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紙の本
14歳の周波数 (実業之日本社文庫)
著者 吉川 トリコ (著)
田舎くさい町に、いやいや引っ越してきた鮎子。けれどおせっかいなアネゴ、小生意気な美月、モデルのリリィという仲間に囲まれて町での生活に馴染んでいく―。14歳の小さな世界で起...
14歳の周波数 (実業之日本社文庫)
14歳の周波数
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商品説明
田舎くさい町に、いやいや引っ越してきた鮎子。けれどおせっかいなアネゴ、小生意気な美月、モデルのリリィという仲間に囲まれて町での生活に馴染んでいく―。14歳の小さな世界で起きる数々のドラマと少女の過剰な自意識をガールズ小説の名手が活写。誰もが通り過ぎた時代の、恥ずかしくも懐かしく、切なくも愛おしい瞬間を詰め込んで、あらゆる世代に贈る青春小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
田舎くさい町に、いやいや引っ越してきた鮎子。けれど仲間たちに囲まれ、町での生活に馴染んでいき…。14歳の小さな世界で起きるドラマと少女の過剰な自意識を活き活きと描く。『小説すばる』掲載を加筆・修正し文庫化。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
瑞々しくて、中学時代を思い出す
2017/05/19 21:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み始め当初(第2話~3話あたり)は、ちょっと登場人物にイライラしてしまいました…
女子特有の「なあなあ」な感じで、様子見をしたり、自分の気持ちを偽ったり…
だから、一度はこのまま読むのをやめてしまおうかとさえ思いましたが…読み続けると、次第に面白く感じるようになってきます。
本当にリアリティーに溢れた14歳の世界。
瑞々しくて、懐かしく感じます。
個人的には体育祭の話と、アネゴの恋の話がよかったかな(好きなキャラクターはリリィですが)
体育祭は「青春小説の王道」って感じでしたし、アネゴの恋の話は…まさか、冒頭のあの展開から、ああもシリアスな展開になるとは思わなかった…。
ただ、本当に登場人物の世界がリアリティーに溢れているので、青春小説のように主人公や周囲が成長していく話とかは期待できません。
(昨日までと言ってる内容が変わったり、成長したと思ったけれど、あまり変化してなかったり…)
お仕事小説のような「〇〇を成功させてやる!」という目標もありませんし、恋愛も友情関係のすれ違いも気持ちよく解決するわけでもありません。
実生活の中学生の女子のように、目の前のことでいっぱいっぱいで、問題解決に積極的に動くわけでもありません。
だから、そういうことを期待している人にはつまらないかもしれないです…。
(そういった問題を解決しようと動きまわるのがアネゴですが…空気を読めない熱血主人公といった感じなので、イライラする人も多いんじゃないかな…)
でも、そういった曖昧なところ、矛盾しているところ、一進一退で同じ失敗を繰り返すところ、大人からみると「回りくどいな~」と思うところ…そんなすべてが「14歳だから」と最後の話で納得させられます。
私たちの中学時代を振り返れるような小説です。
(そういえば、私も田舎の学校だったから、クラスメートの男女半分以上が集まって遊んだりしました。…さすがに、女子ほぼ全員で鑑賞会はなかったはずだけど…笑)