「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
「呪い」を解く (文春文庫)
著者 鎌田 東二 (著)
酒鬼薔薇聖斗やオウム真理教の信者たちが陥った「魔境」とは何だったのか? 呪殺の歴史から神秘体験をもたらす麻原彰晃の性の身体技法まで、魔境の本質をえぐり出し、現代人の心の最...
「呪い」を解く (文春文庫)
「呪い」を解く
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
酒鬼薔薇聖斗やオウム真理教の信者たちが陥った「魔境」とは何だったのか? 呪殺の歴史から神秘体験をもたらす麻原彰晃の性の身体技法まで、魔境の本質をえぐり出し、現代人の心の最深部を解き明かす。〔「呪殺・魔境論」(集英社 2004年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
呪いのエネルギーを侮ってはならない
呪いがかつてなく蔓延する時代に、その起源と心身の「魔境」のメカニズムを徹底解剖。オウムの禁断の性技法を白日の下に晒す異端書。【商品解説】
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
虎の尾を敢えて踏みこむ勇気
2020/10/28 11:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:naocha - この投稿者のレビュー一覧を見る
世を憂い、本気でホンネを語る鎌田東二先生の男気が炸裂した書物。
魔境はどの人にも等しく訪れる。”魔”を乗り越える心構え、心の持ちようは必ず参考になるであろう。
宗教、哲学に関心がない読者には難解に感じる箇所はあるかもしれない。しかし、著書の言霊(文章)は専門家を満足させるものではなく、市井の人草にこそ響く音色があると私は信じて疑わない。いい意味で”味見”ならぬ”毒味”をオススメする次第である。
紙の本
力作。「魔」とは何か。
2015/11/08 10:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の立場は、
『祈りも呪いも念力も存在する。そして、それは一定の実効性を持つ。それは恐ろしいまでの真実なのだ。』
ということである。
第一章で、ブッダ以前、古代インドの、祝いと呪いの経典『ヴェーダ』の紹介と解説。
そしてブッダが登場し、呪いや占いを決然と否定したことについて、
『ゴータマ・シッダルタはバラモン教的な旧来の呪術ー宗教を知悉した上で、「脱呪術化」の
路線に踏み出す覚悟を持った“確信犯”であったといえる。』
『わたしは人類史において、このような呪術的な世界観に明確な拒否の姿勢を打ち出した
ゴータマ・ブッダの立場を「呪術革命」と捉えたい。』という。
第二章で、酒鬼薔薇聖斗の「懲役13年」と題する手記の中の、「魔物」についての記述、
「彼は、徳そのものが持っている内容以上の徳を持っているかの如く人に思わせてしまう」という部分について著者は、
『誘惑者を意識し、経験したことのない者には語ることのできない内実である。』と注目する。
『酒鬼薔薇は「行き詰まり」を感じ、それを乗り越えて行く「心の改革」を希求し「魔物」との戦いを自覚していた』。
酒鬼薔薇は「心の改革」を望みながら、それに失敗し、ゴータマ・ブッダはそれに成功したという。
そして、麻原彰晃も過去に「魔境」に陥ったことがあり、その怖さも状態もかなりよくわかっていながら、最後までその「魔境」は麻原について回った。
麻原も酒鬼薔薇も
『「魔的なもの」について共通のリアルな意識と直感があった。注意力があった。にもかかわらず、彼らはその「魔」と自らを同化してしまった。』という。
そして、著者自身の「魔」体験の告白。ブッダとイエスの、「悪魔」との闘い。
第三章で、オウムの修行システムと信者の神秘体験について。チベット密教の光と闇について。
第四章以降で、呪殺と魔などについて様々な話題。
力作で面白かったが、第四章以降、退屈に感じた。