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読割 50
紙の本
きことわ (新潮文庫)
著者 朝吹 真理子 (著)
貴子と永遠子。葉山の別荘で、同じ時間を過ごしたふたりの少女。最後に会ったのは、夏だった。25年後、別荘の解体をきっかけに、ふたりは再会する。ときにかみ合い、ときに食い違う...
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商品説明
貴子と永遠子。葉山の別荘で、同じ時間を過ごしたふたりの少女。最後に会ったのは、夏だった。25年後、別荘の解体をきっかけに、ふたりは再会する。ときにかみ合い、ときに食い違う、思い出。縺れる記憶、混ざる時間、交錯する夢と現。そうして境は消え、果てに言葉が解けだす―。やわらかな文章で紡がれる、曖昧で、しかし強かな世界のかたち。小説の愉悦に満ちた、芥川賞受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】
【芥川賞(144(2010下半期))】葉山の高台にある別荘で、幼い日をともに過ごした貴子と永遠子。ある夏、突然断ち切られたふたりの親密な時間が、25年後、別荘の解体を前にして、ふたたび流れはじめる…。【「TRC MARC」の商品解説】
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高嶺を舞うごとき読後感
2016/03/03 22:10
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:山好きお坊さん - この投稿者のレビュー一覧を見る
品がある。幾重にも重なる過去の話が乱雑に絡むことなく紡がれていく。透明感があり、人と人の触れ合う温かみを感じながら読んだ。永遠子の母淑子が、夫以外に好きな男性がいたこと、その頃に生まれてこなかった妹がいたことをデパートの食堂で何気なく告白すること、また貴子が妻子ある男と最近別れたことなど結構泥臭さが匂ってもよい出来事もあるのだが、流れは静謐で静かで清らかな深山の沢の感じである。難字や触れたことに無い言葉に出くわすことが多い。作者が歌舞伎の研究者である所以であろう。