Ｖ字回復の経営 ２年で会社を変えられますか 実話をもとにした企業変革ドラマ Ｔｕｒｎａｒｏｕｎｄ Ｔａｓｋ Ｆｏｒｃｅ 増補改訂版

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2014/7/21読了。会社の課題図書として。以下、メモ。
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◇プロローグ
・普通の社員が危機感の欠如と変化への恐れから、新しい改革に背を向け、身の安全を図る
・そこにいる社員が今まで以上に有効な働きをすること
◇第1章
・彼らにとって悪いのは、いつも「どこか」の「誰か」だった
・普通の人間は誰しも自主努力だけで簡単に自分を変えることはできない
◇第2章
・ガンバリズムが古臭いなんていうのは、絶対に間違いです
→言いたいことはわからなくはないけど、どうしたって自分の考えとは合わないんだよなあ…
・節約よりも組織の戦闘力をあげること
◇第3章
・女性管理職は異常に少なかった
・現実直視→自分で扱える大きさにまで分解
・好きか嫌いかという感情的反応を、正しいか正しくないかという論理的反応に置き換える
・ヒトモノカネ情報そして時間
・時間連鎖の短縮化の積み重ね
・顧客を近くに感じるようになる
→大事にしたい感覚。大勢を相手にするのは苦手だ
・戦略連鎖
◇第4章
・成功する改革では社員の素直さが重要な要素
・一人ひとりの中に善玉悪玉が同居している
・戦略過誤
→出している数字は正しいか？原価の付け方は？
・組織改革10の狙い
・スモールイズビューティフルか？
・プロ的思考マインドと経営者的行動マインド
◇第5章
・管理職の野党化
--叱られたことなんてあったか？
--組織や役職がなくなっても変わらず仕事に身を入れられるか
--抵抗の矢を放つ保守的な社員になっていないか
→果たして抵抗の矢なのか？改革したいのか？何がしたいのか？組織の未来像を共有してはもらえないのか？
・徹底的な反省、具体的な改革シナリオ
・経営行動9つのステップ
◇第6章
・初めから頑張りを求めるものではない。仕組みによる強さのストーリーが明確で、気骨なリーダーの下で皆頑張ることを始める
--褒められることの喜び
→本気でやったことを褒められるから嬉しいんだよね
・重点商品に力を注げば会社もハッピー、自分もハッピー
・魂の伝授
◇エピローグ
・頑張れの号令だけでは戦略は実体化しない
・男女に変わりはない
◇対談
・論理の強さ、言霊を極める
・曖昧な論点は入れない、支えるのはデータ
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--リーダーシップを発揮してほしいのか？期待を感じるか？結局上の言う通りにしてほしいだけじゃないのか？権限移譲される日はくるのか？何のためにいるのか？信頼するに足りないからなのか？

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016年4冊目は三枝匡さんの名著「V字回復の経営」。リーダーシップ・トレーニングの課題図書として読み始めたのですが、これがめちゃくちゃ面白く、共感するところばかりでした。殆どの日本企業は、この本に書かれているアスター事業部に近い部分があるのではないでしょうか。

最近、仕事で甘さを指摘されまくっていて日々凹んでいたのですが、この本を読んで「そりゃ指摘されるわな」と納得せざるを得ませんでした。自分自身が如何に穴ボコだらけなのか、思い知らされました…。

もう赤ペン引きまくりで、ポイントを抜き出すのもおこがましいくらいの名著です。でも参考までに、自分が最も印象に残った点をいくつかご紹介します。

①企業戦略の最大の敵は、組織内部の政治性である
②改革者が有効な手を打つための第一歩は「事実の把握」だ。自分で組織末端を歩き回り、「ハンズオン」つまり自らの手で現場の細目に触れて事実を確かめなければならない。そこで見る景色の中に必ず「改革の押しボタン」が隠れている。
③調子の悪い会社は「上層部で大局的に語られている戦略」と「現場の実態」がつながっていない。
④日本企業に元気を取り戻すには、サラリーマン化した企業組織を改め、戦闘能力の高い若手人材をたくさん生み出し、世界に勝てる戦略を編み出していくこと以外に道はない。
⑤日本企業の強みは日本人の平均点の高さだ。「今そこにいる人々」が強いリーダーの下で目を輝かせ、戦略ストーリーを共有し、心を一つに合わせて頑張れば、日本企業はとてつもない強みを発揮する余地を残している。

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とにかく勉強になった。具体的で読みながら現実に当てはめながら読み進めることができた。これも、再読するべき。

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small is beautiful.

問題を対処できるレベルに分解する。
機能別組織は部分最適に陥りがちである。組織は戦略に応じる。個人のモチベーションと全社の利益が合致するように。

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一人一人が如何に自責で考えられるか、
やりきれるか、現状をファクトで見つめられるか。
現場のことを把握できているか。選択と集中。

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評論家的なコンサルタントが巷にあふれる中、三枝氏がミスミやコマツでやった実績を考えれば、日本で一番尊敬に値するビジネスマンですね。忘れていた何かを思い出させてもらいました。

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企業変革をどのように進めるべきか？について、息遣いまで伝わるようなリアリティを持って伝わってくる。
結局は、切れ味の鋭い現状把握と戦略がまず必要ということで、実力を磨いていかねばと思います。

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定期的に読み直すべき一冊。経営者でなくても、経営者のつもりで本質を見抜き、やり抜く覚悟。日々の業務に忙殺されてる場合ではない。

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読了。お仕事に関連する本である。読んだ。昇給して欲しいぐらいに自分の能力が上がった気がする。この考えは、甘いのかもしれない。
成功しても、それで物語が終わりでなく、人も変わり、考え方が変わっても、現実は続いていくのだと思った。

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実際にコマツで行われた改革をモチーフに書かれた、小説風のビジネス書。
教科書に書いてあることだけでは改革は進めない、日本企業特有の体質も踏まえた内容になっていて読み応えがあった。

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ー　元気な成長企業に行きますと、一つ上の階層の上司は、いつも配下のタテヨコの矛盾を自分で嗅ぎ回り、問題を自分でいち早く吸い上げます。組織内の綱引きに自分から先手を打ちます。そして、明確な方針を自分で示します。

元気な組織というのは、そういう人がいるから元気でいられるのではないでしょうか。

それも、下の者が妥協的な案を固めてしまう前の、多少まだ生煮えという段階で、積極的に下に入り込んで、本来とるべき戦略や基本思想をインプットしてやらなければなりません。この行動こそが、経営におけるリーダーシップの本質ではないでしょうか。　ー

『戦略プロフェッショナル』も感銘を受けたが、本作も気付きが多く勉強になった。

自分ごと、として物事を考えることが出来るかどうかが、出発点として根源的に重要なことがよく分かるなぁ〜。

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組織改革物語。

よく、環境を変える前に今いる組織を変えたら？と言いますが(言うのか？)、
具体的にどのように変えたら良いのか分からないものです。

この本にはそんな、組織変革のやり方、エッセンスがたっぷり詰め込まれています。

また外部環境が変化し続ける以上、
組織は変化し続けなくてはいけないのま事実です。
しかし組織にいると意外とその変化に気づかず、
気がついた時にはもう手遅れの組織になっているかもしれません。
そうならないように、
この本に書いてあることを心に止めておくことは必要かと思います。
良書。


以下エッセンスメモ
・現実を直視する、問題をみつめる。
・当事者意識。覚悟を背負う。
・文化を変えるのに時間をかけたらダメ。一気にかえる。

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人の命のチャンネル
何に触れるかによってあらわれてくるものが違う

組織にも寿命がある
長生きしたけりゃ新陳代謝すべき
同じチャンネルをずっと見続けてしまう


根気と熱意。面倒くさいとの闘い。

仕組みと躾。

リーダーの熱意。全員がリーダーシップ持つ。
フォロワーなんていらない。

ロジャース普及理論

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実際のケースに近い事例を用いての
文章なので、わかりやすかった。

事業を再建していくステップ、それをしていく上でぶつかる壁や課題などがリアルに伝わってきて、再現性が高い書物であった。