チャーメインと魔法の家 （ハウルの動く城）

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いやー、長々と待ってた甲斐がありました！
魔法使いハウルと火の悪魔を初めて読んだのが、中学生の頃のこと。それから私は、すっかりジョーンズの虜になってしまって、日本での既刊は殆ど読み漁ってきました。
ハウルに3巻が出ていることは知っていたけど、なかなか日本では刊行されず…いっそのこと原書で読んだろか！？と思って幾年月。やっと刊行されました！
チャーメインは、随分と偏見に凝り固まった母親に育てられたせいで、家事が全くできない子ども。これは幾らなんでも酷すぎる！ってくらい。
ここまで酷くなくても、考えを広くもって育児をするのはなかなか難しいんだろうなぁ。私も甘やかされたクチだと思うし（自覚アリですよ）。
自分の子育ての時は、気をつけたいなぁと思ってしまったり。
今回のハウルも、あっと驚く扮装で登場でしたね。ソフィー…苦労してるね。ははは。カルシファー、カッコ良かったぞ！！
ジョーンズの一番優れたところは、謎解きのスピード感だと思う。最後にバーッと一気に謎が明らかになって大団円！となるのが痛快なんだな。
今回もジョーンズ節炸裂でした。面白かった！
ほんとに、亡くなったのが惜しいです。

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DWJのヒロインはたいてい、なんらかの外部的要因から自己を抑圧されている。いや、ヒロインに限らず、主人公は、あるいは登場人物たちは、としてもいい。彼女の著作はそこからの自己開放を描いているものが多い。
キャットとグウェンドリンの関係性なんかはまさしくそれで。グウェンドリンは確かに身勝手で自己中心的なのだけど、反面、自己開放というならこれ程自己開放というべき結末もないのではないかなと思う。縛られているものからの解放。そしてキャットもまたグウェンドリンの解放とともにグウェンドリンという縛りから解放される。周囲の人々には困った存在ではあるが、どうにも憎みきれないと感じるのはその自由さ故なのだろうか。いやDWJの個性だろうか。児童書という分野を描く上でのDWJのテーマであったのだろうか。
で、House Of Many Ways である。祝邦訳。ソフィーとチャーメインはひどく似通った縛られかたをしていると思う。ソフィーの「長女」とチャーメインの「本」はつまり同じもので。つまりは、許されているなかからの選択であり、外部的要因によって限られたなかのそこで自分をそういうものだ、と思い込んでいる、諦めている状態。
まっさらな自分自身でのやりたいことを選べる環境にないヒロインが、狭い自世界からの脱出を描いた物語であるとわたしには読める。
もちろんソフィーもチャーメインもその脱出を遂げてもやはり、自分がそうしたいといちど選んだ部分は変わらない。ソフィーはずっと「長女」だろうしチャーメインはずっと「本」が好きでたまらないんだろう。けれど、物語が終わった時に、ふたりには「それ以外」のやりたいことが、出来ることが、たくさん現れただろう。それはこのふたりにとっての自己開放だろう。
今回は特にね、なにしろ、そもそもタイトルが「Many Ways」であるのだからね。…なんていうと妄想が過ぎますかw
DWJを読むといつでも思うのは「自分が」なにをしたいのか、ということ。作中の愛すべき登場人物たちは、まあちょっと過激でエキセントリックではあるけれどw 「自分」本位であることは必ずしも身勝手なだけではないと。彼等彼女等を読むたびにそう思うのです。そして愛おしく羨ましく、何度も何度も読み返すのです。
「自分」自身が、なにをしたいのかをちゃんと解ってる？って聞かれているような気がするのです。

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やはりDWJさんの作品は面白い！箱入り娘のチャーメインがどんなふうに巻き込み、巻き込まれていくか、想像しながらワクワクしながら読めた。世界が広がったチャーメインがこれからどんな風に成長していくのかがすごく楽しみ。また、ハウル一家、カルシファーの登場は知っていたもののいざ登場すると「待ってました！」と叫びたくなった。今回もハウルは最後まで姿を変えていたがみんな相変わらずでほほえましかった。カルシファーがソフィーにとても感謝している場面がありほっこりした。今回こそはマイケルの出番があるかと思っていたので残念。

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読みたい。
見つけたら買おうと思っているのにまだ見つけていない。
いいかげんに注文すればいいんだよね。

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ハイ・ノーランド国に住む少女チャーメインが遠縁の魔法使いの家を留守番するはなし。
ハウルシリーズらしく主人公の見る世界が広がっていく様子、繰り出される謎の解き明かされる過程、癖のあるキャラクターたち、すべてが文句なしにおもしろかった。
おなじみのキャラクターたちも、いつも通りでホッとします。

少女や少年が主人公のDWJ作品に共通していると思うのですが、
幼い好奇心が伸びやかに描かれていて読んでいるこちらまで楽しくなりました。

まだまだいくらでもハウルの世界は広がりそうなのに、これで最後かと思うと残念です。
DWJの著作で未読のものを、これからもゆっくり読んでいこうと思います。

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とっても面白かった。
主人公の性格が相変わらず強烈なんだけど中盤から登場するハウルさんがもっと強烈でした。
ハウルとソフィーの1巻みたいなやりとりが多くて嬉しかった。あとカルシファーがとってもいい子だった。
これがシリーズ最後だと思うと寂しい。
ハウルさんが1巻と比べるとすごく勇敢になってた。

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2013.07.29 start → 2013.08.06 fin
きっかけ: 予想外の続編に新聞の広告で知って思わず飛び上がりました！

中盤懐かしい登場人物の登場人物にリアルに心踊る気持ちでした。
作者本人曰くいらいらすること請け合いのハウルの登場にはいらいらを通り越して脱力ww
『ええーっ！？ハウルってばもう！！』
『カルシファー！カッコいい！』
って感じ(笑)

ジョーンズさんのファンタジーが大好き。ドアを開ける度に違う場所に行けるとか暖炉を叩くと出来立ての朝食が現れるとか魔法のアイディアがすき！そんな世界に住んでみたい。
ハウルの城もすごく魅力的だったけど、今回のチャーメインの留守番をしたお家も素敵だったなぁ。

完璧じゃなくてどこかダメなところがあって行動にいらいらしちゃう登場人物がジョーンズ作品には多い。でも、そんな人物が、物語の中でちょっと気付いたり成長したりする。そういうところをみて自分も気付かされたりする。でも、それでその、人物が完璧な人間になってめでたしめでたしじゃないところもまた良い。
人には良いところもくせのあるところもあって、それだから愛らしいのだと思う。

今回のチャーメインの奮闘ぶりは、ハウルの動く城のソフィーが重なった。
新しい世界に飛び込んだことで自分が気づいてなかった自分のことに色々気付いていく。そういうところにドキドキして読んでました。

最後は色んなことが立て続けに起こってドタバタ感があるけど、それもまたこの作品の魅力かな！
楽しいお話でした！

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　ハウルシリーズのラスト、とは言っても作者にはまだまだ構想があったそうなので、最終巻というよりあくまでシリーズ三作目と考えたほうがよさそう。ソフィーの魔法が出なかったのは残念でしたが、その苦労は偲ばれました。妻より若作りする夫って嫌すぎる（笑）

　チャーメインは、確かに読書家で本が好きなのでしょうが、それで感受性が豊かになってるとは言い難かったのと、パイを食べながら本を読むという描写に「本当に本が好きなのかお前」と思っちゃってあまり魅力的に見えなかったのが残念。
　もちろん「私が好きなのは描かれている物語であってインクと紙じゃない」という本好きもいるでしょうが、彼女は作中で王国の希少な古書を整理することになるので、余計に「王様ダメー！　本に落ちた食べカスをパイで払うような子に任せちゃダメー！！」と思ってしまいました。

　悪役が生まれながらの邪悪で済まされてしまったのも、なんだかなー。でもモーガンくんがすっげー可愛かったのでそれだけで満足です。泣き叫んで駄々をこねる幼児マジ天使。カルシファーも相変わらず可愛かったです。

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バタバタ、わくわくの楽しい一冊でした。
D.W.ジョーンズ節炸裂！
私は相変わらずハウルにクラクラしてましたが←
終わり方が強引だった気がするけど、じわじわくるチャーメインの成長や、物語の脇でバタバタ走り回っているハウル＆ソフィー夫婦が微笑ましかった！

次回作、もうないなんて残念。
チャーメインが魔法使いとして活躍する話や、彼女が結婚するのはピーターではなく、あの人かも…
とかそういう妄想に答えが永遠に出ないなんて


でも、読んで満足できたので、☆よっつ！

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ジョーンズ作品らしい気が強くて頑固だけど賢くてかわいい女の子が主人公。やーハウル一家はあいかわらずずるい！テンポの良い会話ににやにやします。おもしろかったー。