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ラインズ 線の文化史
歩くこと、織ること、歌うこと、書くこと。それらはすべて何らかのラインに沿って進行している。発話と歌の区別、地図づくりと知の方法、さかさまの木…。線という観点からすべてを見...
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商品説明
歩くこと、織ること、歌うこと、書くこと。それらはすべて何らかのラインに沿って進行している。発話と歌の区別、地図づくりと知の方法、さかさまの木…。線という観点からすべてを見直し考え直す、線についての比較人類学。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ティム・インゴルド
- 略歴
- 〈ティム・インゴルド〉1948年英国生まれ。社会人類学者、アバディーン大学教授。トナカイの狩猟や飼育をめぐるフィンランド北東部のサーミ人の社会と経済の変遷についてフィールドワークを行う。
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線の歴史
2021/03/23 17:13
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投稿者:かわも - この投稿者のレビュー一覧を見る
代社会では、点と点=場所と場所の移動というようにすべては目的地化されます。点と点を結んだ線ではなく、一筆書きの線のようにどこまでも続いていくライン。本当はその線上に知識、物語があるのではないだろうか。
『植民地主義とは、非線状的な世界に線状性を押し付ける行為ではなく、ひとつのラインに別のラインを押し付ける行為である。植民地主義はまず、生が営まれる道を、生がそのなかに収容される境界線へと変換し、次にそうやってひとつの場所に固定された閉じられた共同体をいくつも束ねることによって、垂直的に統合された集合体に組み上げる。何かに沿って生きることと、上に向かって結びあわされることは、まったく別のものなのである。』
僕たちの生活は、点と点を結んだ線によって区画化されてはいないでしょうか。生産性、成果主義、学力テスト、保活は一種の線引きです。線は足跡のようなもので、それに沿って旅人は道を進み、景色を感じることができます。不公正を正当化する勢力にからめとられないためには旅人のようになればいいのかもしれません。