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笑いと忘却の書(集英社文庫)
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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2013/11/16
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社文庫
  • サイズ:16cm/383p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-08-760677-5
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

笑いと忘却の書 (集英社文庫)

著者 ミラン・クンデラ (著),西永 良成 (訳)

党の粛清により、隣の男に貸した帽子を除いて、すべての写真から消滅した男。一枚の写真も持たずに亡命したため、薄れゆく記憶とともに、自分の過去が消えてしまうのではないかと脅え...

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笑いと忘却の書 (集英社文庫)

972(税込)

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商品説明

党の粛清により、隣の男に貸した帽子を除いて、すべての写真から消滅した男。一枚の写真も持たずに亡命したため、薄れゆく記憶とともに、自分の過去が消えてしまうのではないかと脅える女…。“笑い”と“忘却”というモチーフが、さまざまなエピソードを通して繰り返しバリエーションを奏でながら展開され、共鳴し合いながら、精緻なモザイクのように編み上げられる物語。【「BOOK」データベースの商品解説】

党の粛清により、隣の男に貸した帽子を除いて、すべての写真から消滅した男。薄れゆく記憶とともに、自分の過去が消えてしまうのではないかと脅える女…。〈笑い〉と〈忘却〉を緻密かつ多彩に編み上げた物語。〔1992年刊の改訳〕【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー9件

みんなの評価3.9

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (3件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

2014/10/27 00:49

投稿元:ブクログ

時には物語り、時には批評をし、時にはエッセイをし……とまったく読者を飽きさせない工夫が凝らされている。のだけれども、性愛の話が多すぎていささか辟易させられる。

2016/02/07 21:36

投稿元:ブクログ

ひょっとしたら、ミラン・クンデラ氏の最高傑作ではないかと思えてしまうほどの作品。
笑い、冗談、悪魔、天使、相反する関係であるようで、決して別のものではない。それらは紙一重でそこにある。
アモス・オズもこう言っている。
『「悲劇的」と「喜劇的」という形容詞は、同じ苦悩の風景を別の角度からのぞむふたつの窓にすぎないと教えてくれたのはチェーホフでした。私たちがみんな欠点があり愚かで滑稽だということに気づけば、たがいに悲喜劇的な思いやりを寄せることができるのではないでしょうか。秘密が見つかったとき、顔を赤らめるのではなく、同じようなひどい欠点やくせがあるのに気づいた他人どうしみたいに、そっと優しい微笑みをかわせるかもしれない。これは個人だけではなく、国や文化や宗教についてもいえるのではないでしょうか。』
物語は、悲しい重奏である。

2015/02/12 13:16

投稿元:ブクログ

何度か投げ出そうかと思ったくらいつかみどころがなかったのだが、六、七部で、すぅっと収まるべきところに収まるような印象。何が収まったのかはさっぱり不明なのだけど。

チェコでかつ共産主義という幾重にも知らない文化を背景としてるため、徴みたいなのはほとんど拾えてないのだろう。しかし、よくわからないけどなにか好い感じの余韻がある。

2015/08/18 11:39

投稿元:ブクログ

再読。
クンデラの言葉や理屈は意外と薄っぺらいのかもしれない。結構さらさらと楽しく読めてしまう抜群のエンターテイメント性がいい意味で優っている。もちろん、その薄い言葉が焦点を結ぶところに伝統の厚い蓄積があるのかもしれないけれど。
特に2番目以降の短編での心情描写が卓抜。何なのだろうこの妙な心理的リアリティは。

2015/09/18 14:41

投稿元:ブクログ

『存在の耐えられない軽さ』の変奏曲。その主題は、人間が互いにあまりにもわずかしか理解し合わないことへの後悔、そしてやがて風のように忘れ合う私たちの忘却。この主題は、反復されて擦り切れ、もはや生命力を宿さなくなるまで繰り返される。後悔を忘れた時歴史もまた境界を越える。その世界で私たちは、記憶をもたない人間として無邪気に笑いながら遊び回る。そこは思考停止(キッチュ)が上げる凱歌だけが聞こえる世界。歴史が境界の向こう側へと落ち、旅装を解いて休息している世界。昨今、そんな世界を思い描くのが容易になっている。そんな世界がもはや想像でなく、境界を越えて現実(こちら側)へと訪れつつあるからに違いない。

2014/09/23 23:54

投稿元:ブクログ

クンデラの作品の魅力にチェコの歴史が持つ政治的困難さを背景とした恋愛劇という要素があるのだが、これが何より素晴らしいのは恋愛の様相がそのまま政治的メタファーとして機能していることだ。愛し合う二人にも決して対等な関係は成立せず、多くの場合はその力関係と駆け引きに右往左往するその姿は、大国と小国の関係性と何の変わりもない。そして、時に政治は恋愛以上に個人的なものとして現れる。そのような状況に陥った時、人は比喩の重要性に、反語の持つ力強さに、変奏曲の様な多層的語り口の可能性に気が付くのだ。ひたすらに胸を打つ。

2013/10/25 20:52

投稿元:ブクログ

祝文庫化!

集英社のPR
「7編の連作短編を通して〈笑い〉と〈忘却〉というモチーフが繰り返しバリエーションを奏でながら展開され、精緻なモザイクのように編み上げられる、変奏形式の小説。クンデラ文学の原点。 」

2014/02/07 03:45

投稿元:ブクログ

笑いと忘却に関する思索的小説、あるいは小説的思索。
二つの主題が形を変えながら繰り返し語られる形式と、
その上作家自らの過去を取り込んだり、それを詩人たちの隠喩で示したり、歴史について評論してみたりと、まさに超絶技巧の変奏曲である。超絶技巧過ぎてわけが分からないよ。

解説読んでいろいろ納得できた。
あのような過去と歴史があって初めてこの小説が書けるのだとしたら、僕はもう読む前からこの小説を理解できないということになってしまう。
こういう小説を読む時にこそ、必要なのは納得することの読解力ではなくて、想像力のほうだろう。

2013/12/12 22:02

投稿元:ブクログ

久々のクンデラ文庫。単行本の発売は1992年……ずいぶん長かったなぁ。てっきり出ないものだと諦めていたよw
緩やかに繋がる7篇を収録した連作短篇集。
第五部『リートスト』が一番好みだった。

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