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紙の本
写楽閉じた国の幻 上 (新潮文庫)
著者 島田 荘司 (著)
世界三大肖像画家、写楽。彼は江戸時代を生きた。たった10ヵ月だけ。その前も、その後も、彼が何者だったのか、誰も知らない。歴史すら、覚えていない。残ったのは、謎、謎、謎―。...
写楽閉じた国の幻 上 (新潮文庫)
写楽 閉じた国の幻(上)
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商品説明
世界三大肖像画家、写楽。彼は江戸時代を生きた。たった10ヵ月だけ。その前も、その後も、彼が何者だったのか、誰も知らない。歴史すら、覚えていない。残ったのは、謎、謎、謎―。発見された肉筆画。埋もれていた日記。そして、浮かび上がる「真犯人」。元大学講師が突き止めた写楽の正体とは…。構想20年、美術史上最大の「迷宮事件」を解決へと導く、究極のミステリー小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
世界三大肖像画家、写楽。彼は江戸時代を生きた。たった10カ月だけ。彼が何者だったのか、誰も知らない−。発見された肉筆画、埋もれていた日記、そして、浮かび上がる「真犯人」。元大学講師が突き止めた写楽の正体とは…。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
ミステリの鬼才が、日本史史上最大の謎と切り結ぶ
2020/05/18 15:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
浮世絵研究家の佐藤卓三は、失意の底にあった。息子を事故で亡くし、妻との関係にも亀裂が。そして研究家としても、その立場を失いつつある。
乾坤一擲の覚悟で、佐藤は写楽についての研究を進める。彼がたどり着いた、写楽の正体とは……。
写楽最大の謎。それは写楽の正体が謎であること、それ自体である。写楽の正体を知っていたはずの人間は少なくない。にもかかわらず、誰も写楽の正体に言及した人がいない。写楽の画風に反発していた人物や、版元の蔦谷重三郎とたもとを分かつた人間でさえも。それは何故なのか?
いかにもミステリ作家らしい「謎」の定義と分析。ある資料の一節に対する、当然と言えば当然だが、今まで誰も指摘してこなかった解釈。
「写楽、証明終了」という単行本刊行時のキャッチコピーは伊達ではありません。(下巻とあわせてのレビューです)。