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紙の本
御手洗潔の挨拶 (講談社文庫 御手洗潔シリーズ)
著者 島田 荘司 (著)
嵐の夜、マンションの11階から姿を消した男が、13分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。しかし全力疾走しても辿りつけない距離で、その首には絞殺の痕もついていた。男は殺されるため...
御手洗潔の挨拶 (講談社文庫 御手洗潔シリーズ)
御手洗潔の挨拶
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商品説明
嵐の夜、マンションの11階から姿を消した男が、13分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。しかし全力疾走しても辿りつけない距離で、その首には絞殺の痕もついていた。男は殺されるために謎の移動をしたのか? 奇想天外にして巧妙なトリックを秘めた4つの事件に名探偵・御手洗潔が挑む短編集第1弾。
嵐の夜、マンションの11階から姿を消した男が、13分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。しかし全力疾走しても辿りつけない距離で、その首には絞殺の痕もついていた。男は殺されるために謎の移動をしたのか?奇想天外とみえるトリックを秘めた4つの事件に名探偵御手洗潔が挑む名作。【商品解説】
目次
- 数字錠
- 疾走する死者
- 紫電改研究保存会
- ギリシャの犬
- 新・御手洗潔の志 島田荘司
収録作品一覧
数字錠 | 7−100 | |
---|---|---|
疾走する死者 | 101−179 | |
紫電改研究保存会 | 181−222 |
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紙の本
名探偵御手洗潔、名刺代わりの第一短編集
2015/03/28 13:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
名探偵御手洗潔の第一短編集。さまざまなタイプの作品で、御手洗の鮮やかな推理と島田荘司得意の大胆なトリックや伏線を楽しめます。
ダイヤル錠の密室と人間ドラマを描く「数字錠」。
マンションから飛び降りた男は、はるか離れた線路上で死んでいた!?「疾走する死者」。
唐突な訪問者が押し付けた、奇妙な仕事の裏とは?「紫電改研究保存会」。
子どもの誘拐事件と、たこ焼きの屋台にまつわる騒ぎがクロスする、謎のメモの絵解きが秀逸な「ギリシャの犬」。
いずれも読み応え十分の佳編です。
紙の本
御手洗の魅力溢れる短編集
2018/04/15 19:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
なかなかの優れものの4つの短編。独特の大掛かりなトリックから、シンプルなものまでいろいろ楽しめました。なんと言ってもどれも御手洗の魅力に溢れています。中でも良かったのは3つ目の『紫電改研究保存会』。読み飛ばしてしまうところに仕掛けが!シンプルなだけに短編らしくて良かったです。
電子書籍
御手洗潔シリーズ初の短編集
2017/04/14 12:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sipa - この投稿者のレビュー一覧を見る
御手洗潔シリーズの3作目で、長編2冊が続いた後の、初の短編集。 時間が経ってから再読して、最初の時とはまた違った感想を持ちました。
1970年代後半から80年代後半に起きた4つの事件について書かれています。 2作目からは5年くらい空いていて、探偵・御手洗の久しぶりの登板です。 その5年の間には、吉敷竹史シリーズが7作ほど出ていました。
1話目「数字錠」の舞台は四ツ谷駅付近、事件発生は1970年代末。 看板屋の社長が、密室状態の仕事場で何者かの手によって刺殺。 容疑者の2人それぞれが、犯行は難しい状況にあったことがわかり…
後の短編「近況報告」に、御手洗はコーヒーを飲まない、とあります。 今回再読して、その原因がこの話で語られていたことに気づきました。
2話目「疾走する死者」の舞台は浅草橋、事件発生は1980年代始め。 嵐の夜にマンションの11階から姿を消した男が、電車に飛び込んで死亡。 マンションから現場までは全力疾走しても間に合わない距離にあり…
今回再読して、他作品からのゲストが盛沢山だったことに気づきました。 ゲストは短編「糸ノコとジグザグ」のマスター、吉敷シリーズの中村吉造、 「嘘でもいいから」シリーズの隈能美堂巧(くまのみど・たくみ)の3人。
3話目「紫電改研究保存会」の舞台は中野、事件発生は1970年代後半。 竹橋の新聞社に勤める関根の元に、紫電改研究保存会を名乗る人物が来訪。 関根は中野にある保存会の事務所で封筒の宛名書きをさせられることに。 しばらく宛名書きを手伝っただけで何事もなく事務所から帰されるが…
最初に読んだあと何年もしてから、通学で東西線を使うようになりました。 再読した今回のほうが頭に浮かぶ風景はリアルになったと思います。
最後の話「ギリシャの犬」の舞台は隅田川、事件発生は1980年代後半。 小学生誘拐事件が発生した現場近くで、謎の暗号が書かれた紙が拾われ…
後の長編「水晶のピラミッド」に関して過去の事件として書かれています。 最初に読んだ時は何のことやらで、その長編を読む頃には忘れていました。 この短編から、「近況報告」にもある御手洗の犬好き加減がよく判ります。
紙の本
御手洗潔
2001/03/18 19:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
御手洗潔が活躍する短編集。
『数字錠』『疾走する死者』『紫電改研究保存会』『ギリシャの犬』の四篇。個性的でなかなかおもしろい。御手洗潔も個性的だし。ホームズ&ワトスンのコンビのような、御手洗&石岡の二人の会話も楽しい。洒落た話が多く、あっさり読める短編集。
紙の本
特に二番目
2022/02/09 04:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集ですが、どれも秀逸な作品ばかりです。長編に使えそうなトリックも多々あります。二番目と三番目は……特に二番目は、良かったです。他の長編の珈琲嫌いや犬好きの前日譚も。
電子書籍
御手洗潔の奇人ぶりがよく分かるエピソード
2018/11/18 01:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『御手洗潔の挨拶』(1987)は短編集で、「数字錠」、「疾走する死者」、「紫電改研究保存会」、「ギリシャの犬」、「新・御手洗潔の志」の5編が収録されていますが、最後のは小説ではなく著者による御手洗潔というキャラクターの説明です。
「数字錠」では、1979年12月に四谷に店を構える吹田電飾という看板屋の社長が作業場で仮眠中に殺され、朝出社した4人の社員がシャッターを開けた時に発見される一種の密室殺人事件で、一方はシャッターでそのカギは社長と独身社員最年長の者が持っているのみ。他方は裏木戸で、そちらは3つのリングから成る数字錠が掛けられており、暗証番号は社長しか知らないことになっています。さて犯人は本当に竹越刑事が目をつけている吹田社長に株で騙されたという二人なのか?(当然違う)
御手洗氏の意外な優しさが現れているエピソードです。
「疾走する死者」は語り手が石岡氏ではなく、隈能御堂巧(くまのみど たくみ)こと「タック」というサックス奏者の青年で、ある台風の夜にジャズ仲間で集まる会のようなものに誘われてバンド仲間の一人と共にでかけていくと、そこには御手洗潔と石岡氏もいて、御手洗氏はギターの超絶技巧を披露したりしてくれます。そこはマンションの11階で、停電直後に姿を消した男が、13分後、走る電車に飛びこんで死んだらしい。しかし全力疾走しても辿りつけない距離で、その首には絞殺の痕もついていました。その謎の移動はいかにしてなされたものなのか?
翌日刑事が来るまでそこでみんな足止めをくらっていたのですが、刑事が来て聞き込みが始まろうという時に18時からチックコリアのライブ演奏がテレビで放映されると聞くや、それに間に合うように帰りたいから、刑事に犯人とトリックを教えてさっさと帰宅するという苦笑したくなるようなエピソードです。
「紫電改研究保存会」ではM新聞社の英字部に勤務する関根が7年前の1978年の出来事をどこぞのバーで上司に語るという筋書きです。いきなり「紫電改研究保存会」の会長・尾崎善吉なる人が訪ねてきて、紫電改が四国沖海底から引き上げられる日にベテランパイロットがその近くに墜落したが、そのパイロットは関根の遠縁にあたり、同乗して一緒に居たカメラマンは尾崎の友人の息子だと言い、その友人に親戚関係を黙っている代わりに急ぎの宛名書きを手伝ってほしいという。手伝っているうちに話をいろいろ聞いて面白かったので、後日事務所を訪ねてみるともぬけの殻だった。関係あるのかないのか後日「ピサの斜塔救済委員会」から全く身の覚えのない寄付に対する感謝状が届いたとのこと。さて、なんだったんでしょう?
思わずふっと笑ってしまうような事件でした。
「ギリシャの犬」は御手洗潔の犬好きが如実に表れるエピソードで、たこ焼き屋の小屋が盗まれた日、その近所に住む目の不自由な夫人の盲導犬クロが殺されたことに端を発します。たこ焼き屋がどうのという話にまったく興味を示さず、そのご婦人を追い返そうとした御手洗でしたが、犬が殺されたと知るやがぜんやる気になって調査に乗り出します。するとこんどはそのご婦人の家で預かっている彼女の兄の息子が誘拐されて身代金を要求されます。彼女の兄はギリシャで成功した富豪だったのです。身代金の受け渡しは隅田川のどこかで、指示はハンディートーキーで与えるというので、警察は水上を警備で固めますが、御手洗は別行動で必ず子供もお金も守ると宣言します。
このエピソードから御手洗が得た教訓は「犬は人間の警官100人に優る」(笑)
電子書籍
昭和を感じる一冊です
2017/06/13 19:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美恵子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケータイがない時代、ちょっと前なのに昭和を感じる推理小説ですね。トラバーユっていう言葉、あったなあー。
昭和って、そんな昔じゃないのに、自分の体験した昔なんですよね。だから時代小説とは違う身近な懐かしさを感じました。
あ、推理小説だった。
紙の本
重要なエピソードがいっぱい!
2002/07/29 00:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
御手洗潔の性格を決定づける重要なエピソード満載の
4編からなる短編集。
「数字錠」このエピソードめちゃめちゃ印象に残りますよね。
トリック自体は、東京の渋滞を知っている人なら、「まあねえ」と
思うのものだと思うのですが、心をうつお話ですよねえ。
御手洗さんはイイ奴だ!ついでに12月7日は御手洗記念日としても
イイかも知れません(笑)。単純に数字に強いって言うのもかっこいいぞ!
「疾走する死者」この中の御手洗さんもかっこいいんだ、これが!
(ってこればっかり(^^;) ただしジャズの事を良く分かっていないと
場面の想像がちょっと難しいかな? 肝心のトリックですが、
う〜ん、これって成り立つのかな?あまりにも大胆な仕掛けです。
「紫電改研究保存会」これはホームズのかの有名な作品に
似ていますよね。連想がそこに飛ぶのは私だけではないはず。
御手洗さんは、ちらっと登場するだけなのですが、主人公の
サラリーマンが、とってもポジティブシンキングなのがすくい♪
私だったら、こんな風には、思い切れないだろうなあ…。
「ギリシャの犬」これは日常の謎と誘拐事件を見事に結び付ける
御手洗さんの手腕が見どころですね。御手洗さんは犬好きなのです。
しかしどの作品もものすごい仕掛けが使われていますよね…(笑)