紙の本
これから二人はずっと続いていくんだろうな
2015/05/23 23:25
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投稿者:たぬしまーる - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の耕平ただ流されるだけのどこにでもいるような、しょうも無い奴。
この作品の中では特にこれといった大きな事件もない。
悪い人ではないがもうちょっとなんとかしたら?何かまともに考えようよと言いたくなるよな男で、読んでいてイライラしました。
でも、こういう奴ってよくいるよねとか、こういう事ってありそうよねと思ったりもして。
自分では何も行動を起こさないくせに、ちょっと有名になった友人を羨んで妬んでその挙句、事故ってしまう。
でもそんな中で、杏奈の自分の過去に決別するような思い切りの良さ、けなげさが徐々に光って、
きてたぶん意識しないけど耕平も感じていると思いました。耕平のお祖母ちゃんの言葉も心にしみました。
最後の最後で耕平はやっと自分の居場所というか、道らしきものを見つけたのでは?小説が終わった後もまだ話が続いているような感じです。
ちなみに、お祖母ちゃんは「地のはてから」の主人公なので「地のはてから」を読むとお祖母ちゃんの言葉の意味の中にせつなさがあるのがくわかります。
紙の本
上巻に比べ・・・と思いきや!
2016/05/10 11:44
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投稿者:maki - この投稿者のレビュー一覧を見る
怒涛のように落ちぶれて行った上巻に比べ随分穏やかな物語になったなぁ。。。
なんておもいきや!!(+o+)
でも、エピローグで、今度こその希望を持てる感じで良かった^^
南北に長い日本の北と南の人種問題(?)を一度に取り扱ってしまう乃南さんはすごいな~。。。
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良くもまあこれだけいろいろな事があるものだと思いながら読んでいた。決して明るい内容ではないけど、俺も頑張らなくては〜なんて思えた。最後までしっかり読んで良かった作品。
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乃南さんの作品とはとても思えない、異色な純文学?社会小説?だった。
でも、上巻から暗い。。暗いというか、ダメすぎて、一瞬でも同じようなダメ人生を味わったことがある人がこれを読むと、ちょっとそのときのことを思い出して、たぶんイヤな気持ちになるかも。
でも、主人公が少しずつどん底から上がってくる期待感もあって、下巻に突入!またここで、どん底に突き落とされる。
生きるのがつらいなら、明日のことは考えずとりあえず今日だけのことを考えなさいっていう、おばあちゃんの言葉が最高によかった。
明日のことなんてわからない。希望になるか、脅威になるか、それはそのときのその人の気持ち次第。
ほんと、そうだなーと思った。
この作品は、おばあちゃんとアンナがいい味をだしている。
彼女たちなしには、成り立たない。
アンナが吐いた最後の一言を思い出すと、ホロリと泣ける。
なんだろう、あの感触。
私もいつかどこかで、同じような気持ちを何度か味わったことがあるような気がする。
『あー、今まで生きてきて、よかったなー、って。。』
…だって(泣)。
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ちょっとずつゆっくりだけど前に進んでいって、でもやっぱり失敗もしたりして…。人生ってずっとはうまくいかないよね。もちろん失敗もずっと続くわけではないよね。という気分になりました。よく言われることではあるけれど、改めて思い出させられますネ。
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祖母と母の暮らす北海道に帰ると新聞配達の女が追いかけてくる。恋愛感情もないままに親切にしていると独り立ちしてしっかりと暮らし始める。パートとして仕事を得、社員になる直前まで頑張るが飲酒で交通事故を起こしてクビになる。
いいこと全然ないじゃないか。
苦難の末にたどりついたところは夢みるほど素敵なところではないが、生きていく上ではとてもいいところ。
泣けはしないが、人生のありがたさが判る一冊。
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乃南さん最近北海道モノ好きだなぁ、と考えながら読み始めたら、だんだん耕平の祖母があの壮絶な「地のはてから」の主人公と気付き始めたら、もう下巻の祖母とのやり取りがすごく深くて、おばあちゃんが素敵で、幸せに百歳近くまで元気に暮らせていて本当に良かったな、と思った。「地のはてから」とはかなりベクトルの違う作品だけど、彼女のその後、ということだけでも読む価値あった。あとは、耕平のダメ男っぷりを堪能した。というか、裏表紙のあらすじ、色々説明しすぎ…。ネタバレひどい。
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自分の今の気持ちや悩みにマッチする一冊。「フリーター家を買う」と似たようなお気楽な展開だったら、イラっとするなと思ったけど、もっとリアルで、しっくりきた。取り敢えず目の前の課題に一歩一歩取り組んでいくしかないのか。どうやら、シリーズものがあるみたいだから、次に読んでみようかな。
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何もかもいやになる、個人個人でそのレベルはいろいろだけどね…、
うん、風と共に去りぬだな。
最後に笑うために、最後に笑っていたいから、誰かと。
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及川(孝)先生からプレゼントされた。
いや~、マジで読んでてイラついた、この男。
救いようがないね。
いつ気が付いて自分の人生立て直すのかなぁ~って読み進めたら、あらら、最後の10ページほどでやっと更生、というかスタートラインに立ったとさww
さて、ワタシにプレゼントしてくれた先生は、何か意図したんですかね、この小説の内容とワタシの人生に…ww
上下巻、共に売った(h25.1.22追記)。
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読み終わりました。言葉がグサグサ刺さりました、途中ほんとしんどかった…。未来の自分かもしれないと思うと笑えないっていう。この主人公の人生が悲惨すぎて、逆に自分が安心してしまったりね。だからどうなっていくのか目が離せないっていうのもあったけど。
うーん、「今日のことだけを考えて生きなさい」ってあのタイミングで言われたら、どうなんでしょうねぇ。自分が耕平だったらとりあえず泣き崩れるかも。なんか刺さる言葉ではあるよね…。
あとは非正規雇用について自分が考える意味でも、今読むべき作品だったと思います。正直な感想、上下で重い内容だった。笑
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何か上手くいかないことがあると、周りのせいにしてイライラしている主人公。
もう少しがんばればいいのに、、共感はできないなぁと思いながら読んでいたけど、
この主人公に起きるようなことは、自分には起こらない出来事だなんて100%言えないし、
どうにもならない事なんてこれからもたくさんあるだろう。最近の社会情勢も反映されているし、ある意味誰にでも身近な話なのだと、読んでいて気持ちがざわざわした。
もしも私だったらどうするんだろうか。どんな気持ちで、どうするかで人生は変わってくる。
人生っていうとなんだかおおげさな感じがするけど、大なり小なりいろんなことが毎日あって、その一日一日の「私」の積み重ねなんだと思った。
あと、インフルエンザの予防接種を受けておこうかなとも思った。
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自分の中に常にある没落や貧乏とは言えないまでもお金に苦労したくない深層心理を見つめ直す機会になった。もう少し自分が不器用なら、主人公・耕平のようになりかねないな。社員と非正規雇用の差異、中央と地方の差異、標準的な容姿を持つか持たないか。明日より今日という感覚、色々考えながら一気読み。
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ちょっと、イマイチ。
北海道出身の働く意欲が低く借金を積み重ねるダメ男と
沖縄出身の見た目が黒くて丸くて冴えないもっさりした女の子のお話。
男の子は最後の最後までやらかすし、
女の子は追いかけてきて男の子の実家に居つくという…
ありえないことばかりでイライラするお話でした。笑
スムーズには読めるけど希望が見える最後でもないので
読後感がスッキリもしない。
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「何をやっても、うまくいかない。
これが悪かった、あいつがいけない。
俺は運が悪かったんだ。
生きていたって、どうせいいことなんかない。
こんな人生、終わらせよう。」
絶望。
その先には何もないのか?
絶望の先には、明日が待っている。
親愛なる明日、どうか僕を待っていて。
最低な今日でも投げ出さなければ、必ず明日はくる。
「ニサッタ=明日」