紙の本
いろいろな人の悩みと、その回答事例が載っています
2016/01/01 17:31
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投稿者:にゃんぺい - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞に掲載されていた人生相談コーナーの内容を集めたものです。悩みに対する回答の手法自体が非常に参考になります。人に悩みを相談された時にどういう答えをすればいいかとか、自身の悩みの解決方法とかが、この本を読むと知らずに身につく感じです。何より、ここに載っている悩み自体が興味深く、面白いです。
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最初は思考方法の参考にでもなればと手にとったのだけれど、考える事、悩む事、人である事について深く考えさせられる良書。脳で読み進めているうちに、最後の方で、いつしか心に語りかけられていた。何度も読みたい人生のバイブルたる本だった。岡田斗司夫さん、やっぱり凄い。
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岡田さんの朝日新聞の人生相談の連載の回答までの思考プロセスを明かした本。
コンサルタントの思考フレームワークと同じようなものであるが、分かりやすくおもしろく読める。また、相談内容と回答自体がユニークで面白く、ためになるものも多い。ボリュームも多く、コスパも良い。おすすめです。
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人の悩みの解決に向けて、アイディアを積み上げていくのではなく、相談者の文面に深く潜っていく・・・相談の内容を整理し、仕分けをし、相談者自身気がついていない本質を見つけ出す。
ノート術にもある「考える力」が深まると、こうやって他人の悩みにも深く潜って、その人を助けることができるんだなと。
すごくおもしろかったです。愛のある本。
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本書で紹介されている「思考ツール」は物事を深く多角的に考える際にとても役立つ。
実際に使いこなすには一朝一夕にはいかないんだけど、たとえば「潜行」はスマートノートの右ページで僕もよく使っている。
「なぜ?」を繰り返すことで課題の本質が浮き彫りになってくる。
僕にとって難しいのは考えのフレームを拡げること。
思考ツール「アナロジー」がその手助けとなるが、適当な喩えが思いつかないことが往々にしてある。
そういう時は「潜行」や「メーター」などで納得できるまで考え抜くことにしている。
岡田さんはどの相談に対しても、「相談者と同じ温度の風呂に入る」ために相談内容を読み込み、本当に聞きたいことはこれか?と何度も自問している。
これは本当に苦しい作業だろう。
その葛藤や苦悩と、それらを乗り越えて会心の回答をひねり出す過程まで詳しく書かれていて、とても面白かった。
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朝日新聞に連載中の人生相談「悩みのるつぼ」。本書はその新書版、かと思いきや、「人生相談」をテーマにした深い深い思考実験(実験といってはいけないけれど)。なぜ、人は悩むのか。相談するときの心理はどうなのか。回答者は何を目指すべきなのか。岡田斗司夫氏の思考法の論理もすごいが、その根底にある人間に対する愛情にも深く共感する。いい本を読んだ。
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”相談”という問題の解き方の最高の参考書。ただの新聞に連載してる相談コーナーのまとめではなく、筆者が相談の答えにたどり着くまでの思考が、全て語られている本。なにより相談者の気持ちを読み解く部分に、筆者のスゴさが詰まっていて、連載にのる千文字程度には、悩みに答えるのに必要なことしか書いてない。相談と回答だけを見ると、時に岡田さんは相談に直接的には答えて無い、なのになぜか悩みはすっきりすることがある。それは相談者が自分の”悩み”に気づけてないだけであり、筆者はその”悩み”に応えているから。この本にはその悩みを見つける過程まで語られており、これこそ本当に私が知りたかったことで、そこがホント、スゴい。
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「悩みのるつぼ」の回答者の一人の著書。実際に投稿された悩みに対して、どのように考えて、回答しているのか、そのプロセス(?)、考え方が述べられている。
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この人が、デブでオタクな50過ぎのおっさんだということを忘れて、『結婚してください!』と、毎回言いそうになってしまう…。そんな朝日新聞の『悩みのるつぼ』をもとにした本。
冷静な分析と、論理に基づいた斬新な発想、そして愛ある優しい一言が…どのように生み出されるのか、どのように言葉を選んでいるのか。
自分自身の悩みにはもちろん、悩んでいる相手に対して何をしてあげられるのか?と言ったことにも、本当に役立つであろう良書。
解決ではなく、悩みの本質を見つけだし、心を軽くしてあげることを第一に考える。そういった謙虚さと優しさが、何よりも大切であるそうです。こんな大人になりたい。
何度も読み返したいし、人々に配りたい。題名はふざけているけれど、中身は本当に本当に素晴らしいです。
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読みはじめ早々、「プールの底に手がついた」状態まで、沈思黙考?していなかった・・・と気づいた時は驚いた。ほとんど何にも考えてない、というレベルで自己満足していたことを認識できた。ツールそのものはふつうの物の寄せ集めだが、その組み合わせ方(これも自由)を工夫し、各問の解決を楽しみつつはかる、というのが良いのだろう。
アニメのおじさん、から始まり、東大オタク学→しょこたんのマニア番組→レコーディングダイエット、とだいぶ岡田氏観にはまっている。あらかた納得できるのが自分には良い。
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なんで岡田斗司夫さんの本は、思考術系の本が苦手なわたしでも読めるのか。
もちろん本書には論理思考の術がたくさん紹介されており、わたしも読みながら一緒に回答を考えたりして、その思考法を試してみました。楽しいです。
ただ本書が他の思考法系統の本と違うのは、単に技術を伝えるだけでなく、その行間に根本的な人間への愛情みたいなものがあること。いや、実はそれがとても現実的なことなのかも知れないけれども
人間なんて完璧じゃない。ズルもするしできればさぼりたい。そういうだめな部分をしっかり受け入れた上での思考だからこそ、人に響くのではないかと。そう感じました。多くの人に読んでほしい本です。
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面白い視点で表現してある。対話する時の指針になる気がする。
相手の望みは何か。補助線をたくさん引いていくと見えてくるっていう感覚を身につけたい。
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岡田斗司夫氏の「オタクの息子に悩んでます」は目から鱗。
朝日新聞土曜別刷りbeの人気連載「悩みのるつぼ」で誰よりも相談者の気持ちに寄り添い、「役立つ回答」を編み出し、読者や相談者から絶大な信頼を得る岡田氏が「回答」に辿り着くまでの思考経路を公開しています。問題解決のための分析、論理的思考、さらに発想法が凄く勉強になります。
まえがきで紹介されている父親が大嫌いな女子高生の相談が昔の自分とよく似ていたのでかなり共感して読んでいたら、その悩みに対する岡田氏の回答が論理的な上、もの凄く愛がある答えでした。僕も高校生の頃、そのアドバイスを聞いていたならな親子関係も悪化せず引きこもらなくてすんでたかもなーと胸が熱くなりました。
10代の女子高生です。
父の休日は食べる、寝る、テレビの繰り返し。他のことは何ひとつやりません。仕事は自営業で、「忙しい」と言う時期もありますが、一日中テレビがついているようで、ちゃんと仕事しているのか不審です。私は物心ついたときから父が嫌いで、母には「お父さんみたいにならないように」と、育てられてきました。幼い頃、2月の公園の噴水で私が遊びたがるからと父が遊ばせ、私は肺炎で入院したことがあります。
父への感謝の気持ちもこれっぽちもありません。老後の面倒を見る気はなく、のたれ死ねばいいのと思っています。お父さんと仲がいい友達がとてもうらやましいです。父を好きになろうと思っても何一つ良いところはないし、子供に無関心ですべて母に任せきり、最近は通知表も父には見せていません。
母は父との結婚は失敗と言っており、私は母には離婚してほしいのだけど、経済的なことを考えると無理です。父がいる休日はイライラし、死んでほしい、殺したいという気持ちが強くなります。虐待でもされれば、訴えられるのにと、楽しいはずの休日はストレスでつらくて泣くようになりました。どうすれば良いのでしょうか。思春期と言う理由で片付けないでほしいです。
岡田氏の回答
「お父さんみたいにならないで」。母はいつも言う。不思議ですね。あなたは女、父にはなれません。なるとすれば母親でしょう。「お母さんのようになっちゃダメよ」こう言うべきです。
なぜ母は「私のような母親になるな」と言えないのか?ここがポイントです。「私のような母親」とはどんな母親でしょう。答えは簡単ですね。
自分に無関心・無頓着な夫と結婚し、離婚も出来ず、思いつく限りの愚痴を幼い頃から言い聞かせ、やがて娘が「父など死ねばいい」と思い込み休日に泣いて過ごすように仕向ける母。それが「私のような母」です。
あなたの父親像は、母の愚痴で出来ている。繰り返される呪いの言葉が楽しい思い出を消してしまったのです。
人間は弱い。誰かの愚痴や文句を言わないと生きていけない。
母の不幸は、家に閉じ込められて、視野が狭いことです。趣味が「父のダメ出し→娘に吐き出し」だけ。こんなの誰の特にもなりません。
ではどうするか?
あなたがこのマイナス連鎖を切りましょう。
誘ってあげて、お母さんの興味を外��向けさせる。これが出来れば、状況はかなり改善されるはずです。お母さんと一緒に映画やショッピングや旅行をする。そのために、あなたがバイトをするのもあり。お母さんにもパートに出ることをどんどん勧めましょう。
パートをすればお母さんの世界も広がるし、お金も、出来ることも増えます。本当に最悪な父なら、あなたと母が一緒に働いたら独立も可能でしょう。
難しすぎますか?
じゃああなただけでも逃げてください。たった3人の家族で2人が1人の悪口を言い合っている家は地獄ですよ。高校生ならもう働けます。
逃げなさい。さもなければ、母を助けなさい。
彼女の父親嫌いの原因は母親にあったわけですけど、その母親を非難するのではなく、相談者の彼女に「母を助けなさい」っていうのが何かもう、うるうるきてしまいました。
僕は何であのとき自分のことしか考えてなかったんだろうなって。
この回答の通りだろうなと思います。親が歳を取ったのもあるけど、僕も母から父の愚痴をあまり聞かなくなりました。もちろん、僕が家を出たのもあるけど、母を連れて旅行に行ったり一緒に飲みに行ったりしてるから母の視野も家庭だけの狭い世界から随分と広くなったんでしょうね
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この著者の悩み相談を初めて読んだとき、目からウロコというか、「そうとう頭いいなぁ」という思いと同時に「愛があるなあ」と感じました。その悩み相談を題材にした本書をさっそく読むと、まさにその二つがテーマになっていて、読んでかなりスッキリしました。
どんな立場の人にもヒントになる「考え方」指南の本で、つよくオススメします!
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次々と寄せられるヘビーな悩みに岡田斗司夫がバッサリと回答する。面白いところは、回答の独自の視点だけではない。この本には岡田が回答を考えるときに使う思考ツールが公開されているのである。解決可能な問題にフォーカスをする、白か黒かではなくグラデーションの様に考えてみるなど参考になるところがたくさんあった。大逆転をするような回答をするのではなく、質問者の苦しみを減らすという発想が新しかった。