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摩天楼に魅了された女子達(girls)を、50sからの系譜として読み解く(ホリーゴライトリーからSATC、ゴシップガールまで)、という視点がとっても新鮮に感じました。 VOGUEとHarper's BAZAARの因縁?とか、歴代編集長が創り出した時代の遍歴とか。刺激されるポイントも多々。サブカルチャーではなく、メインカルチャーで論じられているのがすごく潔くていいです。
映画版「ティファニーで朝食を」に長らくピンと来ていなかったのですが、今一度観返そうと思います。
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「プラダを着た悪魔」の映画が大好きなので読んでみた。NYの摩天楼が男性をイメージしていて、シングルの女子は摩天楼まで登りつめたと思ったら、そこから転落する…という作者の視点が面白い。「ティファニーで朝食を」のホリーをなぜオードップバーンが演じたのかなど、興味深い。その社会の風潮を反映されて作品があるんだな、とアメリカの文化史にちょっとは興味が持てたかも。女子にとって嬉しい作品ばかり。映画も見てみたい。
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ニューヨークと恋愛して、裏切られ、失望させられながらも、刹那的に成功を目指す女子と、取り巻く社交界を、その時代背景をリアルに描いた映画・ドラマ・小説で追った、まさしく"女子とニューヨーク"のガイド誌。
ニューヨークへの旅に出る前に、摩天楼聳え立つその街に潜む背景を知れた一冊。
ブルックリン、イタリア系のエリアニュージャージー、保守的な富裕層エリアのアッパー・イースト・サイド
MAD MEN ゴシップガールの背景を学ぶ。
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ニューヨークに行ったばかりなので思い出したくて手に取ったけどわりと趣旨がちがった。
海外ドラマをあまり観ていないのでわからないものも多かったけど、アンハザウェイの表記に違和感。ハサウェイだと思ってた!!
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NYってドライでクールなんだけど
ほろっと人情がありそうなところが好き。
気分が落ちてるときにNYに行って
セントラルパークの枯葉をザクザク踏みしめたり
きどらないカフェでコーヒーを飲んで
おしゃれピープルを観察したり
オーガニックスーパーで買い物したり
ヨガしたり。。。
ローフードレストランで食事をしたり♬
なにはともあれNYを題材にした女の子が魅力的だから
これからDVDをたくさんみよ〜っと!!
冬のNYにまた行きたい〜!!
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内容は…
ニューヨークを舞台とした映画やドラマから読み解く、女子と大都市ニューヨーク(マンハッタン)の関係
って感じ。
ティファニーで朝食を、Sex and the city、プラダを着た悪魔、gossip girl…
見たことのある作品が結構出てきたので、
「なるほど~」って納得したり、時には目から鱗を落としたりしながら読むことができました。
「摩天楼から転落する女たち」の項では、
NYで成功を収めて、夢に描いていた生活を送れるようになったとしても、
そこから落ちるのは一瞬で、その危険といつも隣合わせ…ってことが書かれています。
NYはキラキラ輝く街だけど、その光は決して温かいものではなくて、
冷たく放たれる光なのかもしれない…なんて、そんなことを思いました。
それから、「ホリーとキャリーのNY」では、
『ティファニーで朝食を』と『SATC』それぞれのヒロイン、
ホリーとキャリーの共通点から見えてくる彼女たちの内面性が解説されています。
その共通点とは、二人とも出身はNYではない田舎であること、
そこからNYに大きな憧れを抱いてやってきたこと。
自分の身に何か起こった時のsafety net(親とか財産とか)がないから、
それ故に、(例えばNY育ちのお嬢様には備わっていない)根性や強さがあるそうです。
そして、田舎出身だからこそ持つことができる、NYに対する視点も。
こうして読み進めていくうちに思ったのは、NYと東京はすごく似ている、ということ。
東京に憧れを抱いて上京して頑張っている、
ホリーやキャリーみたいな女の子たちが東京にもいっぱいいます。
きっと彼女たちも、憧れの東京に出てきて、そこでの人生を楽しもうとするけど、
やっぱり心の片隅には、「自分の生まれはここではない」という意識があって、
ふとした瞬間に疎外感だったり孤独感だったり、そんなものを感じているはず。
それでも、「自分がこの街じゃなきゃ自由になれないと」思っている彼女たちの心を
捉えて離さないのが、NY(そして東京)なんだと思いました。
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ニューヨークを舞台にした映画、TVドラマはたくさんある。その中でも近年人気になったのが「SEX & THE CITY」。またニューヨークが舞台で女性が主人公の映画といえば「ティファニーで朝食を」だろう。その時代からニューヨークに憧れ、地方からやってくる女性たちに共通のものは何か、「SATC」のキャリーや「ティファニー・・・」のホリーを例に挙げながら、ニューヨークという特殊で魅力的な街を分析している。ただ単にニューヨークを舞台にした映画やTVドラマを観てきたが、ファッション業界、出版業界、ニューヨークの社交界等の裏側にある真実、そのつながりなどがよくわかった。古い映画から現代の映画、人気TVドラマ、またアメリカ文学の基礎知識をもって読むととても興味深い。
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ニューヨークには行ったことないけど、海外ドラマの影響で完全にニューヨークの虜になりました。これを読むために、まだ見てなかった「プラダを着た悪魔」を見ました。ニューヨークを取り巻く、様々な文化史。知らない人や見てない作品もたくさんあったけど、ほほうなるほど、と思いながら読みました。どうでも良いけど、これは縦書きじゃなくて横書きが良かったな。縦だとなんかカタカナが読みにくくて。そんなこんなで、わたしも摩天楼に恋をしている一人なのかもしれないと思う今日この頃。
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gossip girlやプラダを着た悪魔、SATCなどなどたくさんの作品を例に、女性誌やゴシップ誌の歴史を見ていく。
一言では説明できないけれど、わかる人にはもっとわかるし興味深いんだろうなぁ。
カタカナと脚注の多さがどうも私には合わなかったのだと思う。
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文化史であって小説ではないのに、読んでいて切なくなってしまった。
ニューヨークの摩天楼を作るのは男たち。そして摩天楼から落ちていく女たち。女性がシングルのまま世の中を渡っていくのは難しいのかな、やっぱり。なんて思う。
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ニューヨークの文化史、「ヴォーグ」などの雑誌から見る女性史的な、思ったより硬派な講義っぽい内容だった。とはいえ語り口調は読みやすいし、楽しみながらいろいろと勉強になったことは確か。
ただ、個人的なことだけど、この本に限らずよく思うんだけれど、わたしはニューヨーク文化とか海外女性雑誌とかアメリカ映画とか、そういうテーマをきくとわくわくするくせに、実際に読むとあまり内容についていけない気がする。背景知識が少なくて出てくる人々にそれほどなじみがなく、あまり共感できないから? 結局、こういうスノッブというか文化的というか上流というかそういう世界に感覚的になじめないから? 基本ノンフィクションが苦手だから? 単にバカだから?
「セックス・アンド・ザ・シティ」の分析がすばらしく、いちいち、こんな意味があったとは!、こういうことだったのか!、と驚き、感心した。
……のだけれども、このドラマがただただ大好きだったわたしとしては、自分でもよくわからないんだけれど、勝手に悲しくなって落ち込んでしまった。
結局、ニューヨークという都市に恋した田舎娘の話、という。ミスター・ビッグは権力ある男が築いた大都市の摩天楼の象徴で、ミランダもシャーロットもサマンサも、それぞれ階級が違う人たちが住みわけるニューヨークの通りの象徴でしかない、という。なんだか、すべては幻、という感じがして。
キャリーが年老いたら、ニューヨークを徘徊してカフェで街の思い出をひとり語りするような孤独なおばあさんになるような気がして……。
あと、わたしは前向きでないので、ニューヨークが舞台でも若い女の子のドラマはあまり興味がないのかも……。
……どうもうまく感想が書けません。なんかモヤモヤしています……。
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当然といえば当然だけど、元ネタの映画またはドラマを知らないと全く楽しくありません。
じゃあ元ネタを見たくなるかというと、裏事情でおなかいっぱいになってしまう感じです。
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あそこまでの人気作となった「セックス・アンド・ザ・シティ」の何が面白いのか、誰が書いていることもなんだかずれてて、いままで一度も納得したことがなかった。しかし、この本で初めてそれをピタリと言い当ててる文章に出会い、本当にすっきりした。最初は川本三郎の映画の本のような本なのかな?と、連想ゲームのようにニューヨークを舞台にした女性映画について書いていく本なのかな? と思ったら、第4章で思わず泣いてしまった。日本に震災と深刻な不況が起きてなかったら、他人の町のニューヨークの話で涙することもなかったと思う。だから第4章以降の、9.11以降のニューヨークがどう描かれるかという内容も興味深かった。
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あれだけの知識・情報を、連想ゲームのように(みせて)組み立てられているのがすごい!面白くて一気に読んでしまった。図らずも登場する作品を結構な確率で見ていて、「パリの恋人」も!「恋は邪魔者」も!「ポリーマグー…」も!「SATC」にあんなに惹かれたのは理由があったのだと実感。
リアリティドラマ「THE CITY」で興味を持って調べたけど、あまり見つけられなかったオリビア・パレルモについての記述も興味深かった。
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女子の女子による女子のためのニューヨーク。VOGUE,ハーパースバザーの歴史から、映画、セックス&ザシティまでの背景や蘊蓄が読めます。おひとり様の概念も戦前のアメリカからあったのですね。ニューヨークで生きるのは大変、それでもやっぱり憧れるニューヨークの人間模様が書かれています。