紙の本
私たちの身体維持に重要で「第2の体液」とも呼ばれるリンパについて分かり易く解説した一冊です!
2020/02/17 11:06
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、私たちの身体において血液とともにめぐっているリンパの知られざる事実を解説した興味深い書です。リンパは体内の水分を有効活用するために誕生したと言われており、血管を通して身体の隅々にまで分け入りながら、生命の維持や進化に重要な役割を果たしており、医学分野では「第二の体液」とも呼ばれる重要なものとなっています。同書は、こうした重要なリンパについて、私たちの身近な症状、例えば、「むくみ」や「がんの転移」といったことにも触れながら、分かりやすく解説していきます。同書を読むことで、リンパの働きがよく理解できるようになります!
電子書籍
リンパ管の形態学的入門書
2019/01/08 10:42
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投稿者:slummy - この投稿者のレビュー一覧を見る
免疫、リンパの細胞ではなく「管」、リンパ循環に主軸を置いた入門書。図も適切でわかりやすい。
電子書籍
非常によかった
2017/08/01 17:44
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投稿者:ろん - この投稿者のレビュー一覧を見る
医学に関わる人にはおすすめです
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リンパドレナージュ、リンパマッサージという言葉をちらほら目にします。はたまた「リンパ腺が腫れている~」と一般的にも話したりします。しかし実際にリンパって何?と問われるとよくわからなかったりする。血液と同じように身体を巡っているものであるならば、血液と同じようにちゃんと知識を身につけておく必要はあるのではないだろうか。特に私のような鍼灸師は当然ながら知っておくべきだろう。
ということで、リンパのことを学ぶために本書を購入。リンパの概要、リンパ発見の歴史からはじまり、現時点で分っているリンパの知見が豊富に掲載されています。さらにリンパ浮腫、リンパと免疫、リンパとがんなど、臨床的に大事なお話もあり、良く小さい新書にまとまったなぁと思うくらいの情報量です。しかも著者はリンパに詳しい先生なので、情報の質も良いです。
医学を志す方はもちろんのこと、鍼灸師やマッサージ師にもお勧めです。
『東洋医学・鍼灸を学ぼう!』の書評はこちらから
http://hariq-study.genpoudou.com/body/books_health45.html
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2013/10/01-10/01
リンパに関して学習した記憶がない。
リンパマッサージがなぜ緩いのか理解できなかったが、読後、納得できた。
古代ギリシャでは、赤い血に対して白い血と呼ばれた時代があった。床屋の3色のポールが「動脈血・静脈血・包帯」が実は「動脈血・静脈血・リンパ液」であるとの意見も興味深い。
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リンパってなんだかみんなわかってないと思うのでこれを読んでどういうことなのか理解したほうがよいと思いました。歴史から入ったりするのは意外だったけれど、興味深く読み進めることができました。
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血液の本はあれこれ読んだことがあるけれど、リンパを扱う本ははじめてかも。
人の身体の多くが水分。その中でもハデなのが血液で、地味なのがリンパ。なんていうとリンパに怒られてしまう。血液の役割はなんとなくわかっているけれど、リンパのことって知らないなあ。血液は心臓という動力で速く動くけれど、リンパはそういうものがないので、ゆっくりと体の中を流れている。なぜ流れるのか。リンパマッサージというものがなぜ役立つのか。目に見える「むくみ」から、癌の転移に関わるメカニズムなど。
身体の中身の話って、いまこの瞬間も自分に起こっていることなので、わかった嬉しさと、なんだか気持ち悪さが両立して好きだなあ。
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リンパとは血管から周囲の組織に漏れでた成分である組織液を吸収したもの、白い血
顔がむくむのは顔面にあるリンパの流れが滞るから=浮腫
腹腔 胸腔
胸管=リンパの主幹
リンパ浮腫 マッサージ、バンテージ、圧迫した上での運動
兵士のゲートル
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リンパ管に対する研究の歴史的経緯とリンパ浮腫の治療についてまとまっている。
今まで血管系と比して研究の対象とされてこなかった分野だが、婦人科腫瘍に対する手術後高率に発生するリンパ浮腫など生活上非常に困っている人も多い。
リンパ管肉腫(Stewart-Treves症候群)など生命予後を規定する疾患も発生することからも、重要な領域である。
しかしながら、リンパに関する研究、治療どちらも一般的とはいえる規模には至っておらず(勿論優秀な研究者、臨床家の先生方はいらっしゃると思うが、たとえば婦人科腫瘍の治療とリンパ浮腫の治療の規模が違いすぎる)、更なるデータの蓄積を待ってからこのような本が現れてもよかったのではないかと思う。そのことを思いながら著者のあとがきを読み「時間切れ」という言葉に忸怩たる思いを感じ取った。
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人間にとって大事なリンパだが、意外に知られていない。
白い血液。見つけにくい。機能が判り難い。
そんなリンパについて書かれた良書。
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巷でたまに話題になる「リンパ」とは何か知りたくなり手にした本。ブルーバックスということを考えても、かなり専門的な医学書ともいうべき内容で素人が手を出すには難しかった。リンパが滞る「むくみ」の発生要因、効果的な解消法などが良く分かった。
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リンパと聞くと、リンパダイエットとかリンパ健康法などが頭に浮かびます。
「リンパ」という言葉が、リンパ液、リンパ節、リンパ球などのいずれを指すものかを気にせず使っていたなあ、と感じました。
リンパは12時間かけて体内を循環する(血液40分)。
ゆ~っくり流れるリンパの、不思議な振る舞いが感じられて面白かったです。
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人間の体の大部分は「水」でできているといっても過言ではない。成人男性では、55~60%、成人女性では50~55%が水分を占めるという。人体の水分は、細胞内にも、細胞の外にも「水」が存在する。このうち、細胞の外に存在するものを「体液」と定義するらしい。体液の中で代表的なものは「血液」だろう。人体を循環する血液が恒常性維持のために大切なことは誰でも知っている。だけど、血液以外の体液をボクたちはよく知っているだろうか? 第2はリンパ液であり、第3が脳脊椎液らしい。
本書はこの「リンパ」に関してまとめた本。
血液は心臓をポンプとして、まさに体内を循環しているが、リンパは半循環であるとか、床屋さんのサインの白色は、包帯ではなくてリンパ液であるという説があるということや、リンパ管は血管より臓器の深いところにあるとか、単純に知らないことが多いから楽しく読める。
未知の世界の情報本。
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リンパについて一通り。ちょっと専門的。
リンパが身体中を一周して元に戻るまで約12時間かかると言われている。血液は約40秒ほど。
リンパの流れを助ける為に足首をぐるぐる回したりふくらはぎを揉むのは効果的。
リンパ菅は動きの活発な部位によく発達している。
むくみ(浮腫)は硬い骨の上の肉例えばオデコやスネを5〜6秒押して判定。たちまち戻れば浮腫ではない。柔らかいところでは出来ない。浮腫が酷くなると、皮膚も硬くなるのも知らなかった。
血管やリンパの造影剤はいろんな種類があり、副作用があるものもある事を初めて知った。
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リンパという言葉はもちろん知っているけれど、学校などで習うことは断片的で、全体像は分かっていなかった。本書を読む前は、リンパと言えば血液から出た組織液が入っていく場所で、消化管から吸収された脂肪が流れ込む場所であったり、免疫の場であったり、がんが転移して成長する場、という印象しかなかった。
本書を読んで、リンパについて体系的に知ることができた。たとえば、リンパ管が血管と異なり「行き止まり」があるということは初めて知った。リンパ管壁に平滑筋があって自力で液を流しているというのも驚きだった。
途中の期間ごとのリンパの構造についての箇所などは、単調すぎて退屈だったかな。教科書っぽい感じがして、あまりブルーバックスという感じじゃなかった。