紙の本
ザーッと降り続いていたような
2015/03/26 10:55
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投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
窪美澄さんの本は不思議と手に取ってしまう。あまり陰鬱になってしまうような作品は好きではないのに。読んでいても苦にならなかったのは雨が好きだからかもしれない。夜中のあいだずっとザーッと降り続いていたような静かな雨を想起させる作品。
電子書籍
うーん
2015/09/29 13:01
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投稿者:ななこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
官能的なお話が多いです。
さりげないけど鋭い話が好きなので、ちょっと期待外れかな。
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投稿者:ななこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
官能小説的な要素が強く、期待した内容とは少し異なりました。私はセックス描写は苦手なので、この作家はもう読まないかもしれませんが、文章自体はステキかと思います。好き嫌い別れるかと思います。
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この人はなんて人なんだ。
一話一話、どうしようもない閉塞感に襲われる。
すぐに次の話を読むのがもったいない。
しばらくすると、じわじわとナニカに抱かれているような気持ちになる。
特に最後の話で「温かい部屋で食べさせる料理を作りたかった。食べさせる。学ばせる。温かい部屋で眠らせる」のくだりは、ぐっと掴まれた。
子どもがいつかは離れて行ってしまう不安感、離婚した罪悪感、、
これは、うわべや取材だけでは書けない。
他の人のレビューを読むと、否定的は方もいらした。
そういう社会なんだと思う。
ああ、また、
もう、
次作が読みたくなっている
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雨の季節に読みたい、じめじめっとした、暗〜い短編集。とても好みでした 笑
●妻妊娠中に浮気をする、マスオさん的ポジションの男、
●パート先の大学生に焦がれる中年主婦
●不釣り合いな美女と結婚し、尽くしまくる男
●幼馴染の自殺に苦しみ続ける中学校教員
●自分勝手にシングルマザーになり、てんてこまいな女。
器用じゃないのに嘘やズルをしてしまう大人たち、
叶うはずのない、身の丈に合わない片思い。
ドラマや少女漫画みたいに、主人公に都合の良い展開は実際には無いものです。
みんな変に背中押されて、勝手に良い解釈しちゃって、勇気を出しちゃって、、、
人生狂わすほどの恥や玉砕食らって惨めなことに…
幻想を抱くほど憧れる人。手に入らないから、遠くにいるから、美しく見えるんですね。
妄想と現実の残酷さがリアルで面白い。
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たとえ暴力ではなくても人は人に傷つけられる。
身近な人間からの残酷な言動、無関心。
いつ終わるのかもわからない、這い上がることもできない。
そこで、もがき、壊れてゆく人がリアルに描かれている。
人の心の弱さは、時として狂気を導き、そこからあっという間にもろく崩れ落ちてしまいかねない、そんな危うさを感じた。
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心がザリッとするような短編集。
そういうの嫌いじゃないけど、この本はわたし的には消化不良。
あと、震災ネタが入ってたのがちょっと嫌だった。
あぁそうか、もうあの震災は小説のネタとして扱われる位置になったのか、と。
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日常に潜む恐怖(これはもう「恐怖」と呼んでいいと思います)を暴き立て、突きつけられたような。窪さんが描く世界には容赦がない。多くの人が「そこはやめときましょうよ」という部分から、目をそらさない。被写体を加工するアプリではなく、どこまでも冷徹に、ありのままの現実を写すレンズ。五編すべてに自分がいました。きっと貴方もいることでしょう。
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短編5編。ほとんどのお話は頭を抱えるほど読後感が悪く、心が弱っているときにはおすすめしません。「ふがいない…」以降評価を下げ続けてきた著者が「アニバーサリー」で持ち直し、期待が強かっただけに失望もまた大きかった。
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2014.3.23読了。
短編集を読むのは初かな。過去と現在が交差しているものが多く、今読むべき本だった気がする。
女による女のためのR-18文学賞出身なだけに、性的な場面も嫌じゃない好きな作家さんの一人になりそうです
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この人の描く作品はいつも生々しくて、変にリアリティがあって読むのが辛くなることが多い。
今回は初めての短編集だったが、相変わらず容赦なく読み手の心理に切り込んでくるあたり、著者らしい作品。
5編のうち最終編まで、読まなければよかったと思いつつ進んだが、最後にやっと少し救われてちょっとホッとした。
その辺り狙って構成もされているのだろう。
嫌いな作家ではないが、自分が精神的に参っている時には絶対読まない方がよさそうだ。
『雨のなまえ』
『記録的短時間大雨情報』
『雷放電』
『ゆきひら』
『あたたかい雨の降水過程』
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満たされなくて、もがいてみてもどこにも辿り着けない物語。
ざらざらした手に撫でられるようで不快なんだけど、その手の残した感触を忘れられない。
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登場人物たちはみな必死にもがいている。家族って一体何だろう?ヒリヒリと今の自分に刺さってきて胸が痛い。
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カテゴリにドロドロって作ろうかな、作ったら窪美澄の本ばかり入れちゃいそう、しかし私は窪美澄の本好きです。救いようのない人ばかり出てくる。よくこんな設定思いつくなあと思うけどこういう人は少なくない世の中なのかな。つらいな、現代。はしばしに震災が盛り込まれてたりする。
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妻の妊娠中、逃げるように浮気をする男。パート先のアルバイト学生に焦がれる中年の主婦。不釣り合いな美しい女と結婚したサラリーマン。幼なじみの少女の死を引きずり続ける中学教師。まだ小さな息子とふたりで生きることを決めた女。満たされない思い。逃げ出したくなるような現実。殺伐としたこの日常を生きるすべての人に―。いまエンタメ界最注目の著者が描く、ヒリヒリするほど生々しい五人の物語。 (「BOOK」データベースより)
ほんとうに、なんというか、めっちゃヒットです。
「晴天の~」や「ふがいない~」から思っていたけど、
この人、すごい!!この人の書く作品、すごい!!
江國香織さん以来の共感と尊敬。今年のNO.1の出会いです。
で。この5つの物語。共通する「雨」。じめっとした空気感。相当リアル。嫌になるくらい。でももう1度読みたくなる。珍しく。