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取りあえず、今までのコンピュータ将棋のまとめ。各プログラム(激指・YSS・Bonanzaなど)の考え方など。
しかしMICROという雑誌でコンピュータ将棋が取り上げられ、bitで松原さんの論文を読み、なんだかんだでやってみたいなあと思って大学に入り、結局挫折。そのあとの経過がなんか凄い。
Bonanzaがやはりコンピュータ将棋を変えたと思いますね。
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アルゴリズムの詳細な説明はなし、将棋・プログラム共に初心者向けの内容だと思った。(そんな人が読むのか?)
あからになって特別変わったことがあるのかなぁと読んでみましたが、特に目新しい内容はなかったです。
清水さんにも勝ったことだし記念に本出しますかみたいな感じなのでしょうか。(勝手な印象です)
将棋世界や既刊などを読んだことある人には物足りない内容だったのではないかと思います。コンピュータ将棋の入門としては良い気がしました。
もういま直ぐにでも人間トップにコンピュータが勝てる、というニュアンスの記述があったので、人間側は頑張ってコンピュータを負かし、もう一ブレイク進化を促して欲しい。
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最近の将棋プログラムの能力がどのように向上したか,よくわかる.
棋符の自動学習の効果が大きいようだが,こういう形だと結局コンピュータがどのように将棋を「理解」し強くなったかがわからないままになりそう.
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~コンピュータ将棋にかける思い~
2010年に女流名人に勝ったコンピューター将棋ソフト「あから2010」の開発に、様々な形で関わった人達の思いが書かれています。
コンピューター将棋創成期に指し手をロジックで組んでいた人、プロ棋士の棋譜から自動学習することで驚異的な変革をもたらした人、複数のプログラムをつなげて更なる強化をした人、プログラム同士が対局する場をインターネット上に構築した人。
そして、コンピューターが人間を完全に越えた先の、将棋とコンピューターの関わり方の未来は…。
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将棋という頭脳ゲームを主題にしたゲームプログラミングやビッグデータの元となる統計アルゴリズムの歴史本というのが近いのかなと思います。コンピュータ将棋に関わっている開発者の方が惜しげもなく色んなノウハウを解説されています。
将棋に昔携わってた私は、コンピュータでの膨大な棋譜の機械学習と、それを覚える人工知能アルゴリズムがあったから、あんなに急速に強くなったんだなと色々と納得できました。
こんなに凄いプログラムがオープンソースとして公開されてるなんて、関係者の方々には頭が下がります。将棋だけでない色んな分野(人工知能やビッグデータ)に応用出来る素晴らしいノウハウだと思います。
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コンピュータ将棋が名人に勝つのはもう時間の問題で、そのタイミングを間違えないことが、みなの幸せだ、という。コンピュータ将棋の進歩はすさまじく、そしてその具体的な進歩についての記述が集まった本。女流王将に勝った「あから2010」には、たくさんの将棋ソフトが協力(本当に、実際に協力)し、また人も対策を一生懸命考えての結果だった。
将棋やアルゴリズムに興味が無いと、ちょっと読みづらいかもしれないけど、とてもおもしろい本。名人を破った後の世界を考えなければね。
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棋士側の情緒溢れる記述と異なり、学会発表のようだが、記述の重複や文章の硬さなど通常読み味を損なう点も、題材の面白さでカバーできている。
後書きで開発者が、意図せず将棋というゲームの終了を宣言してしまっているのはインパクトがある。
創造力、構成力を発揮できない部分はどんどんコンピュータに置換されるよ、と、説得力を持って迫ってくる。
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開発者達による,コンピュータ将棋ソフトの中身概説。手を読んで(探索),局面を評価し(評価関数),指し手を決めるというアルゴリズムの基本から,各ソフトの棋風まで,一般向けにしてはかなり詳しくためになる。2010年,2012年に行われた,人間とコンピュータの真剣勝負(清水市代女流王将vsあから2010,米永邦雄永世棋聖vsボンクラーズ)も収録。
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流し読み。コンピューターアルゴリズムの話かと思ったら結構将棋の話で、なんとなく理解はできるんだけど。まあ例えて言えば、数式の出てくる物理本みたいな。なので将棋の話をきちんと読むのは老後にとっておくことにした。
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清水女流王座を破ったプログラムを中心にそのアルゴリズムの基本を解説。序盤は定石を自動学習させる。中盤以降は7手先くらいの深さで刈り取りしつつも全探索する。其の際の評価は駒得や王手への近さ自陣の堅さなど無数のパラメータで行う。終盤戦は詰みを発見するアルゴリズムの実装で対応。中盤の局面評価と読みの深さが改善ポイントだがすでにあと数年で人間を超えるのは見えているのでプログラマー側からの一番面白い時期終わっているらしい。
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合議制コンピュータ将棋プログラム「あから」が清水市代女流王将(当時)を破った時、私もそのギャラリーや報道陣で満杯の会場で解説の立ち見をしていた。当時のことを思い出しながら読んだ。
この本は「あから」で合議を行った個別のプログラムの作者による、コンピュータ将棋や自身のプログラムについての文章を集めたオムニバスとなっている。
この本のよいところは、各人が思いのままに自分のプログラム開発への思いを書き綴っている所であり、文章の端々から愛着を感じることができるところである。またαβ探索、ネガマックス法やトランスポジションテーブルといった、ゲームプログラミング上基本的なアイディアについては繰り返し登場するため、プログラムを作ろうと言う人にとっても間違いなく有益な情報となる。
また、機械学習による評価パラメタの取得という手法がいかに核心的だったか、文章の端々から感じられたのは、私のようにコンピュータサイエンスに縁の薄いものにとって収穫であった。
色々な読み方ができるのを承知で言うが、私がこの本を読んで感じたことは、技術というのはゴールに向かって一直線には進化していかないものだということである。
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コンピュータが人間を破ったとしても人間の思考が破られたわけではないでしょ。
このやり方ならばすべての分岐を総当たりにすれば絶対人間は勝てなくなる。実際オセロやチェスはそうなっている、なりつつあるわけで。
人の思考をトレースしながらミスも犯して人に勝つ、そんなコンピュータができるのが望ましい。
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将棋を趣味にしており、またIT業界に身を置いていることからコンピュータ将棋には非常に関心がある
最近では電王戦でコンピュータがプロに勝ち越す事も当たり前になり、もはや名人すら超えているのかもしれない
コンピュータ将棋の進歩は凄まじいがマシンのスペック向上だけではなく開発者の思考ルーチンの改良など努力の賜物なのだと本書を読んで改めて感じた
エピローグにも書いてあるが一将棋ファンとして人間対コンピュータというだけではなく、コンピュータの存在が新たな定跡など将棋の奥深さの発掘に繋がることを期待したい
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ブレイクスルーになったのは機械学習。たとえばBonanzaは、プロ棋士などにより指された50000棋譜をもとに、プログラムが棋譜と同じ手を指すように評価関数を自動調整。評価関数のパラメータ数は5000万に及ぶ。
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各種将棋ソフトの作者自身がアルゴリズムについても具体的に説明している。それは大変面白いが専門的だ。むしろ、アルゴリズム開発の一般的手法についてわかりやすく書かれている。将棋プログラムは作者より強い。つまり、作者が具体的な手筋を教えたり、強さを判定したり、エンバクを見つけたりはできない。そんな中での開発手法がとても興味深いので、アルゴリズム開発の人は一読をおすすめする。