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- カテゴリ:研究者
- 取扱開始日:2012/09/11
- 出版社: みすず書房
- サイズ:20cm/170,22p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-622-07705-3
紙の本
スターリンのジェノサイド
ウクライナ穀倉地域の飢餓殺人、富農の撲滅、カチンの森のポーランド支配階級虐殺、国内の全政敵の粛清…。スターリンの行った殺戮を、ヒトラーによるジェノサイドと比較し、その全容...
スターリンのジェノサイド
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商品説明
ウクライナ穀倉地域の飢餓殺人、富農の撲滅、カチンの森のポーランド支配階級虐殺、国内の全政敵の粛清…。スターリンの行った殺戮を、ヒトラーによるジェノサイドと比較し、その全容を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 序論
- 第1章 ジェノサイドをめぐる議論
- 第2章 ジェノサイド犯罪者の成長過程
- 第3章 富農(クラーク)撲滅
- 第4章 飢餓殺人(ホロドモル)
- 第5章 民族の強制移住
- 第6章 「大恐怖政治」(大粛清)
- 第7章 スターリンとヒトラーの犯罪
- 結論
著者紹介
ノーマン・M.ネイマーク
- 略歴
- 〈ノーマン・M.ネイマーク〉1944年ニューヨーク生まれ。スタンフォード大学で博士号取得(歴史学)。同大学教授。フーヴァー研究所上級研究員。ジェノサイド、民族浄化を重点的に研究する。
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著者/著名人のレビュー
そもそもポーランド系ユダヤ人レムキンが
ジュンク堂
そもそもポーランド系ユダヤ人レムキンが大量殺人などの野蛮行為について法案化を企図したとき念頭にあったのはトルコのアルメリア人虐殺である。その後第二次大戦時に米国亡命、ジェノサイドを造語し、国連でジェノサイド条約が生まれる。しかし、ホロコーストを特別視し、その他をジェノサイドと認知しない傾向も生まれる。
本書では法律的あるいは学問的定義を踏まえながら、スターリンが主導した富農層撲滅と計画的飢餓殺人、朝鮮人やドイツ人、ポーランド人ら潜在的不穏分子と見なした民族の強制移住、政敵や抵抗勢力の粛清という口実での一族皆殺しなどの行為をジェノサイドの定義と比較する。
連合国側として全体主義国家と戦い勝利した功績ゆえにスターリンはその恐怖に満ちた大量殺人をややもすれば正当化されてきた。しかし、スターリンの階級・民族・国民への極端な憎悪、蔑視と一個人への権力の集中が何千万もの人々をまさしく虫けらや家畜のように殺戮した。衆愚政治に堕しても民主主義を堅持すべきかどうかは我々にも向けられる選択である。細かい定義など瑣事である。ちなみに日本は条約未加入である。
黒書店員 D
紙の本
スターリンの犯罪
2013/08/14 13:08
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投稿者:笑える山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロシアでは、今日、スターリンの銅像が建つという。どこかの国に置き換えてみると、東条英機の銅像のようなものである。この本を読むと、鳥肌が立ってくる。さらには体が震えてくる。ジョージ・オーウェルの『カタロニア讃歌』と一緒に読まないほうがいい。
彼の国では、歴史認識問題のようなものは起きているのだろうか。起きていなくてはならない、と思うのだが。