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- カテゴリ:一般
- 発売日:2013/10/18
- 出版社: 文藝春秋
- レーベル: 文春学藝ライブラリー
- サイズ:16cm/395p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-813002-1
紙の本
保守とは何か (文春学藝ライブラリー 思想)
「保守」とは、主義ではなく態度である−。時事的な論争家、文藝評論家、脚本家、演出家など多くの顔を持つ福田恆存。彼の基礎的な論考の中から、「保守」という主題に関連するものを...
保守とは何か (文春学藝ライブラリー 思想)
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商品説明
「保守」とは、主義ではなく態度である−。時事的な論争家、文藝評論家、脚本家、演出家など多くの顔を持つ福田恆存。彼の基礎的な論考の中から、「保守」という主題に関連するものを中心に纏める。【「TRC MARC」の商品解説】
「私の生き方ないし考へ方は保守的であるが、自分を保守主義とは考へない。保守主義などといふものはありえない。保守派はその態度によつて人を納得させるべきであつて、イデオロギーによつて承服させるべきではない。」福田恆存が戦後の時流に抗して孤独のなかで掴んだ、「主義」ではなく「態度」としての保守。
時事的な論争家、文芸評論家、脚本家、演出家、シェイクスピア翻訳者など多くの顔を持つ福田恆存は、「保守論客」と位置づけられながらも、その「保守」の内実は、必ずしも十分に理解されてきたとは言い難い。福田恆存にとって「保守」とはいかなるものだったのか――本書は、その問いに迫るべく、気鋭の若手論客が編んだアンソロジーである。
本書の構成は、以下の通り、Ⅰ~Ⅴまで、年代順であると同時にテーマ別に構成されているが、福田恆存の思索自体が、問いに対する答えを一つずつ腑に落としながら、時代ごとに形成されたものにほかならないからである。
「Ⅰ 『私』の限界」〔九十九匹(政治)には回収できない一匹(個人)の孤独とその限界をみつめた論考〕。「Ⅱ 『私』を超えるもの」〔近代個人主義の限界で、エゴ(部分)を超えるもの(全体)へと開かれていった福田の論考〕。「Ⅲ 遅れてあること、見とほさないこと」〔近代=個人を超える「全体」を「伝統」として見出しながら、それを「主義」化できないものとして受容しようとした論考〕。「Ⅳ 近代化への抵抗」〔戦後を風靡した合理主義と近代主義に抵抗した論考〕。「Ⅴ 生活すること、附合ふこと、味はふこと」〔「生活感情」に基づき、主義ではない、生き方としての「保守」の在り方を示したエッセイ〕。
旧来の「保守」像と「福田恆存」像を刷新する本書は、今日、最良の「福田恆存入門」であると同時に「保守思想入門」である。【商品解説】
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一匹と九十九匹と
2015/08/30 18:28
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きらきら - この投稿者のレビュー一覧を見る
”一匹と九十九匹と”が凄く良く、これだけでも読む価値はあります。
数値化できるものと、数値化できないもの。
そこから、個人と全体のうまいバランスを取ることの必要性について記述しています。
当たり前の事だが、それを言葉で上手く表現していると思います。