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一見、女子の苦悩によりそうような構成だけど、その実、「それなりの大学いって、それなりの企業の正社員にならないと」男の選択肢なんてないんじゃん?w みたいな、意地悪さをかんじましたけど、ひがみかもしれません。
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”磨き過ぎた『女子力』はもはや妖刀である。”
この半期の個人的ベスト帯コピー!
唯一の男性にして女子会のオブザーバー、社会学者の古市憲寿氏の前書き「この恐ろしい本ができるまで」がこの一見恐ろしげな女子会を更にスパイシィなものに仕上げている。
過去をふまえて女子は今後をどう生きるべきか。
育児と仕事の両立もしんどければ、専業主婦もしんどい。独身でいてもそれはそれで何かとしんどい。
どの道を選択したところで女子にモヤモヤはつきまとう。
結婚して子供を産み育てることが最大の存在意義とされたひと昔前に比べれば、今は結婚するしない、子供を産む産まない、を自身で選択できるようにみえる。
しかし選択肢が多いイコール自由かと思いきや、選択肢が多いと逆に選びきれない不自由さに見舞われる。
過度な自由はもはや自由でなく、目の前に一見広がる、でも重いコールタールのような海をえっちらおっちら泳ぐしかないのだろうか。
とかく渡世とはしんどきもの。
女子会とはこのしんどさをデトックスする場であり、知らず「同志」が集まる場でもあり。
そしてモヤモヤを浄化すべく今宵も女子は、パンケーキやシャンパン片手にサバトを繰り広げるのだ。
男子にこそ読んで欲しい1冊。女子のすべてが詰まっています。
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社会はどんどん変化している。私たちも一所懸命に生きている。さまざまな意識が追いつかないまま。
水無田さんのコラム部分にしごく納得。「妻は子どもが生まれれば、少なからず「撮影時の松田優作」となる。優作は子どもという「作品」製作に夢中になるあまり、周囲が見えなくなりがちである。・・・」
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残念ながら未だ女子会なるものに参加したことがない。この女子会には古市憲寿さんがオブザーバー参加しているが、参加者もいうような彼の持つ女子っぽさは僕にもあるので、入れてもらえないかのう…。
というのはさておき、女子会の、というか現代女子の恐るべき実態、というか可哀想な現実がつづられていきます。キーワードは「恥」かなあ。みんな恥をかきたくなくて女子力の切れ味を磨きすぎて妖刀化させ、そして自分をも騙すのが女子力の高さ、と。女子の慣れ合いにそまらないことがモテと非モテの境界なのでは、みたいな話です。いろいろデータなんかも引っ張りだされていて、思ったよりもなかなかに重苦しい本。ともあれ、女子のみなさん、悩み過ぎじゃないの? 男子よ、妖刀にビビっていないで、これを読んで女子を少しでも楽にしてやれ。
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現代の女性がおかれている状況や問題について、オピニオンリーダーの女性たちが座談会形式で議論している。仕事、結婚、出産、恋愛などについて、価値観の変化や経済的な弱体化が大きく影響しており、もやもや感のある女性が増えているとしている。それに対する処方箋も紹介されている。
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これから社会に出ようとする若い女性に有用であることは言うまでもないけれど、それ以上に懐古的に過去を賛美する高齢層(あるいは社会的強者)にぜひ読んでもらいたい本。あなた方の言う家族観は戦後のごく短い時期にたまたま誕生したものであって、別に日本人の正義などとは関係のない概念だと悟って欲しいよ、もういい加減、この本読んで。
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こゆい女子による座談会。生む私と働く私を同一線上に考えられたことがなかった自分にハタと気づかされる。
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この本は、NHKニッポンのジレンマに連動したウェブサイトで公開された、女性の結婚、出産、キャリアなどについて行われた女子会(なぜか古市さんが呼ばれている!)の模様に論考を加えた書籍版です。
女子会といっても、社会学者の千田有紀、国立女性教育会館専門職員の石崎裕子(論考のみ)、詩人で社会学者の水無田気流、ライターの西森路代、少子化ジャーナリストで「婚活」の生みの親、白河桃子(論考のみ)、とそうそうたるメンバー。
ああ、わかる!となるほどなぁ、という言がたくさんあり、あっという間に読了しました。
特にためになると思ったのは、白河さんの、女性版僕は君たちに武器を配りたい、的論考。
第一条 女性のルサンチマンを断ち切り、未来へ進め
→もう、専業主婦を目指さず、自分のくいぶちを自分で稼ぐ自活女子になるべき。
第二条 ちょっと先の人を見よ
→20、30代ちょっと(私だったら30代前半〜後半くらいかな)の働く女性を見て参考にし、その人に追いついたら、またちょっと先の人を見る、というような。でも、村木さん曰く、追いついたと思えるのは、その年齢を越してからのようですが、う〜ん、厳しい。
第三条 タイムリミットを設定せよ
→仕事、結婚、出産のうち、唯一タイムリミットが設定されているのが出産。ここから逆算するとよいらしい。
第四条 稼げば、女性も社会も変わる
→「萌えと金があれば生きていける」という環境が日本にはあるにしても、元気で明るい、働く覚悟がある自活女子が増えれば、社会も少しずつ動いていく。
余談ですが、この座談会をテンポ良く進めているのは、女子的男子?、古市さんの存在も大きいんだろうな、と。お姉様方に愛されるキャラで、場を和ませています。
西森「それこそ、古市さんが国を滅ぼすんだろうな、みたいな……(笑)」水無田「古市さんが結婚して子どもをつくるぐらいだったら希望が持てる、ということですね。」
とか言われたい放題(笑)
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闇を覗いた感じ。
男性である私が何の壁も感じることなく生活できていること自体が、男性に都合の良い社会構造でることの証拠なのだろう。
男子会では、結婚や、仕事と子育てとの両立がこれほどまでに最優先事項の話題にはならない。
現在の社会に壁を感じている女性だからこそ、社会の変化に敏感になれるのだろう。
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女性のほうが未だ恵まれているように思う。男の世界に乗っても良いし、女の理論を突き通しても良い。この本に出てくる古市さんのようなノリはなかなか理解されない。
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20代後半にさしかかり仕事とか結婚とかに対してもやもやし始めたお年頃にちょうどよい本だった。
女子がもっと生きやすい国になればいいのに。
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フェミニスト中核女性論客+新進気鋭の社会学者の女のなかに黒一点という奇妙な対話本。
古市は年上女に合わせるのがうまい。
けれど、他の男性との対談本を見るに、かなり知性を抑えているんだろうな、馬鹿でかわいいふりをしているな、と感じる。つまり最近の草食男子は、おばさんたちの前で女の子ぶっているのだろう、と。
大学教授の千田の論考はデータが緻密に提出されており、さすがと感じるのだが。いかんせん、他の女性陣は自分がたりが酷かったり(水無田)、韓国押しがうっとおしかったり(西森)、女性雑誌の歴史をぺらぺら述べている(石森)が、実際のそのときの女性からインタビューしかたわけでもなく、実態に乏しい。西森はだらだら、海外ドラマや映画に関しての自分のバブル脳っぷりとオタクぶりを披露しているが、はっきりいってどうでもいい。頁の無駄。
こういう意識の高い女性フェミニストたちは、実際のところ、「誰にも語りかけないし、誰とも対話しようとしていない」のだ。
本書で価値があるのが、婚活ジャーナリストの白河の寄稿文。女性に自活せよ、専業主夫の母親をモデルにするな、妊娠から逆算した結婚のタイムリミットとライフデザインを説く。男が、女が、とぐちゃぐちゃ論点をまぜっかえしてなにも解答が得られないフェミニストの発言とは大違い。
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ものすごく期待したからだと思うが期待はずれでガッカリ。ここに出ている5人+1人誰も私は存じ上げないのですが、水無田さんだけ頭が良くて浮いている印象だった。
読みながら「止めてくれないかな、そのペラッペラの発想」とイライラする部分が多々あり困った。千田さんの「医者と結婚したいから歯科衛生士とか薬剤師になるんだ」発言とか。薬剤師は医者と結婚しないですよ。女の子はみんな調剤薬局に就職するから医者とは絡まないのですよ。それより手に職の安定志向重視ですよ。と教えてあげたい。西森さんの「(最近割り勘で良いと言う若い女性が増えているのは)対等という意識ではなく、割り勘と言った方がモテるから言ってるだけ」という発言も「別に奢られる理由が無いから割り勘を希望する」若い女性がいるという発想が無いのでビックリした。古市さんもロクな事を話さないのでこの人はいる必要があったのかと疑問。しかも誰も突っ込まないし。「ゴム長靴を履いてFPSオフ会に行ったらモテる!」とか、それでモテて意味有るのかよ?
全体的に、色々なデータや統計を差し挟む割に、会話の内容はデータに基づいた物でなく「だって私の周りこうだもん」などただのイメージ先行で辟易。ジェーンスーの方が1億倍知的で文才がある。
自称高学歴・知識人のおばちゃんが集まってるのだから、もっと深いレベルの話をしたらいいのに。女子力のない人に女子力について語られたくないよ
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ページを開くと、一番最初に「この恐ろしい本ができるまで」というタイトルが出てくる。
この本を読んでいると、まさに「恐ろしい」という感想を持つ。なぜかと言うと、「現実はそんなに甘くない!」という事を統計やアンケートからまざまざと見せ付けられた気分になるから。
この本が一番言いたいところは、「現代女性は自分の将来像を自分の母親と重ねてはいけない」というところだと思う。
高度経済成長期に結婚した夫婦モデルは、父親は外で働き生活費を稼ぐ、母親は就職した会社で結婚相手を見つけ、職場結婚をしたら専業主婦になり、子どもがある程度大きくなったらパートに出る。というものだった。日本の会社も今ほど不安定ではなく、一度社員になったら年功序列制で給料は上がり、終身雇用で将来も安泰だった。だからほぼ父親の収入だけで一家が十分暮らせていた。
でも今の時代、このモデルは通用しなくなってきてる。現代男性が結婚相手に選ぶのは、共に生活費を稼いでくれる女性。更に、結婚する時点で、自分と同水準の収入がある女性。
そんな男性達の希望とは逆に、現代の女性は、正規雇用社員になれずに派遣社員やアルバイト生活をしている人も多く、思ったような収入を得られていない人が増えている。そして生活水準の高い男性と結婚して、自分の生活水準を向上させる事を望んでいる。
この男女間の考え方の差は、これからますます未婚率を上げていくと本では語られる。
この本でモヤモヤ女子と名づけられる、現代女子の6割は、モヤモヤのまま、「稼げず」「産めず」にいる。
最終的にこの本に出てくるアラフォー女子達から、現代を生きるモヤモヤ女子に対してのアドバイスは、結婚してもしていなくても「自活力」を付けなさいという事だ。まずは稼げる女子が増える事で、社会も潤い、女性の社会的地位も今より高くなり、何より結婚を女性が自分で選べる時代になるという。
現代に生きる女性ならみな、興味を持つ内容だと思う。
男性もこれを読んでみたら、現代女性の持つ悩み、考えが分かるのではないかな。
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フェミ系というか、社会における現代女子の生き方をめぐる考察本。いや、鋭いところをズバズバ切り込んでいて面白かった。ぬるくない議論は読んでて気持ちいい。
今の日本社会のしくみでは女子は仕事しようが結婚しようが出産しようが幸せに人生を歩める道筋がまったくない。それは事実だし、読んでると不幸な時代に生まれたかのような気もしてくるが、それって言葉のあやで、それ言ったらじゃあ幸せが保証されてる時代なんかかつて一度でもあったのか?と思ってしまう。
昔の価値観と次の価値観はいつのときも同じ時代の中でぶつかり合っていて、結局どっちも同じくらいハイリスクなら早めに次の価値観っぽいほうに移行してたほうがお得そう。なんとなくね。