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紙の本
味を追う旅 (河出文庫)
著者 吉村 昭 (著)
北は北海道から西は四国、長崎、南は沖縄まで、出合ったうまい物の思い出の数々。気のきいたものから、裏通りの何気ないうどんまで。取材の裏に食の影あり。旅先の朝は市場がよい。東...
味を追う旅 (河出文庫)
味を追う旅
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商品説明
北は北海道から西は四国、長崎、南は沖縄まで、出合ったうまい物の思い出の数々。気のきいたものから、裏通りの何気ないうどんまで。取材の裏に食の影あり。旅先の朝は市場がよい。東京にも、旅はある。吉祥寺で鴨肉に舌つづみ、下町浅草にも訪う店は少なからず。口福、そして居心地。蘊蓄無用の紀行集。【「BOOK」データベースの商品解説】
北は北海道から西は四国、長崎、南は沖縄まで。小説家・吉村昭が、下町の味や裏通りの味など、取材先で自身が出合ったうまい物の思い出の数々を綴る。〔「味を訪ねて」(2010年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
吉村 昭
- 略歴
- 1927-2006。東京生まれ、作家。純文学短編、記録文学、戦記小説、事件小説、歴史小説など。作品に『破獄』『陸奥爆沈』『天狗争乱』など。吉川英治文学賞、讀賣文学賞、大佛次郎賞、菊池寛賞ほか受賞。
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紙の本
食通吉村昭の随筆
2013/12/15 21:42
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
吉村昭の随筆集である。一つ一つはきわめて短いものである。テーマは食べ物である。吉村昭が食通だとは知らなかった。しかし、グルメでうまい店を食べ歩くのとは少し違うようだ。食べ物に対する興味はあるが、一言で言ってしまえば料理というよりは、素材の美味しさ、新鮮さに重点を置いているのであろう。
職業柄、吉村は取材旅行に出ることが多い。編集者を伴ったり、案内役を連れたり、その行先と目的は様々である。しかし、そのついでに地元の店に立ち寄るわけである。それには地元住民や案内役、編集者から旨い食材を出す店を聞き込む。それで概ね目的は達成できるようだ。
本書は短い随筆集であるが、いずれもどこかの雑誌などに頼まれて発表したものである。本書ではそれを編集しているのだが、重複が多いのも特徴である。吉村は食通ではあるが、酒通でもある。どちらかといえば呑み屋に行くのが楽しみのようだ。その酒の好みや、日本酒、洋酒、ビール、焼酎などを少しずつ飲むので、全体の酒量は大した量にならない。したがって、悪酔いもしないというわけだ。
これらは発表媒体が異なるので、繰り返し登場する。同じことをまったく異なるように書いたのでは信用問題だが、正直に書けば、結果的に同じことの繰り返しになるのは当然である。
本書はグルメ本のようにどこそこの店が旨いというような書籍ではない。おそらく、できれば自分だけが知っている店を保護しておきたいという気持ちが現れているような気がする。とはいえ、別に隠しているわけではないのだろう。実際、本書に記されている店を探しても、現在はどうなっているのかは定かではない。何しろ、随分前の話なのである。昭和60年以前の場合もある。したがって、その土地を訪れた際に探しても見つかる保証はない。
吉村の食に関する楽しみや好みを知るだけにした方がよさそうである。これを読んで思い出したのは池波正太郎の随筆である。この中にも食べ物に関するテーマが多かった。どこか気脈が通じるところがあるようだ。
電子書籍
少し矛盾している気が・・・
2017/03/09 17:34
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者は食事にお金をかけたくないと書いているが、登場している店は高級店ばかりである。それこそ満員電車に揺られているサラリーマンではおいそれと行けない。食事には相当こだわりがあると感じた。