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紙の本
八つ墓村 改版 (角川文庫 金田一耕助ファイル)
著者 横溝 正史 (著)
鳥取と岡山の県境の村、かつて戦国の頃、三千両を携えた八人の武士がこの村に落ちのびた。欲に目が眩んだ村人たちは八人を惨殺。以来この村は八つ墓村と呼ばれ、怪異があいついだ……...
八つ墓村 改版 (角川文庫 金田一耕助ファイル)
金田一耕助ファイル1 八つ墓村
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商品説明
鳥取と岡山の県境の村、かつて戦国の頃、三千両を携えた八人の武士がこの村に落ちのびた。欲に目が眩んだ村人たちは八人を惨殺。以来この村は八つ墓村と呼ばれ、怪異があいついだ……。【商品解説】
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紙の本
夜、パジャマのまま冒険に出かけたくなる
2003/01/30 16:17
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リーダー - この投稿者のレビュー一覧を見る
金田一耕介ものでは最も有名な作品だろう。最も多く映画化もなされ、多くの読者が初めに手に取る横溝作品といえるのだが、実際これは金田一もの随一の異色作なのである。それは何故か。
金田一耕介の出番がとても少ないのである。金田一耕介の推理がこれほど冴えない作品もない。さすがに映画化の際には、金田一の出番も増えるようであるが、そのいずれも、「八つ墓村」自体の作品の魅力を充分に伝えきるには至らない。
それは、この作品の魅力の多くが「洞窟探検の魅力」に拠るからだ。主人公がほとんど偶然に発見する、村の地下全体を血管のように渡る洞窟には、事件に関するある秘密が隠されているが、その発見の描写などに触れるとき、読者は、幼い頃の夢想を呼び覚ます。
例えば「自分の家のどこかに地下への入り口があって、それはどこか(例えば友達の家の庭など)に繋がっている」という空想や、知らない林を発見し、初めてそこを踏みこんでみるときの何とも言えない気持ち…誰でも体験したことのある、または夢見たことのある、このドキドキ感を、八つ墓村を通して、読者は再体験することになる。
その洞窟を中心に、八つ墓村の伝説、かつて村に起こった大量殺人、因習、そして洞窟が導く恋。それらが全て、洞窟描写の魅力と共に絡み合うプロットは見事というほかない。
読者を一気に感動的なラストまで導いてしまう。
これは形を変えた冒険小説だろう。
夜、パジャマのまま冒険に出かけたくなったら是非。
電子書籍
かなり面白い
2017/12/31 13:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代背景がかなり昔ではあるが、物語がいきいきしており、古臭さを感じなかった。サスペンスミステリーとして今でも通用する。女性の話し方が皆丁寧で面白い。当時は、みなこのように話していたのだろうか?
紙の本
八つ墓村
2017/08/06 17:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:伊達直人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて 横溝正史の 文学を 本で 読んだ いままでは 映画を 録画して見ていたがやはり 原作のほうが 数倍面白い 主人公が すべて回想録の様に 物語を展開し村人たちから 殺害されそうになるところは 映画より 迫真に 迫っている 映画の様に露骨な 残虐シーンは ないし 映画が 嫌いな人にも ぜひ 一読 してもらいたいと思った 龍のアギトなるところは どこか 近海の行方はどこか 主人公の 愛の結末は
興味をそそるところばかりである
紙の本
金田一耕助1
2002/05/16 13:07
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
それほど難解なトリックは無く、犯人もすぐに分かる。探偵の金田一も脇役だ。
しかし、内容は十分に楽しむことが出来た。閉鎖的で狂信的で、前近代的な村を舞台にした殺人事件。無知や貧しさゆえの悲劇だ。現代に溺れた懐古主義者は、果たしてこうした村に住みたいと思うのだろうか。八つ墓村はまだマシであるが。鶴子のように、民衆の無知と女性蔑視、エゴイズムの犠牲になった女性は、かつては珍しくなかったのだろうか。あまりにも哀れだ。
恋人たちの新しい時代を予見させる終わり方は、輝かしくてすがすがしい。
紙の本
著者の最高傑作ではないか
2024/02/22 18:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栄本勇人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
純粋なミステリかと言われればそうではないが、小説としての面白さが群を抜いている。暗いイメージにとらわれて読まず嫌いではもったいない。是非多くの人に読んでもらいたい一冊。
電子書籍
初めの横溝作品
2023/12/23 17:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビドラマは多く放送されているが、原作は初めて。どちらかというと江戸川乱歩派なので少し敬遠していたかも。怖そうだし。とは言え読んで見るとそうでもないし、これから読んでいこうかと思った。
電子書籍
イチオシ
2023/06/01 00:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人的には、横溝正史シリーズ中、自分はイチオシです。もちろん、本陣殺人事件や、犬神家の一族なども名作ですが。これ、津山30人殺しという実際にあった事件をモチーフに書かれてるから余計にそう感じます。
紙の本
恐怖感
2022/12/28 21:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:令和4年・寅年 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自らの出生の秘密と、忌まわしい八つ墓村の伝説。そして、連続殺人事件。巻き込まれている感覚から生まれる恐怖感が凄まじい。親切心から聞かされる真実の恐怖。絶体絶命の危機。
紙の本
八つ墓村
2021/08/16 18:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:n - この投稿者のレビュー一覧を見る
「岡山もの」は見ていて面白い。東日本にはない異なる価値観と金田一たちの都会的な価値観が交錯する。山中では、些細な話があっという間に広まり......
津山にはぜひ行きたいと思っていますが、なかなか行けるとこではなく でも生きたいです。行ってみたくなる思いを掻き立てる作品だと思います。
紙の本
鬼のような姿はあまりにも有名
2021/03/19 21:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はなこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
現実に起こった事件をモチーフにした作品。白鉢巻きに懐中電灯を2本差した鬼のような出で立ちで、住人を次々襲う姿は、映画などでも見た人が多いだろう。
おぞましいが、耽美な世界が堪能できる。
紙の本
閉鎖空間
2016/10/30 10:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:スケキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一昔前にありそうな閉鎖空間(村)が舞台の物語特有の、おどろおどろしい雰囲気が全編を通して漂っている。探偵役の金田一耕助の出番こそ少ないものの、終盤の展開の意外さは流石なもので、こういった雰囲気の小説が好きな方には強くお勧めしたい作品である。
紙の本
面白かった
2016/05/01 08:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きままかぜ - この投稿者のレビュー一覧を見る
むかしこの本が映画化されたときにTVCMが頻繁に流れていた。その時の印象が個人的にはよくなかったので映画にも興味なく本も読まなかった。歳月は流れ、ふと読んでみようという気になった。面白かった。何日かかけて読んだけれど、最後が近くなってきたら一気に読んでしまった。早く先を読みたいという気持ちにさせられた。物語を読む楽しみを与えてくれた一冊だった。
紙の本
純愛物語ですね
2016/03/26 10:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TONTON - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は金田一耕助の視点ではなく、辰弥の一人称で語られるのが特徴ですが、それが読者を感情移入させて物語に引き込みます。落ち武者伝説や大量殺人の歴史や僻村の雰囲気に複雑な人間関係が舞台を作り、事件が次々と発生して飽きさせない展開が続きます。そんな中で女性の登場人物たちが魅力的です。中でも典子の存在はこの物語では重要です。読み終わって救いがある結末で横溝作の中でも一番好きな本です。
電子書籍
おもしろい
2018/12/29 00:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りり - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の一人称で進められるので、同じようにドキドキハラハラしておもしろく読めました。確かに金田一の活躍は薄いけど、頼りになる人物というのは伝わってきます。動機は悲しさと恐ろしさがありますが、最後は親子、夫婦の救いがありよかったです。
電子書籍
結末が意外にハッピーエンド
2018/10/17 07:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まずは「八つ墓村」という物騒な名前の由来から始まります。戦国の頃、三千両の黄金を携えた八人の武者がこの村に落ちのびたが、欲に目の眩んだ村人たちは八人を惨殺。その後、不祥の怪異があい次ぎ、以来この村は“八つ墓村”と呼ばれるようになったという――。大正×年、落人襲撃の首謀者田治見庄左衛門の子孫、要蔵が突然発狂、三十二人の村人を虐殺し、行方不明となりますが、この時要蔵の妾・鶴子とその息子・辰弥は神戸に逃げていたために難を逃れます。そして二十数年、太平洋戦争が終わって数年の頃、辰弥が田治見家の後継ぎとして八つ墓村に呼び戻され、それと同時に謎の連続殺人事件が再びこの村を襲います。動機が全く分からず、本当に次々に毒殺、時に絞殺されて行くので、かなり怖いです。
語り手は辰弥なので、探偵・金田一耕助は完全に脇役で、重要な役割を果たすものの、「探偵小説」的な色合いはかなり薄いです。それよりも辰弥の味わった恐怖、村人から憎しみを一心に浴び、謂れのない殺人の犯人に仕立て上げられ、追い詰められていく恐怖が前面に出ているので、ホラーですね。
だけど結末が意外にハッピーエンドなのが救いがあると言えます。