自由化は可能である」「それを達成するには、非常に慎重な考えと戦略計画が求められる」「警戒心と努力、鍛錬された闘争、時には大きな犠牲が必要である」(134頁)ことが示されるが、立論の大根拠としては「独裁体制は民衆が従わなければ力の源を失う、だからこそ非暴力闘争が有効である」(149頁)という点がキモ。(要は、端的に云えば、現在の牙を抜かれた日本人一般が忘れてしまった「一揆の精神、それもよく計画され統率された一揆の」ということであろうと理解。)
個人的には、反政府活動で日本に一時避難しているミャンマー人の知人夫妻を応援している立場の評者としても裨益するところ大で、日本でも是非多くの読者に恵まれることを願っている。