紙の本
ラブストーリーは苦手だけど、、、。
2013/11/27 09:48
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投稿者:kent-deli - この投稿者のレビュー一覧を見る
取りあえず、全般的にラブスト苦手派っす。人並みぐらいの経験値しか持ち合わせちゃいないし、男女のごにゃごにゃ解りません笑。
でもこれならいけるかも。洋書の力か作者の技量か判りませんが、さらっと読めました。
貸してくれたサークル系S、アリ月。成長できた笑。
紙の本
読む・書く
2016/02/25 22:06
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹氏が選んだ海外の短編恋愛小説9編と、自身の作品を収録。海外の作家は、あまり馴染みがないが、いずれも楽しめた。「恋」という括りで捉えると、どれもが村上氏の作品と似ている部分が多くあり、読むことも書くことも同じような世界があるのかと、そんな興味も。
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若くても大人でも、恋の痛みはみな同じ。ガイブンはなんとなく馴染まなくて、今回もわかりずらいところ(読解不足なのだけど)も多々あったが、それぞれ恋の痛みや滑稽さに屈折した共感を持ちながら読んだ。一番好きだったのは、ジャック・ランダ・ホテル。わたしも同じことをしていたかも。
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まず表紙が素敵。ジム・シェパード「恋と水素」だけ未読。アリス・マンローの「ジャック・ランダ・ホテル」がおもしろかった。あとマイリー・メロイの「愛し合う二人に代わって」とリチャード・フォード「モントリオールの恋人」かな。
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どこかの書評でみて読んでみた。村上春樹が選んだ恋愛もの短編集。最初の数編はものすごく直球で、かえって新鮮に感じた。そういえばこのところ恋愛小説も恋愛映画もご無沙汰だなぁと(笑) 途中からヘンテコな話とかコワいのとか、村上春樹いわく「大人向けの、練れた」ラブストーリーも。目利きによるこうしたアンソロジーはもっとあってもいいと思う。いちいち村上春樹のコメントがついてて、それがまたハルキ節で、この短さだとパロディのようでおもしろい、なんていったら起こられるか(笑)
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村上春樹がセレクトした10の短編恋愛小説を翻訳したもの。それぞれに村上さんの簡潔な解説が付いている。最後の10編目は村上春樹自身のちょっとパロディっぽい短編も含まれている。
最初の方の『愛し合う二人に代わって』、『二人の少年と、一人の少女』あたりは村上さんも認めるようにストレートな若く苦い恋愛小説。こういうのもありなのかもな。そういう小説でも、だからこそ、翻訳は重要だなと感じさせる表現がたびたび。たとえば、友人の彼女への告白に戸惑う主人公の気持ちを描いている箇所で、
「しかし今自分の心にいちばん重くのしかかっていることについて、そしてメアリ・アンも既に気づいていると彼が信じていることについて語ることは、まだ彼にはできなかった。彼女がまだそれに気づいていないかもしれないという可能性もあったからだ。そしてそれをいったん口に出してしまえば、彼ら全員にとってすべてが一変することになる。そのようなリスクを冒す準備が彼にはまだ整っていなかった。」(『二人の少年と、一人の少女』 p.77)
という日本語は、原文はどういう英語なんだろうかと気になる。
このアンソロジーは、村上春樹も争った(本人は争ったつもりなど毛頭ないのだろうけれども)2013年のノーベル文学賞を受賞したアリス・マンローの作品が選ばれていることでも話題になった。元々は村上春樹との共著もある翻訳家の柴田元幸からの推薦だったということがあとがきに書かれている。この中では、一番読みにくい小説だという印象。上級者向き、だからなのだろうか。
表紙は、竹久夢二の『黒船屋』の猫を抱く女。結核で夭折した恋人を思いながら、新しい恋人となる女をモデルにして書かれた。女の腕に抱かれる黒猫は夢二自身を象徴しているとも言われる。その恋の物語もせつない。
『モントリオールの恋人だち』が一番好みかも。訳している村上さんも楽しそうだし。
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好きになれる短編もそうでもない短編も。案外、恋上級者編が多い気がします。若い人にはどうなんだろう。
この間春樹さんとノーベル賞を争った方の短編が入っているというのも一興。そしてザムザ…。
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村上春樹さんが選んで訳した世界のラブストーリー10編。各編の最後に【恋愛甘苦度】が★で評価されています。恋愛の始まりと終わりの異なる切なかさを甘苦度で表現できるとは!
村上春樹さんが紹介しなければおそらく一生読まなかったタイプの短編集です。
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幸せな、淡い、苦しい、いろんな恋愛短編を村上春樹さんが訳した本ですが、それこと色んな種類の作品が散りばめられていて、楽しめますね。個人的にはリチャード・フォードの作品が一番好きだなぁ
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ラブストーリーを集めた短編翻訳集である。最後の村上春樹の作品は、少し毛色が変わった作品であるが、想像力が広がって、非常に発展性がある作品だと思った。長編小説にしても面白いような気がした。
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どれもいいんだけれども。こう、バランスがとれててストーリーとして面白いなあと思ったのは、ノーベル文学賞受賞のアリス・マンローのジャック・ランダ・ホテルかなあ。しかし、私がぐっと心を掴まれた、本当に好きだと思ったし怖いと思ったのは、ペーター・シュタムの甘い夢を。盲目的な幸せと、二人の違う人間が相対していることによる微かな軋み、しかしそれを受け入れまいと目をつむる感じや、受け入れて落ち込む感じ。なにもかもが心に刺さる。このイノセントさも。若いということは、イノセントということなのだろうか。やっぱりこれ、自分の年齢や、自分の人生が現在置かれている場所によって心惹かれる話が違う気がする。裏を返せば、そんな様々なお話が入っているということ。一話ぺろりと書いてしまった感のある村上春樹の恋するザムザについては、遊び心もあって春樹らしい内容。以下に、私が一番好きだった甘い夢をの村上春樹の解説を一部抜粋しておく。
やがて時の経過とともに過去のものとなってしまうであろう、若い男女の純粋でイノセントな日々。湖では水死体が発見されるし、犬たちは毒殺されている。テレビはすぐに映りが悪くなる。そのような冷ややかなすきま風な、窓の隙間から僅かに吹き込んでくる。しかしまだしばらくのあいだ、二人はお互いの温もりを感じあいながら、幸福に暮らし続けるだろう。
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2014年、最初の文章はまだ読んだことがない村上春樹の文章で、と思っていたので、読めてよかった。
「二人で少しずつ、この世界の謎を解き明かしていきたい。」
カフカの『変身』を思いだして(読まずに)、『恋するザムザ』という題名を考えてから書いた話だそう。設定は謎だらけだけれど、こうして人は恋に落ちるな(恋に落ちるとはこういうことだったかも)と思った。
まだあと8編と半分も読める(残りは村上春樹が訳したもの)と思うと幸せ〜。
(6月25日 長男おたふくの中 読了)
選ばれただけあって、どれも一癖、二癖あって、すごくよかった。普通の恋愛は一つもない。
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・恋するザムザ
【バターもジャムも塗らずにパンをそのままちぎって口に入れ,茹でた太いソーセージを丸ごと貪り,殻をむくのももどかしくゆで卵を齧り,酢漬けの野菜をわしづかみにして食べた。温かいマッシュポテトは指ですくって口に運んだ。口の中でいろんなものをひとまとめに咀嚼し,噛み残したものは水差しの水で喉の奥に流し込んだ。】
【「またあなたに会えるだろうか?」とザムザは最後にもう一度尋ねた。「誰かに会いたいとずっと思っていれば,きっといつかまた会えるものだよ」と娘は言った。今ではその声は僅かに優しい響きを帯びていた。】
【「ええ,あなたにもう一度会いたいと思う」「そんな風におちんちんをおっ立てて?」ザムザはその盛り上がりにもう一度目をやった。「うまく説明できないけど,これはぼくの気持ちとは関係のないことだと思う。これはたぶん心臓の問題なんです」】
・二人の少年と一人の少女
【ギルバートは根っからの皮肉屋だった。彼とレイフがクラスメートだった高校で,卒業アルバムの編集者たちは彼を「最もシニカルな生徒」に選んだ。それは彼を喜ばせた。ギルバートは幻滅というものを,精神の自然な帰結であり,責務であるとみなしてさえいた。それによって人はお仕着せの紋切り型を打ち破り,ものごとの真の自然な有り様に到達できるのだ。彼は何ごとも額面通りには受け取らず,権威には敬意を払わず,自分の判断したことのみを尊重し,どのようなおぞましい犯罪や愚行〜とりわけ聖なるものと見なされている世界のそれ〜をも眉ひとつ動かさず受け流すことを自分の使命と見なしていた。】
【この冬からスカッシュをやり始めたのと同じ理由で,この男はオペラにも興味を持ち始めたんだなとギルバートは思った。いわばアクセサリーとして。】
【家に帰る途中,ギルバートはダイナーに立ち寄った。そしてアップルパイを食べ,コーヒーを飲み,通り過ぎる車を眺めた。』
『そうかなあ。だって白を使っている家はたくさんあるじゃない。赤がどんな効果を発揮するか?赤はコントラストを与えるし,玄関までの煉瓦道を際立たせる。それこそがまさにここで求められていることだ】
・愛しあう二人に代わって
【「ねえ,ああいうのって前に感じたことある?」と彼女は尋ねた。「私たちがキスを―つまり彼らが私達にキスしてくれって頼んだとき」「感じるって,何を?」「何かが急にぱっと転換したっていうか」と彼女は言った。「そこで焦点がくっきり結ばれた,みたいな気持ち」「僕は違う」。彼の声はしゃがれていた。】
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短編小説10編、アンソロジー。
『愛し合う二人に代わって」と「L・デパードとアリエット』が良かった。
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恋愛アンソロジー。甘みと苦みが村上春樹によって評価されていて、恋愛上級者の話になればなるほど、苦みが多い。
アリス・マンローの話が怖かった。マイリー・メロイの不器用な男の子と派手系な女の子の話が甘酸っぱくて面白かった。村上春樹の「恋するザムザ」はカフカの話の逆をとって遊んではる感じがして「これぞ!村上春樹の短編!!」っていう作品だった。