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私は30才過ぎまでほとんど本を読むことはありませんでした。その後、いろいろな役割をいただく中で、読まざるをえなくなり、結果として、年50冊程度を読むようになりました。武雄市図書館は単に本の貸し借りを通じて知識を得るだけでなく、様々な知が混ざり合う場になっていくように感じました。今後、どんな図書館になっていくのか、一度、訪ねてみようと思います。
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プロジェクトXとしての「武雄市図書館」に迫ったタイムリーな書籍。インタビューと写真満載で作られた編集の妙、そしてプロジェクトの中身にまで踏み込む姿勢。実によく作られた書籍だと思う。公立図書館を考えたい人は必読!
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事の発端が、「図書館の営業時間を伸ばしたい」という点が印象的だった。不便だな、と感じるところを放置せず、問題解決に取り組む姿勢は見習いたい。図書館の再構築により、市民に誇りを持ってもらう。武雄市図書館に足を運びたいと感じる人は多いだろう。町興しとしての効果も期待できる。ツタヤカードに「武」と入ったデザイン、欲しいな。ヘイオンワイの記述も面白かった。イギリスに古書の街があったとは。書物による町興しを実現した街、探しものには時間がかかるということだが、物量は相当。一日ぶらぶらしてみたい。
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本を特に読むようになったのはつい最近。金銭を少しでも浮かす為、本を買わずになるべく図書館を使うようになったのが理由だが、今は「落ち着く」意味でも図書館をよく利用している。
佐賀にこんな素敵な図書館があるとはびっくり。是非一度足を運んでみたい。
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タイトル通り、地域活性化に図書館を主軸の一つに持ってくるという発想と実行力はすごいなと思う。開館時間を延長したり、開架の本を増やすなど...。ただ、なんだろう、図書館の本をカフェで読むスタイルがとても強調されているような気がした。飲み物がほしいときもあるけれど、飲み物がなくてもくつろげるところが図書館ではないのかなと思う。私が保守的な発想しかできないのかもしれないけれど。2年、3年が過ぎた後、武雄市図書館がどのような評価を得ているのかが、楽しみです。
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今から3年前、武雄市を訪れて、市長の講演を聞いた。行政サービスは究極のサービス業でありユニバーサルサービス」とおっしゃった市長のお話しに、この業界入りかけのワタシは非常に感銘を受けた。それ以後、「既成概念にとらわれない斬新な発想をお持ちの方だと思い、一挙手一動に注目するようになった。そして、TSUTAYA図書館。正確に書けば、全国展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が武雄市図書館の指定管理者となり、管理・運営を行っていくプロジェクトであるが、初めて聞くと「えっ!」と思う斬新さを感じる。しかし、それは、「地域住民が本との関わりが深まっていく公共の場である図書館サービスを多様化するライフスタイルにどのようにアジャストするのか」という課題に対する方法の1つとして、CCCのもつ企画ノウハウをとりいれたにしかすぎない。
書籍自体の構成も素晴らしかった。「武雄市図書館」プロジェクトのお涙ちょうだい的なサクセスストーリーではないところだ。図書を事例に、既往の行政サービスをどのようにイノベーションできるか、その企画と発想であったり、まちへの展開のヒントが詰め込まれている。武雄市市長の追い求めた新しい公共図書館像から新しい「武雄市図書館」のコンセプトに焦点を当て、それが新しい「武雄市図書館」に関わった/関わっている「人」に移っていく。世界・日本各地での本の力によるまちおこしや図書館の事例紹介への展開。結論として企画会社と図書館事業との融合。
今年読んだ書籍の中で、一番気持ちがよかった。
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今は関東在住ですが、佐賀に生まれ育ったので、こういう元気な街つくりの試みを知れることがうれしいです。すごく、誇りに思います。
今度、佐賀に帰るときは武雄に行きます。ただし、帰省の前には代官山の蔦屋書店を楽しんでから行くといいのかもしれませんね。
本書では、武雄の試みを通して他の地域からの観光客が来れば、とありましたが、私のように佐賀に故郷を持つものが帰省と旅行を兼ねるような楽しみを持てることも街づくりのメリットではないでしょうか。
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図書館の経営管理をツタヤを経営するCCCに任せるとして話題になった武雄市。
賛否両論を巻き起こした武雄市図書館の話、との触れ込みで読んだけれど、武雄市図書館を知るための情報源としてはまったく役に立たない。
執筆は広告代理店。
誰からの依頼と報酬で書いた本なのかは(というか広告代理店が書いたってことすら)明記されない。
これは健康食品によくあるドキュメンタリー風広告の手口。
ノンフィクションとして読んではいけない。
だけど広告としてはとても上手なつくりだから、ちゃんと魅力的な商品に見える。
図書館問題に関する予備知識のない人や、なんでも鵜呑みにする人が読んだら「武雄図書館すばらしい!市長最高!」と無条件で思ってしまいそうだ。
この本だけを読んで武雄図書館を判断しては絶対にだめ。
武雄図書館に懐疑的な人が考えることはまず3点、
・利用者のプライバシー・図書館の自由は守られるのか
・民間に経営をまかせては、蔵書が「売れる」本に偏るのではないか
・カフェ併設って本を汚されない?
たとえばTポイントの導入に際して、当初は貸し出し履歴をCCCが利用できるようにするという話だった。
図書館の自由を侵害するとの批判に対して武雄市長は「貸し出し履歴はプライバシーではない」「図書館の自由に関する宣言は法的拘束力のあるものではないから守らなくても問題ない」とブログに書いた。
批判や疑問へのアンサーを期待して読んだけれど、きちんと答える言葉はなく、論争にすらふれられていない。
図書館問題的には「図書館の自由」の部分が一番大事なのに。
図書館に出した情報をどこまでCCCがCCCとして使えるのか、個人情報は何がいつまで保存されるのかという説明もない。
図書館の利用のためにツタヤに情報を渡さなきゃいけないの?という不安は解消されない。
本屋と図書館の違いをどう考えているのか、雇用はどうなっているのかとか、その辺もなし。
開館時間を長くしたとかコストを減らしたとかの、いいことづくめのエピソードには「どうやって」の部分がない。
あるのはやる気の話ばかり。なにこのブラック臭。
市長は対談の中で「批判されるのが好き(批判で鍛えられたものこそ本物)」と言っている。
ならばきちんと批判とそれへの反論を書くべきなのに、この本にはヨイショ記事しかない。
要約すれば「武雄市図書館はすばらしい」しか書いてない。
前半は内容も語り口も完全に広告。
プロジェクトX風に事例っぽいものを見せつつ、実は賛否の賛しかない太鼓持ちの文章。
後半は他の図書館や読書を通じた街づくりの風景。
後半はそれなりに興味深いけれど「武雄市図書館の本」には不要。
たとえばムサビの図書館は「美大の学生の役に立つこと」に特化して建てられている。
武雄図書館とは関係ないし、「図書館が街を作る」という副題にさえかすらない。
これにページをさくなら武雄図書館の建築をくわしく書いてほしい。
別の本で読みたいと思���くらいに魅力的な題材ではあるけれど。
(逆にこちらをメインにするならば武雄市の部分はこんなにたくさんいらない)
武雄図書館自体については多少認識が変わった。
少なくともそこにいる人たちは良くしようとしてがんばっている。
民間経営に不安を感じたからこそとどまった館長は図書館の良心。
市長のいってることも、(「俺が俺が」って言いすぎで鬱陶しいけど)必ずしも「素人の思いつき」だけではないのかもしれない。
でもこの本に出てくるのは「思いつき」の部分だけで、それを支える知識や経験や技術や具体的な方策はまったくない。
むしろ「直感で」「スピード感」といった部分だけを持ちあげる。
経験に裏付けされた直感と素人の思いつきは違う。
ふたつを混同するのは、特に他人に影響を及ぼす政治では恐ろしいことだ。
CCCの人の言う「提案」も、本屋の理念としては魅力的だけど図書館としては恐ろしい。
気持ちよく食えるエサを与えるのはサービス業の店としては正しい。
でも図書館はエサの捕り方を見つけられるようにサポートする場所だ。
自分の代わりに考えて提案してくれる場所は「図書館」じゃない。
利用者が考えを深め、力をつけるために、利用者の提案をサポートをするのが図書館の仕事。
それをこの人たちが理解しているとは思えない。
図書館がコミュニティになり街を作るという発想は他の本でも読んだし、そのときは素敵だと思った。
この本を読み終えてから表紙を見るととても傲慢なタイトルに思える。
「cccが」に言い換え可能にみえるからか。
執筆は複数名によるもので記名なし。
誰がどこを書いたのか責任がはっきりしない文章には杜撰なものが多い。
この本もしかり。
これを書いている人は多分図書館に詳しい人じゃない。少なくとも無知な人が混じっている。
図書館というものに対する認識が浅すぎる。
追記、ネット上で関連の記事をいくつか読んでみた。
ここの市長やら賛同者やらは「敵か味方か」「賛成か反対か」と迫る二分法でものを考えているようで怖い。
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メモ(・ω・)
・『無料ビジネス』ちくま新書
・喪くしたものは・・・図書館児童サービスの視点から(http://blog.livedoor.jp/poplar_green/archives/51850719.html)
・図書館総合展「武雄市図書館を検証する」
(http://www.huffingtonpost.jp/2013/10/31/takeo1_n_4186089.html)
・武雄市の新・図書館構想について
(http://www.jla.or.jp/demand/tabid/78/Default.aspx?itemid=1487)
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武雄市図書館とCCCの礼賛本、というより広告本です。
新しい取り組みで問題点もあるだろう。僕自身、少し否定的な気持ちを持っていた。しかしこの本は、そういうことは主眼ではなく、出会った俺達がすごい、みたいな自画自賛本で…。図書館は開架の冊数を増やすべし、というのは、確かにそう思った。そこに行って本に圧倒されながら選びたいのだ。もっとそういう方の話ならいいのに。高校生のインタビュー記事なんか、完全に企画側目線で、取材って感じじゃあない。館長インタビューのベタ記事もつらい。しかし、CCCに逆らうと何があるかわからないぞ…。
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既成概念に捕らわれないで考えること、見ることって大事だなぁ。
武雄市図書館には行ってみたいし、いわゆる従来の図書館関係者から見た図書館のタブーは、利用する人にとって障害になってる可能性もあること、
気づきの場としての図書館を目指すには利用者目線の大事さを改めて気づかされた。
古い体質にあわないと思ってたけど、やはり染まりつつあると言うことにも気づいて、本を読んで、読むのをやめたくなるくらいだったけど、これからの自分の方向性を考える上でとてもよい本だった。
以下めも。
たもかく 只見町 本と森を交換
ヘイ・オン・ワイ イギリス
守破離
形をまねる。基本を学ぶ
↓
一転して、違う形を試みる
↓
これを繰り返し、その積み重ねにより一段上にたつ
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「代官山 蔦屋書店」
をモデルにした佐賀県武雄市にある公共図書館。とてもおしゃれな図書館。スターバックスコーヒーが併設されていて、寛げる空間も提供している。iPadが約30台利用可能。
行政サービス=ユニバーサルサービス
より大きな顧客価値の提供=市民価値の創造
提供するのは、ライフスタイル
司書に必要な力は提案力=その土地に根付いた人間力
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スタバとツタヤがある公共図書館、企画サイド、ビジュアルで紹介。
今まであまり図書館を利用してなかった人たちが、利用するようになったんじゃないでしょうか。よさげと思います。
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TSUTAYAとコラボした武雄市図書館を中心に、これからの本と街や人との関係にいろいろと考えさせる良い本。
この図書館は、営利企業の参画について、賛否両論の中でかなりもまれているけど、今後の公共施設のあり方については、こういうことがしばらくは起きるのかもしれない。
いろんな角度からのインタビューも面白い。オススメですよ。
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実家の新聞の書評で見つけて興味を持った。TSUTAYAを指定管理業者にして官民一体で再生した武雄市図書館。蔦屋書店をもとにまったく新しい図書館を創り上げた。地域起こしのために地元の視点からではなく、都会に出て民間で働いたからこその視点。自分がやりたかったのはこういうことかもしれない。地元のためにこういう仕事がしたい。