紙の本
竹田圭吾さん
2016/02/22 12:50
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投稿者:のんぴぃす - この投稿者のレビュー一覧を見る
竹田圭吾さんが亡くなったというニュースを見て、初めて竹田圭吾さんを知りました。考え方がしっかりとされていて、人に流されないところに感動し、思わず、著書を買ってしまいました。情報を集めない、という言葉に尊敬しました。
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おさえるべき所をおさえた良書。赤福氷だけの人ではなかった。ニューズウィーク自体にも興味が。柔軟に求められていることを話す一方できっちりバックグラウンドがあるというコメンテーターは少ないだろうし、きっちりと制作側が人選を行っているのであれば重宝されるだろうなあ。
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「コメントする力」。
そのタイトルから想像する以上に、広い部分をカバーした本でした。
著者ならではの情報と接触する際の作法、また、それを自分なりに編集し
他者に伝える際に、どう組み立てて発信するべきかということが、具体的に著者の習慣や体験を例に出しながらわかりやすく書かれている。
ただ、書かれている具体的な情報との付き合い方が、万人に通用するのかは疑問を抱かざるを得なかった。
「そんな時間ありません!」という読者の声が、聞こえてきそうな部分もあった。(笑
あと、「頭脳の明晰さも必要な気がする…」とか思ったり、自分自身、書かれていることを全部出来る気はしていなかったり。
しかし、著者自身これを全部やれとは言っていないし、掻い摘んで真似をするだけでも、実際には十分に使える術でしょう。
新聞、TV、雑誌、リアルとネットを問わず人とコミュニケーションをとる上でも参考になる。
あと、ツイッターの面白さと、著者のツイッターに対する愛着もわかります。
なんだかんだ、やっぱりツイッターは革命的なツールだよね。
と改めて思わされた最終章でした。
全体として「複眼思考」が散りばめられた良書。
オススメ出来ます。
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タイトルだけ見ると、有りがちな「○○力」かな〜と思いがちですが、内容はとてもしっかりとしていて、要所要所に挿入される例が面白いです。
普段、多数のメディアに晒されている我々はどのように情報を仕入れて、発信したら良いか、指し示してくれています。
印象深かったのは、「わからないものは、わからないと受け止める」ということです。
「ニュースを読んでわからなくても、無理に結論を出さず、その場ではいったんそのまま「わからない」と受け止める。時間をおいて、別な情報にあたり、わからなさを少しずつ解消していく。そうした姿勢が大切だと思います。」(p.70)
すぐに結論が出てしまうこと、理解できることなんか、そもそもニュースにならないし、多分、あの池上彰氏でもすぐに「わかった」なんて言えないんじゃないかな〜。
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今もっとも信頼するジャーナリストなのだが、その人のコメントを見るのは「テレビ」ではなく「ツイッター」。てか、断然そっちのコメントのほうが面白い。
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元雑誌編集長コメンテータージャーナリストの仕事術、みたいな本。分かりやすい。万人に役に立つ内容かは微妙やけど面白かった。気になったら本屋であとがきを読むと良い。
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コメンテーターのしてのプロ意識を感じる。マスコミの情報操作的な手法にすかさず批判的なコメントを発することができる、この人の良心は信じていい。
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「ニューズウィーク日本版」元編集長による、情報力とコメント力を磨くための、情報を編集し発信する技術。
コメントを求められたときに、瞬時にうまいことを言うのは難しい。準備した材料の中から必要なものを選び出し、瞬時に加工して、限られた時間で伝わるように形を整えて発信しなければならない。普通に生活していれば、瞬時にコメントを求められることはよくある。気心が知れた人との日常会話であれば、すぐ訂正できるが、仕事などで一瞬一瞬が真剣勝負という場面もあるだろう。
以下は学んだこと。
・情報は整理しないで、何となくの全体像を把握する。
・ネットニュース、新聞、Twitterなど複数の情報源を定点観測する。
・物事は、白か黒かの二次元論ではなく、ほとんどがグレー。
・コメントは、他人とかぶらないように、感想だけでなく独自の視点から付加価値をつける。
・ボケ力を磨く。
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即興でのコメントがとても下手なので読みました。例えばコメントをする仕事としてテレビ番組のコメンテーターを挙げていました。確かに情報番組を見ていると、「この人切り込んでくるなー!」という人と「私でも言えるような当たり障りのないことを…」という人がいるように、ちょっと訓練が必要な「コメント力」。特になるほどと思ったのは、ディスカッションをするときには論点を選ぶ、論点を選ぶためには、「分解する」点でした。情報発信する上でのポイントなども丁寧にまとめられており、手元に残しておきたい一冊です。
■印象に残った言葉
・何かの問題について、どこに原因があり、どの程度の解決をどうやってめざし、再発をどうやって防ぐかを考えるためには、まず、根本の大きな問題に関わっているアクター(関係者)と、そこから枝分かれしてくる個別の問題を分離・分解し、整理することが必要です。
・(調べたい)テーマについての情報をたくさん発信しているのは誰かを、なんとなく頭に入れておく
・情報発信に利用できる独自性=オリジナリティー4つ
1)情報分析の独自性
2)体験の独自性
3)コンテクストの独自性
4)表現の独自性
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情報に流されないために読んでみた。
けれど、やはりそれは難しそう。
どう情報を選んで、どう考えて、どうまとめるか。
選択ひとつとっても、いろいろなやり方がある。
あまり時間をかけて読めなかったので、もう少し社会人生活を経験してから、もう一度読んでみたい。
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バイブルに決定。
世間に氾濫する情報をいかに"掴み"、"発信"するか。
蔓延る情報のなんたるかから、掴み、編集し、発信するまでのノウハウが詰まった良著。
強調されているのは、情報を集めず、"見るともなく見る"こと。複眼思考。
そして発信には、"付加価値を付ける"こと。重要なのは聞き手に新たな思考の材料を提供すること。
竹田氏のツイートのような、面白くも考えさせられたり、そんなコメントをしたい!
と、言ってるコメントにもう付加価値がない。あぁ…。
竹田さん現在病気療養中。また気の利いたコメントを楽しみに待つ。
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コメンテイターとして活躍している著者による、情報との付き合い方と、情報の解釈の仕方、コミュニケーションのとり方に関する指南本。ツイッターでフォローしているが、参考になる視点を提供しているし、遊びもあるのでどのような内容か気になっていた。
情報を収集して整理するようなことはしない。主要指標は数値自体ではなく、トレンドを理解する。ディスカッションする場合は、論点を絞る。情報はストーリーとして伝えるようにし、ストレートニュースのようなことはしない。分からないことを無理して分かろうとしない。メモには、その場で自分が感じたことも盛り込むと、後で振り返りやすくなる。コメントすることがないときは、コメントしない。などなど参考になる内容が多く含まれていた。
一定のレベルに達するまでは、インプット多め、良質の情報を多く浴びた方がいいのだろうが、そのうち情報過多になるので、理解するものと所在が分かるものに分けることになる。その上で、ターゲットにとって分かりやすいように編集して、価値あるコミュニケーションをする、ということ。ロジカルコミュニケーションの上級版だった。
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■コメントには付加価値をつけるべし
・無駄なコメント
①みればわかること
②一般論、原則論
③他の出席者がいいそうなこと
④根拠のない話
■コメントの方法:
①タテとヨコで比較してコメントする
・タテ:時間軸
・ヨコ:地理軸
*地理とは別の領域、分野、場所、立場のこと
ex 裁判員制度について考えるときは
タテ:裁判制度の歴史
ヨコ:外国の例
⇒つまり2つの軸で考えて比較するとよいということ
よって、裁判員制度の例では、
裁く側の視点×裁かれる側の視点
とかでもOK
②ストーリーで語る
・物事は複雑で様々な面があるのは当然だが、どのポイントを強調し、どこを削るのかが大事
→その上でより具体性がありイメージしやすく語ること
ex. オバマはどんな人か?と問われたら、
× 社交的でなくて人間関係を築くのが下手…これだと面白みにかける
○ 「ブッシュもクリントンもオバマもゴルフが好きでよくまわる。違うのは誰とプレーするかだ。
ブッシュやクリントンは政敵や野党の議会指導者も誘ってラウンドする。冗談を言い合いながらさりげなく根回したり信頼関係を築いたりする。
オバマはほとんど自分の側近や親しい友人とだけプレーするんだよ。」
■面白いコメント例:『勝者のキス』
・勝者のキス:1945.8.14にアメリカの勝利を祝ってNYタイムズに集まって人々の中で、水平が看護婦にキスをしている写真
→これにコメントを求められたら、「長く戦争が終わった喜びにあふれてますね」とかは×
→
タテ:アメリカの10年後、20年後は?→朝鮮戦争、ベトナム戦争で出兵しなければならず荒廃していく
ヨコ:日本は?→今は焼け野原で荒廃しているが、10年後は復興し、20年後はオリンピックを開いている
→この写真の瞬間にはアメリカ人も日本人も逆転した未来が待ち受けてるとは知らないはず。
そう考えると運命の悲哀さと皮肉を感じる。
とコメント。
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自分とは全く合わない意見をもすくい上げ、空気を読みながらあえて流されない非常に真っ当な内容の書籍でした
とても聡明な方だとお見受けしているので、正直言えば新書レベルではなく、もう少し掘り下げて貰いたかった不満があります
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著者のキレのあるコメントが産まれる秘訣が、随所に垣間見える。
「勝者のキス」という写真を見て、即興でコメントをしたくだりは、秀逸!