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市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2013/05/09
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/334p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-218423-6

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紙の本

市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像

著者 佐々木 実 (著)

【新潮ドキュメント賞(第12回)】【大宅壮一ノンフィクション賞(第45回)】経済学者、国会議員、企業経営者の顔を使い分け、“外圧”を利用して郵政民営化など「改革」路線を推...

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市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像

税込 2,052 19pt

市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像

税込 1,674 15pt

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商品説明

【新潮ドキュメント賞(第12回)】【大宅壮一ノンフィクション賞(第45回)】経済学者、国会議員、企業経営者の顔を使い分け、“外圧”を利用して郵政民営化など「改革」路線を推し進めた竹中平蔵が次に狙うものは!? 8年におよぶ丹念な取材をもとに竹中の人生をあぶり出す、社会派ノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】

第45回大宅壮一ノンフィクション賞・第12回新潮ドキュメント賞受賞! 「構造改革」「規制改革」という錦の御旗のもと、いったい何が繰り広げられてきたのか? その中心にはいつも、竹中平蔵の存在があった。“外圧”を使ってこの国を歪めるのは誰か? 郵政民営化など構造改革路線を推し進めた政治家・官僚・学者たちは、日本をどのような国に変えてしまったのか? 8年におよぶ丹念な取材からあぶり出すノンフィクション。


第45回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品!
第12回新潮ドキュメント賞受賞作品! 

「構造改革」「規制改革」という錦の御旗のもと、いったい何が繰り広げられてきたのか? その中心にはいつも、竹中平蔵というひとりの「経済学者」の存在があった。

“外圧”を使ってこの国を歪めるのは誰か? 郵政民営化など構造改革路線を推し進めた政治家・官僚・学者たちは、日本をどのような国に変えてしまったのか?

8年におよぶ丹念な取材からあぶり出された事実から描ききった、渾身のノンフィクション。【商品解説】

目次

  • はじめに 「改革」のメンター 
  • 第1章 和歌山から東京へ
  • 第2章 不意の転機
  • 第3章 アメリカに学ぶ
  • 第4章 仮面の野望
  • 第5章 アメリカの友人
  • 第6章 スケープゴート
  • 第7章 郵政民営化
  • 第8章 インサイド・ジョブ
  • おわりに ホモ・エコノミカスたちの「改革」

著者紹介

佐々木 実

略歴
〈佐々木実〉1966年大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業。日本経済新聞社に入社。東京本社経済部、名古屋支社に勤務。退社し、フリーランスのジャーナリストとして活動する。

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評価内訳

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紙の本

竹中平蔵が目指す「新自由主義のキングダム」は立派なものなのか?

2014/04/13 13:12

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:uwasano - この投稿者のレビュー一覧を見る

竹中平蔵の思想と行動を追求した本である。竹中は新自由主義を日本に適用させていった。規制を緩和し、企業に自由を与える方法であるが、「利益追求のためには、違法で無ければ、何をやってもいい」という思想である。この思想を自ら実践し、成功させていく姿を描いている。
 他の研究者と共同研究をした内容を、単著で勝手に使うエピソードがある。使われた鈴木和志は泣きだしてしまい、今でも竹中の本を「見たくないから見ていません」(p61)と言う。また、高橋伸彰も自分の作成したグラフを拝借されて「しょうがないなあ」と言う(p62)。顰蹙を買ったとしても、違法でなければやるのである。
 住民税の逃税の話もある(p114)。住民税回避のために住民登録の抹消と再登録を繰り返すという、脱税(違法)にならない方法を、自ら実践した。「合法ならば何をやってもいい」という思想の実践である。
 だんだんエスカレートしていく。彼の影響で人の死に繋がっていく。「竹中プラン」で、りそな銀行を監査していた朝日監査法人の公認会計士が自殺した(p200)。たぶん、竹中や木村剛は、このことに痛みを感じていない。悪いのは銀行や自殺した会計士のほうだと、考えていると思う。
 新自由主義の思想は弱肉強食の思想である。弱者は強者に食われてその栄養となり、それを「誉れ」とする。うまく循環している生態系の動物世界ならば、それでもいいのだろうが、人間世界で「誉れ」と言っていいのだろうか?
 「自分のやっていることが正しいと、心から思っています。」(p177)という竹中だが、本当にそう思っているのか? 中谷巌の本に対し「細かいことがだんだん分からなくなってくると、みんな思想と歴史の話をします。大いにされればいいが、それで政策を議論すると間違えます。」(p285)と批判している。竹中の目指している新自由主義のキングダムは、多くの学者が研究してきた思想と歴史を無視していいほど立派なものなのか? 今まで作り上げてきた社会秩序を崩壊させてしまうのではないか? 心配になってくる。
 日本振興銀行が破綻する直前に、木村剛は手持ちの株式を売却している。さらに刑事裁判の弁護を依頼した弘中惇一郎弁護士の口座に3億円超の資金を移動させている(p315)。木村は懲役一年執行猶予三年の判決なので、有罪といっても無罪みたいなものである。こんなんじゃ、今後、こんな銀行家や弁護士がうじゃうじゃ出てきてしまう。ろくな社会にならない。
 浜田宏一(p79)や伊藤隆敏(p81)が竹中を批判したエピソードが出てくる。3人ともリフレ派なので、みんな同じように見えるのだが、竹中は「本来的な意味でのアカデミズムの人じゃない」(p84)という。もし、ちゃんとした学問の人だったら、他人の研究を盗んだり、「公共投資の拡大論者」から「財政緊縮論者」へと変貌したり(p322)しないと思われる。「言論の基本的ルールを逸脱しているがゆえに、言論戦に敗れることがないのである」(p322)と言われるが、そんな権力者は詭弁家であってはいけない。
 アカデミズムの人じゃないとしても、向かうところ敵なしの権力を手に入れた。血筋によらず、「学問のすすめ」(福沢諭吉)のような努力で、である。理想的なロールモデルとなるはずなのだが、このままでは駄目だ。貧困対策をやって成果をあげるような、そんな正義に目覚めてた権力者になってほしい。

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2014/06/09 01:11

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2014/08/24 19:51

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2018/10/29 20:58

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2013/08/03 11:47

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2013/06/13 19:03

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2014/10/04 22:46

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2013/10/19 23:38

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2014/08/16 17:35

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2019/04/16 23:20

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2014/08/19 01:26

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2017/08/22 14:33

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2018/12/24 18:25

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