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投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著名な政治家を父に持つ香司は自他とも認めるチャラ男で、立入禁止の寮の屋根裏部屋に女子と忍び込んだところ、天体観測をしていた学年一の優等生・昴と鉢合わせする。香司が昂に溺れていく過程が良かった。
紙の本
切ない。
2017/09/03 09:25
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投稿者:かすみ草 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昴の事情が、実は香司とそんな関わりがあったとは!
それを知らずに、どんどん昴への気持ちが深まる香司が切なかったです。どうなるのかとハラハラでしたが、ハッピーエンドで良かった。
紙の本
星は、すばる。
2013/10/14 22:05
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投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
学年一のモテ男で政治家の息子、香司(攻め)と学年一の優等生、昴(受け)のお話です。
山奥にある全寮制の名門男子校。
高校二年の夏休みの嘘と秘密の物語・・・、一言で表現するならそんなお話。
夏休みの寮でのお話がメインなので、学生らしい日常風景は一切ありません。
政治家の息子でチャラ男くん、香司視点でのお話なので本当のところは結構深刻なお話なのに
とっても軽く、さらさらーっと流れていくようにお話は進んでいきます。
お金持ちでおぼっちゃまな香司が今まで接点のなかった優等生の昴と、ある秘密を共有することに。
そこから二人の仲はどんどん近くなっていく・・・のですが、昴にはラスト近くまで明かされない
お話の要になる秘密があるのです。
このお話、昴視点だったらもっと切なくて、痛くて、とてももどかしい展開になっていたはずなのになぁ
と、ちょっともったいない気がしてしまいました。
初めての恋愛に浮かれて、でも相手の気持ちが分からないもどかしさにとまどう香司は
初恋特有のどぎまぎ感が溢れていてとても初々しく感じられました。
でも昴には香司には言えない秘密を一人で抱え込んでいて、その理由が分かった後では
香司がとてもおバカさんなおこちゃますぎてかなり残念な感じになってしまいます。
寮という外からも内からも守られている場所から出る、すなわち「大学合格」というところで
このお話は終わっています。
しかし、大学生っていうのも結局のところまだまだ親の庇護下にあるわけでラストは消化不良気味。
スピンオフが出るらしいのですが、私としてはこの二人のその後が読んでみたいなぁと思ってしまいました。
屋根裏部屋、天体観測、流れ星、夏休み・・・素材はすごく好みでした。
電子書籍
切ない
2017/11/11 16:40
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
せつないお話で、驚く展開になっていくんですが最終的にはハッピーエンドでおさまってくれているので、よかった。
紙の本
遊び人のモテ男×学年一の優等生
2016/07/31 21:27
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
全寮制男子高校を舞台に、遊び人のモテ男と学年一の優等生が人知れず恋に落ちる…だけの話ではないところが良かったです。
受けの事情と思惑が明かされてから物語を振り返ると、いろんなことがたまらなく切ない。
必死に足掻いても逆に見ないフリをしていてもまだ親の庇護下にある子供なんだと痛感させられる、そのもどかしさもまた切なかった。
だからこそ大人への一歩を踏み出す前向きなラストが印象的でした。
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全寮制男子校もの。政治家の息子でチャラ男の香司と、優等生で天体観測が好きな昴との切ない恋物語です。高遠センセの本領が発揮された作品。
モテ男の香司は、立ち入り禁止になっている寮の屋根裏部屋に女子と忍び込んだのを、昴に見つかってしまいます。いつもそこで星を観測しているという昴に、香司は口止め代わりに深夜バイトの門限破りを手助けすることに。星を一緒に眺めたりして昴に近づくうちに、香司は彼のことがどんどん好きになり、「オレとつきあってみないか」と告白したのがきっかけで二人は付き合い始めるのですが、なぜか昴の心の中はまったく見えなくて。
香司が人が良くて、やさしくて、憎めないキャラなんです。昴が憎みきれない気持ちが理解できました。バイトばっかりして疲れきっている様子の昴を見ると、香司はほっとけなくてどんどん助けようとしてしまいます。少々、昴の気持ちを危ぶんでいるところもあるので間抜けじゃないんだけど、それでも好きという気持ちは止められません。
一方の昴も、端々に心苦しさが見え隠れしているんですよね。香司には決して言えない真実があるからです。それなのに、憎んでも憎みきれなくて、それどころかどんどん香司にほだされてしまっているのが伝わってきます。
でも、好きだと言ってくれる香司の気持ちに素直に応えることはできません。
最後まで読むと、ああ、あの時はそういう気持ちだったんだと改めて切なくなりました。
ただ、伏線が見えなくて、すべてが明らかになるまでずっと昴がどう思い悩んでいたのかわからなかったかったんですよね。ぱっといなくなっちゃうし。
再会シーンでやっと安堵できたのですが、できればもう少し成長して完璧に親離れしているところも見たかったです。
二人の初々しい恋もよかったけど、そんな二人がどうこれから生きていくのかというのも興味深いです。
もっと興味深いのは、あの先生二人ww
スピンオフは、やっぱり棚橋先生と朝倉先生が見てみたいです。
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作家買い。今、読み終わったところだけど、続けてもう一回読みそう。
第2弾もあるみたいなので、楽しみ。出きれは間を空けずに出してほしいな。
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全寮制の男子校もの!ザ・王道設定!
ボンボンのチャラ男×優等生
どんな軽薄な男かと思いきやものすごい純愛!
後半に進めば進むほど切なさは増し…もどかしくいじらしく悲しい。子どもに親は選べませんからね…。
なにかを変えようと思う意思と行動力はどこにでも必要なものだと思いました。
この高校でもう一本って高遠先生、間違いなく本作品の脇役教師ものですよね?むしろそうじゃない方がつらい!!待ち遠しいです。
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切なくて、懐かしくて胸の奥がきゅ~んとなるお話。
甘めルックスで要領がよくて人の波間を器用に泳ぎ回っているようなチャラいモテ男の香司。ちょと甘く微笑めば女の子なんて思い通り、何でも簡単に手に入るから何かを真剣に欲しいと思ったこともない。全寮制の名門男子高は息苦しくて窮屈だけど、いつかこの壁の外へ抜け出せたら、自由を謳歌してやると心に決めている。
誰からも適度に好かれている香司にひとりだけ冷たい顔を見せる優等生の昴。ひょんなことから昴が誰にも言えない事情を抱えていることを知ってしまう。
最初はほんの好奇心から、でもいつしか昴が自分にしか見せない顔が増えていくにつれ、どんどん昴のことが気になって仕方なくなる香司。
まさかまさか、いやいやないない、でも同じ男なのにかわいい、もっともっと自分だけに色んな顔を見せて欲しい。
自分にだけ冷たくて、自分にだけ弱い顔を見せる昴。
もしかして、こいつ俺のことが好きなんじゃ…香司の中で疑問が確信に変わる。
ほんの気まぐれみたいに「試しに、付き合ってみない?」と切り出す香司。ただのお試しみたいに言い逃れたのは、逃げ道を残しておきたかったから。
ふたりだけの秘密の天体観測。星の話になると途端に饒舌になる昴を香司はかわいいと思う。
もっともっと俺に全部見せて。抱えた秘密ごと全部暴き出して、自分のモノだと確信したい。もっともっと甘やかしてもっともっと優しくしたい。
初めて本気で誰かを好きになった香司。
俺を中に入れて、全部教えて、俺をもっと好きになって、
「ねぇ俺のこと好き?」て女の子みたいじゃんて思いながらも問わずにはいられない不安。
脅したりすかしたり、甘やかしたり優しくしたり、シーソーゲームみたいに揺れ動く気持ち。
香司の気持ちは思わぬ形で裏切られる。初めて明かされる昴の嘘と秘密。
手酷く裏切られて打ちひしがれる香司に好きだと告げる昴。裏切りも憎しみも凌駕する恋心に押し負かされて、気持ちを伝える昴の切実さに涙が出そうになる。大好きなのに、傷ついてそれを信じきれない香司にも。嫌みのない、無理のないエンド。
壁から解き放たれて自由になったふたり。これからどんな愛を育んでいくのでしょう。楽しみ楽しみ(*´艸`*)
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父親同士が確執ありの、寮生の話。
恋に理由はいらないとしても、お互いどこら辺が好きになったのか分からない。
苦学生の受けと、お金を援助する攻め。所々萎える話だった。
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男子高校生が壁の中でいろいろする話(言い方)
山奥の名門男子校に入学した香司の父親はある有名政治家であるが、本人は自他共に認めるチャラ男。
以前、同じ学校に通っていたいとこに教えてもらった秘密の部屋に女の子を連れ込んだところ、先客がいた。
その先客は、学年一の優等生昴で、彼はその部屋で天体観測をしていたという。
その出会いがきっかけで秘密の時間を共有するようになる二人。
香司にだけそっけない昴が時々見せる無防備さに惹かれていく……
という話でした。
実は、二人には香司の知らないつながりがあるのですが、それは二人にはどうにもならないにも関わらず、二人の関係にマイナスでしかないつながりで、あー……残酷だなあ……って思いました。
個人的に世の中で一番残酷なのは、自分ではどうにもできない出自だとか、血のつながりに関わることだと思うんですよね。
こればっかりは自分で断ち切って乗り越えたつもりでも、その事実は消えないから、枷でしかない。
自分でやったことの責任を取らされる方がよっぽどましだよね、といつも思っています。
とまあさぞかし「しんどい本」みたいな感想書いてますけど、安心してください。なんのことはないハッピーエンドです。
まあちょっとハッピーエンドに行くまでにもうひと盛り上がり作れそうなあっけなさだったような気はしますが、それをやると収まりきらないんだろうな……と思うので、致し方ないですね。
ちょっと切ない寮の中の青春物語を読みたい方にはオススメします。
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名家の子息ばかりの全寮制男子校、屋根裏部屋、天体観測。このワードでこの作者さん、面白くないわけがない!と、先に読んだ先生同士のスピンオフも面白かったので期待値大で読みましたが、やはりとても良かったです…!
攻めである花塚視点だし、頑なすぎる昴は単に素直になれないだけだと思って読んでいたので、夏休みに昴の妹が寮に忍び込んでからの展開は衝撃であり、とても辛いものでした。真実を知ってどんどん傷ついてゆく花塚が可哀そうで…。
「好きだ」と本音を伝える昴に「嘘だ」と信じない花塚の、はじめてふたりが身体を重ねるシーンでは、号泣。切ないベッドシーンランキング1、2位を争うほどの切なさでした。(「SHOOWA先生の「パパ’sアサシン」の3巻と甲乙付け難く…)
壁の外での再会はわりとあっさり果たされるのだけど、壁のなかでお互いたくさん悩んでたくさん傷ついたんだから、エンディングはあれでよかったんだろうなあ。
スピンオフで、夏休みの間の先生たちが子供の喧嘩みたいな言い合いを繰り返していて(あちらはあちらで大変だったけど)、端で見ている生徒たちは何とも思わないのかしらと不思議に思っておりましたが、こちらを読んで、子供たちの方も複雑で繊細な悩みを抱えて過ごしていたことを知り、そりゃ先生たちのことになんか気にしてらんないよね!と納得したのでした。