紙の本
原発事故を振り返る
2016/07/20 19:53
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投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
回顧録は当事者の事実をある程度伝えてはいるが、不都合な部分は省略されているか、忘れられていることだろう。多少は感じながらも、自分自身の欠点はなかなか冷静に省みることはできないもののようだ。事実は書いていたとしても、行動の理由や原因を十分に解明できていなくて、独りよがりのものになっているのが通例だろうか。
この本も福島第一原発事故の対応について首相当時の行動を自ら書き記したものだ。危機管理の大変さはよく伝わってくる。メディアから伝えられている話よりも事実に近いとは思われるが、一般の人にはそれを確認することはできない。
元首相が執った行動は一国の首相として危機管理上、不適切だった。しかし、元首相のとりまきが何とも情けないのか、よくわからないが、元首相が青ざめ、あの行動にでたように、原発ムラの人々の危機管理能力がとても心配になった。原発を本当に再稼働して本当によいのだろうか。そんな不安が払拭できない。
原発事故対応について考える際には読んでおくべき本という意味合いで☆5つを付す。
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
思想の右左、支持政党などによって賛否が分かれる本だと思う。が、弁解がましくなく、率直に書かれていることは評価していい。政権を取ったばかりで、もとはといえば市民活動家の首相。慣れない中、精一杯、やるべきはやっただろうし、東電幹部を怒鳴り散らした例のエピソードも、立場上、当然。歴史が証明するのを待つしかない。
紙の本
つまらない本でした…。
2013/08/11 22:47
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投稿者:hiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
購入時から少し懸念はしていたんですが、全くつまらない本でした。第一、日本語が上手くない。文章が長くて、且つ引き込む筆力もないので、退屈します。第二に、内容が下らない。大半が言い訳です。政治家ってこんなもんなのか、と改めてがっかりしました。
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1章(長い)と2章はあまり良く思えなかった。「私は悪くない」と言いたそうに見えてしまって。
事実を書いているんだろうけど、なんかね。
しかし、3章の脱原発に関する考察は良かった。脱原発を推進しているのに、経済的な面から安易に廃炉できない点なども書かれている。
それ以外にも、発電コストや省エネに関することなども、きちんと書かれている。
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3.11東日本大震災時に首相だった菅直人の直筆本です。特に地震発生時から一週間は内閣のバタバタした状況や東電とのやり取りも「事実」として臨場感たっぷりに描かれていて(言い訳じみた表現も多々ありますが…)物凄く引き込まれました。一国家の最高責任者としての行動、考えに触れられる一冊です。原発再稼働問題についても色々考えされられました。
また、決死の覚悟で支援にあたられた自衛隊、警察、消防士の皆さまや、ライフラインの寸断された中で尽力された地方公共団体の職員の皆さまには同じ公務員として敬意を表します。
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福島第一原発事故の時の菅さんの対応がベストだったのかは分からない。でも、やっぱりたった一回の事故で国を破滅させ、何十年も広大な範囲に立ちいる事さえできなくなるようなリスクを抱えるべきではないだろう。原発がないと本当に電力は不足するのだろうか。もし不足するとしても、むしろそれは止むを得ないのではないかという気すらする。
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選挙の時だけ訪れる知人がやってきた、「生活の改善」を提案してきたと、信じる党の話をする。政治に無関心でないだけ、私より素敵な人だけど、「生活の改善」とは、「生活」が存在しての話だとこの本は、教えてくれる。今度の選挙には投票するよ。
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管元首相の回顧録。
3.11からの動きを当事者目線で語る。
当時の様子がとても良くわかる書き方だった。
もちろん、かなりのフィルターとバイアスを通した意見と味方だろうが、管さんとしても最大限の努力は払っていたことがわかった。
特に、東電撤退、注水、ベント開放あたりはよく決断したと思う。
SPEEDIEの使用、爆発的事象という言い方、避難区域の順次拡大等、かなりの批判もあるがその裏でも政府の考えも存在していたことも理解できた。
同時にやはり、初動対応の遅れは情報系統を早くに確立できなかったこと、信頼出来るブレーンを集結させれなかったことに尽きるのかな、と思った。
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ご本人の弁明や都合のいい解釈が含まれているでしょうから、割り引いて見なければいけないところがあるものの、当時の首相が記録に残すこと自体は一定の評価をしたいです。
現在の日本の危機管理体制の問題点が浮かび上がっていて、その点は大変興味深かったです。分厚い報告書はちょっと読み辛いという方は、まずこの本を手がかりにしてみるのもいいかもしれません。
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自己弁護的であることは否めないが、事故当時の首相である菅氏が本書を書いた意義はあると思う。驚かされるのは平和ボケし、危機管理が全く出来ていなかったこと。これは菅氏だけの責任ではなく、これまでの政権の責任が大きいと思う。
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2013/01/15:読了
良い本だと思う。
政治闘争では、敗れてしまった人だが、結果として、
原発事故を日本の破滅には至らなかったことは、
歴史が判断してくれるだろう。
だた、もっとやれることはあっただろう。
それが出来なかったのが、個人の能力なのか、
様々な権力上の壁のようなものだったのか、それを
本当は知りたいが...
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例えば、ある事故の発生確率が1000年に1回だとしても、その1回で地球が崩壊するとしたらそんなリスクは受け入れられない、というのは同意です。
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菅本人の筆によるのか口述筆記か分からないが、文章全体(構成)が素人臭く、書かれてる内容の割に伝わってくる率が低い。世間で言われてた「俺が俺が総理」像に沿った感じ?
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福島原発事故に対する総理大臣としての対応を時系列的にまとめたもの。一人の目で見たこと、感じたことが書かれているので、自分を弁護するような文面も見られるけど、当時の緊迫感はよく伝わってきた。”命を懸けて”とか”必死に”という言葉が頻繁に出てくるが、これほどあてはまる場面もないと思う。東京から、テレビを見ていただけの私でも、大震災からの1週間はホントに怖かったし、日本がつぶれるのではないかと感じていた。おそらく戦後最大の日本の危機の中、かなりの幸運があったとはいえ、なんとか日本を守ってくれた(と、私は思う。)菅さんに、ご苦労様と言いたい。
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細野さんの本と比べると、感情が伝わってこないというか原発事故の表面だけをなぞったような薄い内容のように感じました。
この本を読んで、その場その場での菅元総理の対応は間違ってなかったように見えました。しかし、ことさらその正しさを強調するわけでも、苦悩を語るわけでもないためこの本を読んでも菅さんという人がどういう人なのか結局ピンときませんでした。淡々としすぎていて、息づかいが感じられない感じ。自分で文章を書かれてるのでしょうか? 感想文でもレポートでもないような……半端な印象。もっと、あのとき何をどう感じて判断したのか、菅さんの心の内を知りたかったです。
記者会見を見てもわかることですが、あまり言葉が巧みでない、言葉が足りない方のようなので文章で気持ちを伝えるのもあまり得意ではなかったのかもしれません。