紙の本
スタイルのあり方
2017/01/26 13:17
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投稿者:白金魚 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一章では、マイホームの購入と賃貸の論争を題材として、個人のライフスタイルを考える。特定の結論を押し付けるものではないが、個人の身動きの軽さや、時間の貴重さといった視点から分析している。
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■持たない
1.固定資産を持たないビジネスは、従来型の資産を持つ企業に比べ、持ってないが故に変化への対応にスピード感があり市場で優位性を持つ。
2.営業力を持たないビジネスマンは今後全ての業態で生き残ることが厳しくなる。
ここでいう営業力とは、人間関係で生じる全てに敏感かつ適正に反応することです。
ときにはそれは上手な聞き役であり、ベタベタなヨイショであり、真摯に働く後姿となります。
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儲かっている企業は圧倒的に持たない。持たない経営のメリットというか、そうせざるをえない状況にあるということだが、持たないことで発生する問題の整理や、そうするための日本の意識や環境の整備をどうするかは、大きな課題であると思う。
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企業が資産を保有しないことのメリットは逃げ足の速さ、撤退しやすいことが重要。
ダイエーも不動産を持っていたから転んでしまった。
インターネットキャンパスという大学があるが、大学は場所があって、学生がそこに集い勉強、議論した方がよい。
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一貫した主張は、「固定資産を持たず、変化に対応しよう」という本。
言ってるところはそのとおりで、固定資産として、工場を持たないとか、個人として土地を持たないとか納得している部分もあります。 が、それだけでもないかなあと。
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4368686.html
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持たないビジネスについて知りたくて読書。
具体的な社名が多く登場し、読みやすい。
日本にいる多くの人が氣づいていないが、日本はすでにグローバル社会の渦に飲み込まれて、我々はその恩恵を受けている。
今後は、日本人がよりグローバルしていく傾向は止まらないだろうと述べている。
実際に日本人が中国へ出稼ぎに…は現実的に起こりつつある。
今の日本では土地、資産、自動車など所有物を持つことが負債となり重荷となる。所有物を減らして、現金や知識、経験として貯めておく。
中国は、バブル前の日本のように持ち家=将来への安心という価値観が定着しているが、トレンド的に遅かれ早かれ日本と同じように所有する価値を失うわけだ。
独身時代は、会社へ徒歩圏内に住む。
これ、実践しておけばよかったなと振り返る。どうして、引っ越しをしなかったのだろうかとふと思う。
負債を持つことがどれだけ人生から豊かさを奪うか。自分で自分の首を絞めるか。
人を雇わず、協力体制を作る。
土地や工場、設備を持たずに借りる、シェアする。
自己価値、ブランド力を高める。
成田空港や関西空港の近くに住んで日本の事務所として、海外で働くって考え方は面白い。
早い変化に対応するためにフットワーク、動きを軽くする。そのためには、負債や守るものを最小限にすること。
読書時間:約40分
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新しい時代の考え方。
モノがあふれかえっているこの時代に
モノを持たないという発想は、
目から鱗。
遺稿となった作品だけに、
死と生の狭間で
モノに囲まれ生きることの無意味さを
言い遺しているのかも。
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自社では製造部門を持たないながらも、消費者の心をとらえる製品を世界に普及させ、利益を上げているアップル社。
一方、自社ブランドは持たず、複数の企業からの製造委託を受けて効率的な製造をする、台湾などの製造専門企業。
いずれも、日本の製造業を脅かす、大きな存在となっています。
そんな時代背景を踏まえ、いわゆる固定資産を”持たない”ということがどれだけメリットがあるかについて書かれたのが本著です。
まず、読者個人の「マイホーム」という視点から話が始まり、起業の経営戦略、中でも製造業での取り組みについて、話題が展開していきます。
基本的に「持たないことは良いことだ」という側から書かれているので、良い事例を挙げて、その背景を解説する形で記述されています。
個人生活での「マーホームVS賃貸」論争に対する見解や、”職住接近”などについては、これまでに読んだ書籍でも見られた意見なので、現在の経済情勢を冷静に分析すると、このような結論になるのだなあと、認識しました。
そして読み始める前に特に注目していたのが、製造業での「持たない」経営についての部分。
著者が唯一、残すものとしてあげている「ノウハウと現金」の”ノウハウ”をどのように高めていくか、そのノウハウをいかに商品化して売るか。
本書では詳しく触れられていませんでしたが、現在の製造業ではこの部分が、経営の大きな課題なのだろうなあと感じました。
最後に書かれているように、「持たない経営」を進めていくと、いわゆる”格差の拡大”等、社会的に大きな影響を与えてしまうということも事実だと思います。
個人としてどのように取り組んでいくべきか、日本の企業各社がどのように舵取りをしていくか、今後も考え、注目していきたいと思います。
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市場変化に対応するため、自社で生産設備、人員等を保有することは望ましくない、可能な限り「持たない経営」をすべき。これは個人も同じ。というのが著者の主張です。
この主張を裏付けするために、個人レベルでは賃貸か持ち家購入か、会社レベルでは音楽、電機、ゲーム業界などの事例をあげながら論を進めています。
このような時代に本格的に突入するのはもうすぐ迫っており、もしかしたら日本人が中国などに出稼ぎに出ることになるかもしれないという恐ろしい予測もしています。
そうならないためには、日本では研究開発や戦略など付加価値の高い分も毛残すことになるし、そうした時代背景を見据えた学校教育もしていかなければならないだろう。問題は山積みだ。
■参考になった点
・ビジネスにおいて資産を保有しないとは、ノウハウと現金以外まったく保有しないということ
・現代のビジネスマンにとって必要なのは営業力
・生産技術に差異を作りにくい昨今ではブランド力、すなわちマーケティング力の差こそが売上を左右する
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持たないビジネスをするには、誰かが持っているものを借りる。
国から借りるのか、個人から借りるのか。
工場、社員を「持たない」ことを選ぶ会社によって、職場を失う人もいる。
臨時雇用でも採用されれば喜ぶ人もいるし、海外受注より安い金額で請け負うことで、これまでの価格よりも低価格競争になり、結局自分の首をしめるけれど。。安いお金で制作し、ダンピング競争に自らはまっていくものもいる。
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やはり所有することはリスクなのだ。
マンションは買ってはいけない。
変化に対応するためには持たないこと。
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流通ジャーナリストの金子哲夫さんが最後に出版したもの。読みやすくてわかりやすく なるほどと思えることが書かれていました。これから 家を持とうと思っている人は参考にされてはどうでしょうか。
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流通ジャーナリストとしてテレビでおなじみの金子さんの新書。個人から企業に至るまで、「持たない」ことがこれからの潮流になるということをビビット論じている。テレビでの面白い芸人的な言動にくらべて、この本ではデータに基づいた論を組み立てている。
大まかにいえば、将来的な展望が不明瞭な世の中では、「持たない」ことが最大のアドバンテージとして働くということ。これは、工業都市として知られた私の住む街を観れば良くわかる。土地の大企業ははっきりと斜陽産業になってしまい、もはや10年後にそれらの会社があるとは思えない世の中になっている。変わらないのは、マッチョな風土と男たちだけだ。
土地や社員を持たない企業が成長し、日本人の労働力はほとんど「お荷物」として扱われる。そして、土地そのものの不動産取引も、人口縮小や災害で打撃を受けて……要するに、これまでの成功イメージが通用しない世の中になっているということだろう。
そのなかでも、富む人は富むわけだから、ちゃんと日頃の勉強は重要だと思う。富裕層のパイを縮小させるのはバカが成り上がることなんだけれど、愚民化政策がここまで成功してしまうと、賢さは自分を救うと密かに思うくらいでないと、これからの人生が苦しいだけだよね……
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マイホーム、不動産、生産ライン、物流手段、店舗、労働力・・・人や企業が資産を所有する、メリットとデメリットを分析した一冊。そのうえで、資産を所有するリスクを回避する人や企業が、この不況下で生き残っている事実を解説する。
賃貸やアウトソースを活用することで最大限「身軽」になり、環境や需要の急変に対応する戦略は効率的だと納得できる。
だが、読んでて背筋が寒くなった・・・自分が所有するモノなどたかが知れているものの、それでも不安を覚えずにはいられなかった。
著者も、「持たない」選択肢を手放しで推奨しているわけではない。むしろ、地価下落、産業空洞化、正規雇用の減少など、国家経済の弱体化も危惧している。
まったくの同感だ。
著者は流通ジャーナリストとしてバラエティー番組などに出演し人気があったが、昨年秋に死去した。本当に惜しい人を亡くしたと思う。
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「持たない」ということ、自分の場合、不動産以外は当てはまるかな、と。今住んでいる地方都市(と言っていいのか?)は中古物件がとても安いのでつい...。
この本に書かれていることは至極まとも。おすすめ。