眠り姫とチョコレート （リンクスロマンス）

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

「唇にコルト」のスピンオフ作品
ということで私は読んでのですが、
「唇にコルト」を読んでなくても読めますが、
平沢（＆平井）が出てくるのと
チェネレントラがどうい場であるのか知っておくと
深みは感じられるかと。
（ちなみにチェネレントラはシンデレラのイタリア名

特に平沢という人物がどういう人間かって感じはね。
（とはいえ、作者さんが後書きで書いているように
平沢（って書くと誰？っていうか平井とどっちだっけになる）が
かわゆくなっています。
（・・・・裏商売続けているのでしょうか？）

実は私うっかり勘違いしていて
すでに前作の時点で
黒田と関口はカップルになっているんだと思っておりました。
なので、これ読み始めたら・・・そうなの？？？状態でして

黒田は思っていた以上に手強い殻こもり（関口は眠り姫と申しております）
まさに勿来の関です。
（この表現がでてきたのはにんまり）
家族へのカミングアウトしたときのことや
高校時代の恋人にかけられた言葉等々のトラウマで
精神的恋愛引きこもりです。

それをじっくりじんわりと色々しながら
殻を破ってでてくるまで待っている関口が本当に男前です。
彼の存在が無ければこの作品途中で挫折してしまうところでしたが・・・。
とにかく黒田が殻を破ってでてくるまでが長いことこの上ないです。
一体・・・これはどこに落ち着くのだろうかというくらい・・・
もだもだうだうだした状態が続きました。
とはいえ、関口が気長にじっくり落としにかかってくれたおかげで
こちらも放り出さずに読めましたけどね。
ちなみに「浮気調査」の件から最後までの関口の男気に惚れました。

そして、関口の作った料理食べたいなぁーって前作から思っていたのですが
「女性おことわり」のお店なのが・・・残念です。

それにしても、「唇にコルト」の口絵の黒田さんから
思ってもみなかった話になっておりました。
前作の朝南かつみさんの絵でないのはとても残念ですが
この話だと青山十三さんの絵の方があっているかもしれませんね。
いや・・・朝南かつみさんに書いて欲しかったですけどね。

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投稿者：ネスコ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

あらすじから大人の恋…かと思いきや人のお節介ばかりして自分の恋は後回しにしてきたウブなオネエ系マスター受の純情と葛藤それを面白がれるシェフ攻もの。
キャラクターの魅力度が低くて大好きな設定なのに終始萌えなかった…
この作家さんに限らず導入部分で設定や全く本筋に関係ないキャラクターを事細かに説明するよりメインキャラ動かして引き込んで欲しい。
特にこの作品受の魅力アピール（健気、お人好し、真面目、臆病）などあるのに攻の魅力アピールがとにかく少ない。従業員2人だけの店で副業もせずに週に5日一緒に働いて店を盛り立ててきたんだからエピソードありそうなのに。
恋に発展する前にお互い人としての魅力があるはずだけど…攻が厨房担当だからって控えめにしすぎたのかな？魅力というより受の心情を満たすための言葉を与える役回り。受以外の人間にも魅力的な攻だと良かったな