「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
コラプティオ (文春文庫)
著者 真山 仁 (著)
震災後の日本に現れたカリスマ総理・宮藤隼人は、“禁断の原発政策”に日本復興を託すが、その矢先、一人の日本人がアフリカで殺される。事件の背景に広がる政権の闇を追いかける新聞...
コラプティオ (文春文庫)
コラプティオ
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
震災後の日本に現れたカリスマ総理・宮藤隼人は、“禁断の原発政策”に日本復興を託すが、その矢先、一人の日本人がアフリカで殺される。事件の背景に広がる政権の闇を追いかける新聞記者と、宮藤を支える若き側近は、暗闘の末、最後に何を見るのか。謀略渦巻く政治の世界を白熱の筆致で描く真山文学の真骨頂!【「BOOK」データベースの商品解説】
カリスマ総理・宮藤は、震災後の日本の命運を原発輸出という“禁じ手”に託す。その矢先、一人の日本人がアフリカで殺される。事件の背景に広がる政権の闇を追う新聞記者と、宮藤の若き側近は、暗闘の末、最後に何をみるのか。【「TRC MARC」の商品解説】
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
世界を見据えた政治問題を鋭く描くとともに、衆愚政治や独裁への危険性をも指摘した秀作。
2019/11/27 00:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界を見据えた政治問題を鋭く描くとともに、衆愚政治や独裁への危険性をも指摘した秀作。政治には絶対的正義は無く多くは灰色であり、時によっては黒を白と繕う必要さえ認めつつも、それでも失ってはいけない良心があるべきという著者の真意が伺われる。正しい目的の為にはその実行過程に多少の問題、不正があっても許されると考えがちだが、歴史を振り返るとそのような過程を踏んで多くの不幸が生み出されて来たのである。本作ではカリスマ政治家が総理大臣となり、徐々に独裁者に変質していく過程をその熱烈な支持者の目から描き出すとともに、「独裁者は勝手に生まれるのではなく、マスコミが煽り国民がなびくことで生まれる」と、マスコミや国民の責任をも強く指摘している。2011年3月11日の東日本大震災で深刻な打撃を受け、未だに回復しえないでいる日本における政治の危うさをいち早く示唆した点でも素晴らしい作品である。優れた政治家にこそ、青臭い正義漢を振りかざす批判的側近が必要だとも言える。しかし、権力には腐敗する運命にあるのだろうか。著者の応えは、権力とそれを支える国民とのバランスが腐敗を阻止できると言ってるように思える。
さて、物語は原発メーカーを国有化しようとする政府=総理大臣の陰謀を暴くことから始まるが、アフリカのウラン鉱山の問題が絡んで来る中盤以降は世界規模のスケールの大きい推理小説を読むようで一気読みの面白さ。そこでは内乱に明け暮れる後進国の国際援助のあり方まで問いかけられる。ラストは国内に舞台を移し、暴走を始める総理大臣の行方、衆愚政治に対する問い掛けへと収斂する。新聞記者を経て作家になった著者の真骨頂ですね。
<注> “CORRUPTIO”とはラテン語で「汚職、腐敗」の意味。
紙の本
だんだん面白くなる
2014/01/31 07:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sakura - この投稿者のレビュー一覧を見る
政治家なんて嘘ばっかりと思いつつ、これは非現実的な世界を描いているのか?と疑いながら読み進めていると、だんだん面白くなってくる。
終盤では、やっぱり政治家と正義の味方の戦いになって、人間の業を見せつけられる。