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紙の本
逆説の日本史 別巻4 ニッポン戦乱史 (小学館文庫)
著者 井沢 元彦 (著)
日本に「戦争絶対否定論者」が多いのは、過去の戦争はすべて悪という罪悪史観に囚われているからではないか…。長篠の戦い、朝鮮出兵など41の戦乱を検証する。戦国時代と幕末維新に...
逆説の日本史 別巻4 ニッポン戦乱史 (小学館文庫)
逆説の日本史 別巻4 ニッポン戦乱史
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商品説明
日本に「戦争絶対否定論者」が多いのは、過去の戦争はすべて悪という罪悪史観に囚われているからではないか…。長篠の戦い、朝鮮出兵など41の戦乱を検証する。戦国時代と幕末維新に活躍した英傑達と戦乱の深層に迫る戦争論。〔「井沢元彦の戦乱の日本史」(2009年刊)の改題,加筆改稿再構成〕【「TRC MARC」の商品解説】
『逆説の日本史』別巻シリーズ第4弾!!
日本に「戦争絶対否定論者」が多いのは、過去の戦争はすべて悪という罪悪史観に囚われているからではないか――。
例えば日清戦争は、中国の覇権を終わらせアジアの近代化を促したという点で、大きな意義がある。もし中華体制が永遠に続いていたら、日本や朝鮮は、インドのようにヨーロッパの植民地になっていたかもしれないのである。
一方、日本民族の愚かさを露呈したのが薩英戦争。日本刀で黒船を阻止できなかったように、憲法九条でテポドンから国民を守ることはできない。幕末の攘夷論者と現代の護憲論者の言っていることは、「空想的国防論」という意味で同じなのだ。
シリーズ累計490万部! 歴史ノンフィクションの金字塔『逆説の日本史』別巻シリーズ第4弾「ニッポン戦乱史」は、長篠の戦い、朝鮮出兵、関ヶ原の戦いから、薩英戦争、日露戦争まで、戦国時代と幕末維新に活躍した英傑たちによる41の合戦の深層に迫る、目からウロコの戦争論。逆説史観から導き出される歴史の教訓は必読!! きっと読者の歴史認識を覆すことでしょう。
解説は人気脚本家の内館牧子氏。
【商品解説】
目次
- 逆説の日本史 別巻4
- ニッポン戦乱史 目次
- まえがき …………5
- ニッポン戦乱史マップ …………8
- 第一章 戦国武将の野望1 下克上を勝ち抜く知恵
- 相模国盗り物語 北条早雲が残した「早雲寺殿廿一箇条」の遺訓 ………16
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紙の本
戦史から読み解く井沢史観
2014/01/26 14:32
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やびー - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代から近代までの日本史を取り巻く戦史に着眼した考察の一冊。
まえがきで、歴史には様々な見方がある。歴史上の事実に正面切って取り組むのも良いが、サイドストーリーに陽に当てることによって歴史の理解がより深くなることがあると、著者は説明します。
「逆説の日本史シリーズ」でお馴染みの、通史を書いている著者だからこそ、時代を跳び越えての類似性の比較は現代にまで及ぶので理解がしやすい内容になっています。
西南戦争における、西郷隆盛の戦略の不可解さには、「征韓論」で対立し下野する事で明治政府に対する周りの不満をアジテイトする存在になってしまった現象。
自ら立つ事によって、世にその真価を問うベく再び内戦を起こしても構わないとする、強い意思があったのか?あえて、かの人の戦略を追う事によって、言葉にしない想いを読み解く事は一冊の読み物になるテーマであり、未読ですが司馬氏がこの事件に挑んだのか解ります。
戦場だけで無く政治事件の舞台を扱ってみても著者が書くなら読んでみたいと思います。
紙の本
戦乱に隠された真実
2022/03/10 21:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
○下剋上の知恵
相模 北条早雲
55歳位で当時としては引退の年齢から伊豆・相模の両国を奪った
美濃 斎藤道三
“六角承禎条書”に、妙覚寺法連坊が油売が一代で盗った話ではなく、父との二代で成し遂げられたと記載
安芸 毛利元就
“三子教訓状”は、敵の団結を崩して勝利していったことで団結の重要さを説いた
○信長の天才的戦術
桶狭間
信長公記の信頼性が高い
奇襲ではなく、豪雨による視界不良によりたまたま義元を討つことができた
長篠
鉄砲の玉が当たる必要はなく、音による馬がの暴走で騎馬隊を制御不能にした
本能寺
光秀の発作的犯行であり、不安定な心の持ち主に凶器を与えたようなもの
○秀吉の天下統一
中国大返し
毛利への光秀の密使が秀吉に捉えられ、和議の後、信長の死を知ったのが二時間後
毛利は追撃せず、180キロを12日で引き返した
賤ヶ岳
勝敗のポイントは利家の戦線離脱
小牧・長久手
織田家潰しの対抗として家康と組んだ信雄だったが、秀吉に騙され講和を結んだ
家康は戦いに勝って、試合に負けた
朝鮮出兵
戦乱が終われば足軽は職を失う
領地の欲しい清正・行長などは勝って石高を増やすことが目的だった
○家康の情報工作
上田
徳川を二度敗北させた武将が真田昌幸
昌幸の挑発の影には“真田忍群”がいた
関ヶ原
合戦というよりは謀略戦であり戦う前から家康の勝利であった
輝元を大阪城に釘付けにし、秀秋の裏切りを確約していた
大阪の陣
豊臣が滅んだのは豊臣恩顧の大名の連続死であろう
家康は真田信繁にあと一歩の所まで追い詰められていた
○幕藩体制の国防論
薩英戦争
攘夷を実行しようとした島津久光
攘夷論者と護憲論者は同じ“空想的国防論”
新撰組
武州多摩の農民達には“将軍のお膝元の守り”という意識が植え付けられていた
龍馬伝
龍馬は平和的な改革を目指していた
武力で倒幕した維新であったが、龍馬が生きていたら維新が成功できたかはわからない
○大政奉還と戊辰戦争
鳥羽伏見の戦い
慶喜の弱腰がために負け戦となったが、慶喜は勤皇家水戸家の出身であった
無血開城
薩長は将軍の首を取ってこそ新しい世ができると信じ、江戸城へ向かっていた
海舟は、江戸城明け渡しを条件に攻撃を回避した
会津白虎隊
会津鶴ヶ城は落城はしていなかった
将校とはぐれた白虎隊士は黒煙に包まれた城を見て落城と思い込み、自決した
箱館戦争
甲鉄鑑を新政府軍に奪われ、津軽の制海権を失い、戦わずして屈した
○近代国家の戦争論
不平士族の反乱
明治新政府の腐敗堕落への激しい怒りが動機
西南戦争
最大の失敗は、熊本城を攻めたこと
それは、勝つつもりがなかったからと考える
日清戦争
中華思想の清国を近代化へに気づかせ、朝鮮を独立国としたこの戦争の意義は大きかった
日露戦争
乃木将軍のとった旅順攻撃は多くの戦死者を出したが、極めて妥当であった
○戦乱の教訓
崇仏戦争
神道と仏教は争う必要はない
人を救う方法論が異なるだけである
太子の憲法は悲惨な戦争体験からくる強い後悔の念から作られた
屋島・壇之浦
義経は“陸でも名将、海でも名将”
義経に勝利をもたらしたのは“ツキ”であろう
蒙古襲来
元は得意の騎馬隊を使えなかった
敵の長技を封じ、見方の長技を活かす形になったからこそ勝てた
赤坂・千早城
1対100の圧倒的な兵力差がありながら、殲滅できなかった鎌倉幕府軍の権威は地に落ちた
これが楠木正成の戦略だった
岡崎三郎信康
武田のスパイ工作で信康は切腹させられた